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出会い×不死身  作者: yuki
20/33

19

今は1時17分。もうすぐ、20分だ。

(そうだな……じゃあ、できる奴だけ、やれ!無理なら正面突破!正面突破は人数が減っている方が、油断するだろう。登れる奴は?)

リータがそう言うと、すぐに、返答が返ってきた。

(私が行きます)

そう言ったのは、奈々だった。

(ん?奈々が?いけるのか?)

リータがそう言うと、奈々がはっきりと、こう言う。

(あの龍牙にできて、私にできないことはありません!)

……かっこいいな…うん、かっこいい。でも……ムカつく……

(なんか、俺に失礼じゃねぇか?)

俺は、上から見下ろす状態で言う。

奈々が嫌味のようにこう言う。

(あら?あなたに失礼なんてもの必要ないんじゃないかしら?)

と。………一発殴っていいかな?

うん。殴ろう。絶対、終わったら殴る。これ決定…‼︎

(さぁ、始めようか)

俺は無視して、そう言う。

(そうだな)

リータがそう言って、鈴が

(わわわ、私もその、ののの、登ります……)

と言った。これで、登り組は3人か……正面突破は2人。まぁ、油断させるには、ちょうどいいかな?

(よし、じゃあ、始めよう。準備はいいな?)

リータがそう言うと、みんな、それぞれ返事をする。

(はい、OKです)

(ははは、はい!頑張り……ますっ!……)

(OKだ!思いっきり突破してやる!)

(こっちもいけるぜ、待つのは面倒いから、奈々は早くしろよ)

(なんですってぇええ⁉︎やってやろうじゃない!)

(はははっ、じゃあ……ゲームを始めようか)

リータはそう言う。

時間は午前1時19分

そして…今は午前1時20分00秒ちょうど。リータが、ニッ、笑ながらテレパリーでこう言った。

(ゲーム……スタート‼︎)


「これ……キツイ…!」

奈々が窓まで、あと半分のところで、そんなことを言った。

そんなにキツイか?と俺は最初に思う。

「ががが、頑張ってください……!あと半分です……おおお、応援してますから……!」

ん〜…鈴、多分それ、嫌味に聞こえるぞ……。

「……こんなところ、突破してやるわ!見てなさい、私は龍牙の先輩として、全部上を行って、からかってやるんだから!あと鈴、バカにしてるの?」

おーおー、見せてもらおうじゃねぇか。ま、無理だろうけどな。

鈴は……ドンマイ…

「えぇ⁉︎そそそ、そんなつもりは…ななな、ないです!絶対‼︎」

と驚くように、否定する。これは、鈴が悪いような?

「……ま、いいけどね…鈴は龍牙と違って、そんな悪意、ぜんっぜん!見せないんだから」

お前も悪意が半端なくあるじゃねぇか…と思ってるうちに、奈々は登り終えていた。

「フゥ〜、さぁ、行きましょうか」

奈々はそう言いながら、身なりをきっちり、整えていた。


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