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俺が目を覚ました時、一瞬どうして、ここにいるかを忘れていた。そうだ。俺は、リータに連れられて、このアパートにいるんだ。知らん奴等が4人居て、以外と広かった。俺の部屋もあって、そこも何とも言えぬ広さだ。木の板のゆかに紺色のカーテン。折りたたみの机が真ん中にあり、右端にベッド、左端に机がある。カーテンを開くと、ベランダがあり手前に住宅、そして、奥に海、そして山が見える。
ほんと、用意がいい。最初から、来ることが分かっているかのような気がした。部屋を出ると、リータと、4人の、男、2人女、2人が座っていた。
「ん?起きたのか。…遅いな」
リータが、俺の方を見て言った。…ムカつく…。ちなみに、今は6:00だ。普通、それで遅いとは言うまい。
「遅いって……あんたら、何時に起きたんだ?」
俺は呆れ顔で聞くと、声を揃えて、
「「「「「4:00」」」」」
皆、普通や答えた。
「嘘だろ⁉︎」
俺は小声で言った。そう、小声で。なのに、リータは
「何言ってる?普通だぞ?お前もそれぐらい起きれるように、しろよ。
……まあ、今はそんな事はどうでも、いい。今から、話してやる」
リータはそう言った。小声で話した筈なのに、きこえていた。というか話す?何を?……4:00で普通っていう人もいたのか……俺はそんなことを思っていると、昨日の事を思い出した。
そして、聞いた。
「話すって、何を?昨日の事か?はやく教えてくれ、死ぬ方法を」
俺はそう言った。すると、リータは、ため息をついて、こう言った。
「昨日の事をもう忘れたのか?不死身を活かそうとは思わんのかと。それをなんだ。お前は早く死にたいだの……ロマンがないなぁ、ほんとに…」
リータに言われた。何気にムカつく…
「……それで、活かすって、何をしてだ?あと…そこの4人は、誰だ?」
俺は、知らない事だらけだ。聞きたいことは山程ある。
「同じ仲間だ。メガネをかけてる女が奈々、ふわふわ頭が、鈴」
「ふ、ふわふわ頭なんて、ひどいです!」
鈴という女がそう言った。
「本当の事をリータは言ったんじゃないの?」
次は、奈々という女が言った。
「それぐらいで、喧嘩しないで……あっ、俺は柳。よろしく」
柳という男(俺的に言う特徴はツンツン頭)は、そう言って自己紹介を終えた。
「………」
もう1人の男(俺的に言う特徴は真面目野郎)は何も喋らなかった。
「あっ、こいつは、響也だ。全然喋んなくてよー。まあ、仲良くしてやってくれ」
柳が代わりにそう自己紹介を済ませた。
「あーっと……よろしく。で、なんで皆揃って机に向かって座ってるんすか?」
俺は控え気味でそう聞いた。
「ん?ああ、だから活かすんだよ。不死身を言っただろ?ほんと記憶力がないなぁ、さっき言ったばかりだぞ?」
リータは、言った。こんのやろーームカつく‼︎‼︎
「……それで?話してくれよ。その不死身の体を活かすっていう話」
俺は、冷静になろう、冷静になろうと思いながら、そう言った。
「そうだな、今からその話を始めよう。冷静に聞けよ。これから、お前の人生を左右することなんだから」
そう言って、リータは静かに話を始めた。