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(…が……りゅ……龍牙……龍牙!)
そうテレパリーで言ってたのは、リータだった。俺はいつの間にか、自分の世界に入ってたみたいだ。そして今、我に返ると、リータに呼ばれる状態だった。
俺は咄嗟に
(わっ、悪い、……それで、俺も戦ってもいいのか?)
と答えた。本当にいいのだろうか?戦いの経験値はゼロ。そんな知識もゼロ。そんな俺がやっても、本当にいいのだろうか?
(勿論だ。さっきの説明も聞きたいしな)
それを聞くと何故かワクワクしていた。
(あっ、ああ、じゃあ今から向かう)
声も弾んでいた。そして、テーブルにある、もしも用の響也と俺のナイフの俺のナイフを手にとって、ベルトに取り付けた。その時、テレパリー声がした。
(ちょっと待って下さいよ〜!)
この声は柳だった。
(ん?何だ?)
とリータが言い、続けて、
(何よ?)
と奈々が言う。そしてその後、柳が言う。
(龍牙は、まだ始めてで、見てもないし、知らないんですよ?人質ち取られたり、死んだり…はないですけど、最悪のケースはどうするんですか?というか、始めてで実践はズルい!)
あ、最後らへん本音だな。
(別にいいじゃないか、私は龍牙の案に興味があるんだ。何か問題でも?)
リータ言った後、すかさず奈々が、
(私も案に興味があるわ、それが本当にできるか、もね。でも柳は何が不満なの?いちいち、我儘には付き合えないわ)
とさっさと言った。なんか、リータについていってるみたいだな、奈々。
(でも〜……)
と言いかけた時、リータと奈々が同時に、
((問題があるならはっきり言ってもらえる(か)?))
と言うと、柳は焦り気味で
(いいえ!何も問題ありません!)
と答えた。
(じゃあ、今すぐ来てくれ)
そしてリータは、話を締めた。
「お、来たな〜。じゃあ始めるか……とその前に聞かないとな、龍牙の案」
と目的地に着いた俺にリータはそう言った。
「ん?あ、ああ。……それじゃあ…ってもしかしてこれか?」
と俺は建物を指差す。
「ああ、高いだろう?」
建物の2階と思われる窓は、約10m程。
「ふぅーん……それで?」
俺がそう言うと、即座に
「だから、登れないだろう?」
とリータが言った。俺は普通に
「登れるぞ?簡単に」
と言ったら、奈々が答えた。
「じゃあ、どうやってするのよ?」
「ん?ああ、そうだな……じゃあ見せるから、見ててくれ」
説明しにくいから(面倒いし)、見せることにした。
「じゃあ、見とけよ」
俺はそう言って、壁に登ろうとするのだった。
続きまーす




