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うちの妹……佐奈は、柳のさっきの『似ている』発言がまだ気に食わなかったのか、こんなことを言い出した。
「そーいえばぁ、私、必殺技ができたんだよね〜それで、試させてくれる人は誰かなぁ?」
それは笑顔で佐奈は言う。多分、怒っているのだろう。俺も『似ている』発言は気に食わない。その佐奈の発言に、俺は乗った。
「そうだなぁ、気に食わない奴がいいよなぁ……」
と、考えるふりをする。
「そうよねぇ、さっき、ムカつくことを言った奴がいいと思うの」
柳を殺りたいと言わんばかりにそう言う。そして、それに俺も乗る。
「そうだよなぁ、俺はさっき、思っ切りムカつくことを言った奴がいてなぁそいつがいいと思うんだよなぁ」
そう言って、どうだろうと考えを言う。その時、柳の顔は、真っ青の顔から、顔が白くなっていく。
「あら、奇遇ねぇ私もいるのよ、ムカつくことを言った奴が」
フッ……柳、この俺とその妹を怒らせた罪は、深いぞ?
「俺は柳を殺ってほしいなぁ」
俺は、本格的に動きだす。多分、死ぬなぁ柳。
「あら、ホントに気に食わないけど気が合うわね、兄妹だから……かしら?私も柳を殺りたかったの。というわけで、柳?試させてくれるわよね?」
あー、怖い怖い。
『うわー、わざとらしいな』
うぉ⁉︎びっくりしたー。つーか、一体何してたんだよ?
『え?んーと、外見てた』
いや、それはわかる。外見て、何してたんだよ?
『んーと、柳さよーならって思ってたかな』
うわ、さよならって……また生き返るぞ?
『でも、1回死ぬでしょ?』
まぁ、そうだな。
「いっいや、俺は……」
ん?柳がこっち見てる。
(ヘルプミー‼︎)
……どうしよ?
『助けてやったらどうだ?』
……いや、あれは、あいつが悪い。俺の気分をリフレッシュするため、殺らねぇと、
(グットラック!!)
そう言って、俺は親指を立てた。
『グットラックって……』
罪の償いは、しねぇとな。
「ん?なにか、話してるの?嫌味?」
佐奈は俺と柳に聞いてくる。俺は、
「いや、柳が、早く死にたいって小声で言うから、俺に言うなよ、佐奈に言え!って小声言ったんだ。それで、親指を立てたんだよ」
と言う。
うむ、上出来だな。
「え⁉︎ちょっ……龍牙⁉︎」
さっさと償え、馬鹿野郎。
「へぇ、そんなことを言ってたの……私に言えば、殺ったのに」
佐奈はそう言って、ニッコリ笑った。
柳は、白い顔のまま、ダラダラと汗を流す。
「よし、殺ってやれ、佐奈」
俺は、キリッとした顔で、そう言った。
詠唱するんですけど、魔法じゃないので、なんていうか迷ってますっ(´・_・`)




