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出会い×不死身  作者: yuki
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「っと……」

俺は……龍の方だ。時間が進み、倒れそうになったところからのため、膝をつく。

(⁉︎ちょっとなんなのよ⁉︎)

奈々だ。龍牙風に龍牙風に……

(わ、悪い。急に殺し屋なんてして…と考えると、めまいが…な。まあ、大丈夫だ。……入るぞ!)

と言って、起き上がった。多分、龍牙になってるだろう。

(言われなくても、開けるわよ)

……見てた通り、口悪いな。

そう思っている間に奈々はガチャッとドアを開いた。

「⁉︎ 君たちは……殺し屋…かい?」

目的の奴……名は、川野(かわの)(けい)が驚いた顔から、冷静を保ちながらも、そう言う。ちなみに、龍牙が目的の奴、と名前を名乗らなかったのは、ただ単に覚えていなかったから、という理由であった。

「ご名答。あなたの命を頂戴しに参りました」

笑いながら奈々が言う。

おお、かっこいい。

『かっこいいじゃねぇよ』

ん?龍牙か。やってる最中に口出すなよ。

『……暇なんだよ』

フッ、そうかい、今の俺には関係ない…

『……ムカつく……』

「それで?命を頂戴するかは知らないが、ここに何もないとでも?」

と川野圭は薄く笑い返す。そして、指を鳴らす。すると、どこからか、スーツの着た、サングラスの男が出てきた。

「さぁ、あいつら全員、叩きのめせ……‼︎」

睨みつけながら、川野圭はそう言った。

「……かしこまりました……」

……速いな……

『そんなこと思ってる場合じゃねぇよ!さっさとどうにかしねぇと……』

見極めて殺るのが俺の流儀だ。邪魔するな……だが、あのリータという女、俺たちのリーダーじゃないのか?

『……知らねぇよ。つーか、お前だって、知ってんじゃないのかよ』

俺はお前の中にいたんだ。知るわけないだろ?

……だが、ヤバイな……みんなおされてる。負けるかも?…てか、変だ。俺より殺し屋と仕事が長いはずなのに……弱すぎる。

⁉︎『⁉︎』

おい……あの動き……知ってるか?

『いや……あんな動き……初めてだ』

……なるほど……変な動きのせいで、みんなおされてるってことか……

「くそっ、なんで……当たらないんだ‼︎」

あ、こいつのこと忘れてた。こいつの攻撃の仕方も変だけど……フェイクがちょっと…いや、異常に多いだけ……

ここをこうすれば…っと!

「くっ⁉︎お前……お前…何者だ‼︎」

何者って……ただの不死身の殺し屋ですよ?

「えーっと……ただの通行人Aですよ?」

「ただの通行人Aがこんなこと出来るか!」

こんなことって…ちょっと地面に抑えてるだけなんだが……

「くそっ、この野郎…‼︎」

「うわっ!」

いって〜、尻もちついちまった。

『なんだぁ⁉︎さっさと殺っちまえよ』

…うるせぇ。今から……見せてやるよ……?

「さて、全員まとめて、相手してやるか……」

そう言って、俺はナイフと手に取る。

「さぁ、始めようか?」

そう言って、俺は薄く笑う。

誤字などは、ご了承いただき、お教え頂けると嬉しい限りです。

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