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奈々の性格。それは、喧嘩を売る、真面目、頭良さそう、優しくない……そんなとこだろう。そして新たに、ケチすぎる、が加わることとなるだろう。
それはついさっきの事。俺は暇だったため、パソコンを開いた。すると、何らかのバグが発生した。柳に聞こうと思ったが出かけていて、聞けなかった。響也の事も考えたが、多分無理だろう。リータも朝の(日が出ていないが)会議の話を聞くと、持っていないと思う。鈴は?いや、出かけていたな……あとは奈々だが……無理か…?柳を待つ、という選択肢も考えたが、待っている時間が暇だ。今の時間、面白い番組がなかなかない。仕方なく、響也の部屋に行き、ノックする。何も帰ってこない。
「きっ、響也〜……パソコン、バグったんだけど、見てくれないか?」
俺は声を張り気味に言う。反応なし。
しょうがなく、奈々の部屋の前に行く。さっきと同じように声を張る。
「おーい、奈々〜……パソコン、バグったんだけど直してくれないか?」
こちらも反応なし。響也はほとんど喋らないため、しょうがない。だが、奈々はわざとかもしれない。もう一度声をかける。
「パソコン、バグったん……」
そう言おうとした時、ドアが開いた。
「……うるさいわね、バクぐらい自分で直しなさいよ」
と言って、あくびをする。寝ていたみたいだ。
「いやっ俺、直せないんだ。最近買ったばっかりだから」
苦笑いをしながらそう言う。
それに設定の事や、めんどくさそうな事も全て柳にやってもらった。いつもやる操作しか知らないから、もちろんバグの直し方なんて教えてもらっていない。
「だから、頼むっ!」
手を合わせて言う。……1番こんな奴にしたくなかったが、パソコンの為だ仕方ない。
「今、なんかムカつくこと思ってない?」
ギクッ
「なっ、何言ってんだよ〜。んなわけねぇだろ?何でそう思うんだ⁇」
びっ、びっくりした。女は勘がいいのか……?
「なぜって……そんな顔をしてたから、そう思っただけよ」
じ〜と、俺の顔を見る。
「そっ、そんなわけねぇだろ!なっ!バグ直してくれ!」
再び手を合わせる。よからぬことを考えないように。
「いやよ」
ん?今なんつった?
「もう一回言ってくれ、聞こえなかったようだ」
今の言葉を俺は考えていなかったらしい。
「だから、い・や・よっ!」
ふふふ、ははははははっ!聞き間違いじゃあ、なかったらしい。
「……そうか!じゃあいい。それじゃあ」
笑顔で俺はそう言った。声色を変えて。
「あっ……」
言い方が悪かった、と奈々は思ったらしい。
「いやっその……」
奈々は青ざめながら、何か言おうとしている。おれは構わずこう言う。
「あ?なんか言うことでもあんのか?」
青ざめながら奈々は
「あっ……とその……いっいえ……」
と言った。俺は笑顔で
「お前に言うことはもうない。邪魔して悪かったな、奈々」
と声色を思いきり変えて言った。
奈々は声も出ないほど青ざめて、固まっていた。俺は気にせず、自分の部屋に戻った。
さあ……どうすっかな〜。柳は帰ってくるの夜だろうし……暇だ。暇すぎる。怒るとカッとなると自分でも止められなくなる。反省かな……まっ、夜中の仕事の為に寝とくか……パソコンしてぇけど……。
俺はそう思いながら、眠気を強制的に誘われるようにながら、眠っていった。




