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俺と彼女と彼女と俺と


「付き合ってください」

「ごめんなさい。」


これで今年24回目の失恋。

しかも24回全部同じ人。

同じ人にふられてもコクってる。

俺、どこまでふられれば諦めんのかな

自分でもいまいち分かんない、

たち悪すぎ。

まぁ、仕方ないよね、恋心なんて意識して止められないんだ。


「てか綾ちゃん、俺のことふるのだいぶスムーズになったね」

「25回目だし」


あぁ24じゃなくて25だったか。

俺しつけぇ!!!

そんなしつこい俺に怒らない綾ちゃん

なんて器がでかいんだ。

あー、可愛いな可愛いな

可愛いな、超付き合いたい。


「付き合ってください」

「ごめんなさい。」

26回目の失恋。

早っ。

綾ちゃんもうちょっと考えて。

俺意外と傷ついてるから。


「え、俺の何がダメ?」

「軽いところ、すぐ付き合ってくださいって言うじゃん。」


…否めない。

でも綾ちゃんにしか言ってないよ。

それでもだめかな。


俺が好きな綾ちゃん。

俺が愛するに値する女の子。

俺が愛されたい女の子。

俺の好きな女の子、宮崎 綾ちゃん。

小学生 六年生。

赤いランドセルにツインテール。

赤いチェックのスカートがよく似合う。

ちょっとつり上がった目が猫みたいで好き。

潤んだ瞳は犬みたいで好き。

とにかく好き。

最近の小学生はレベルが高い。


ちなみに俺、高校1年生。

普通の高校男子。

黒髪ツンツン、性格ツンツンツンデレッ。

顔は並ど真ん中。

彼女いません。彼氏もいません。


クラスメイトには綾ちゃんが好きなことは内緒。

ロリコンって言われるから。

ロリコンじゃねぇよ、子供が好きなんだ。

そこ重要。

てか4歳しか離れてないし。

ロリコンじゃねぇよ。

うん、断じてロリコンじゃない。

だから言ったやつは残念ながら前歯が無くなる。



「ねぇねぇ綾ちゃん試しに付き合ってよ」

「嫌だ」


27回目の失恋。

綾ちゃんは強情さんだ。

俺が何を言っても振り向いてくれない。

例え俺が好きだと言っても、ティファニーの指輪をプレゼントしても、不治の病だと言っても、アクロバッティック土下座をして頼んでも、絶対に振り向いてくれない。

難攻不落すぎるよ綾ちゃん。

俺はふられる度に心が折れた。

だがしかし、綾への恋心を思い出す度、俺は何度でもチャレンジした。

不死鳥 of 俺

真面目に俺の精神的は半端ないと思う。

告白する、ふられる、立ち直る、も一度告白する、ふられる、立ち直る。の繰り返し。

良く言えば一途、悪く言えばストーカー。

一途とストーカーなんて紙一重さ。

嘘です。ストーカーは犯罪です。

俺は一途なだけです。

だから綾ちゃん、お願いだからそろそろ俺に告白される度、警察呼ぼうとしないで。

大丈夫、犯罪者じゃないよー、怪しくないよー。ちちちちち、ほーら、おいでー。


と、毎回言ってるが

綾ちゃんは毎回防犯ブザーを鳴らす。


お兄ちゃん泣いていい?




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