53.風の精霊ガウディウムとの合一
ウロボロスは、歩けば歩くほど不思議な場所だった。人が全くいないのに、人がいた痕跡はある。旧時代からそのまま残っているにしては、状態が綺麗だ。蔦が絡みついてはいるものの、朽ちてはいない。
二千年以上も経っているにも関わらず、である。
そのうえ、機械類は生きているようだ。壁に埋め込まれたモニターが、よくわからない幾何学模様を映し出している。幾何学模様はうねうねと動いているし、音も流れている。
綺麗な音だった。
そして、進行方向には塔がある。塔には蔓などの植物は全く絡みついていない。全て時が止まっているかのように感じるこの都市で、ここだけは時が動いているように見えた。
「あの塔にガウディウムがいるのよ」
「うん、なんかそんな感じだよね、いかにもっていうか」
話している間に、塔の真下に来た。目の前には、ガラスの扉がある。近づくと、横にスライドして開いた。自動扉というものだ。見たことはないが、昔はこれが当たり前のようにあったというのを本で読んだことがある。
中は、ひんやりとしていた。塔にはなにもない。ただひとつ、中央に円柱の塔があるのを除いて。
「エレベーターね、これで一気に最上階に行けるわ」
「で、最上階に精霊さんがいるわけかあ。わかりやすくていいね」
「緊張してるのか?」
「そりゃあね、自分以外の精霊さん会ったことないし」
「それもそうか。不安ならルミを呼んできたらどうだ?」
うつろの言葉に、「うーん」と腕組みをした。
家にはカイがいれば十分だろうが、ルミをここに呼ぶべきかどうか、一瞬では判断がつかなかった。ルミはノエルがアイコを許すなら許すと言っていたが、いきなりこの状況に放り込んで平気だろうか、と考えてしまう。
ただ、うつろの言葉には一理あった。
精霊さんとこれから会うが、どういう流れになるかわからない。力を貸してほしければ力を示せ、と言って戦闘になる可能性もあるだろう。
それに、大事なことをするときは仲間にいてほしかった。
「じゃあルミとカイちゃん、どっちも呼んでくる」
「待ってるわ」
「ん、待っててね」
エレベーターの前に子機を設置し、瑪那を流す。
正直なところ、アイコの話をして反応が怖いのはカイのほうだった。ルミはなんだかんだと、受け入れてくれるだろう。何も言わず、何も聞かず、悟ったように立ち上がって「行こう」と言うに違いない。
実際、以前ルミとアイコが外で話していたときは、ノエルが許すなら許すと言っていたのをノエルは知っている。それに、ルミはアイコと一緒にいたこともあるのだ。
だが、カイはアイコと会ったことがない。
ノエルは不安な想いを抱えながら、転送装置を使った。
家では、カイとルミが何かを話して笑い合っている。一瞬ちらりと聞えたのは、「ノエルがな」という言葉だった。自分の話をしていたらしい。
「何話してたのかな?」
二人の間に割って入って、二人の肩を抱く。
「いや、この間ノエルが寝言でもう食べられないよと言っていたという話をな」
「ちょ、何話してるの!?」
「あはは、ノエちゃんって結構そういうとこあるよね~」
「というか、そっちはどうなった?」
ノエルは「あー」と一瞬目を逸らし、二人の肩を離してから説明した。アイコと一緒に行動をしていること、レントはどうやらウロボロスに向かったらしいいということ。
ウロボロスには風の精霊がいて、これから力を借りてレントの話を聞きに行くところだということ。ルミは「そうか、わかった」とだけ言って席を立った。
だが、カイは腕を組んで難しそうな顔をしている。
「そのアイコって人さ? ノエちゃんの仇なんだよね?」
「まあ、そういうことになるね」
「この前ノエちゃんがあんな風になったのも、その人のせいなんだよね?」
「まあ……そうだねえ」
肯定するのも難しかったが、否定するのはもっと難しく、微妙な返事しかできなかった。カイは立ち上がり、バンとテーブルを叩く。思わず飛び上がりそうになった。
「ノエちゃんはそれでいいの!? その人のせいで今まで大変な想いしてきたんだよ!?」
カイが涙目になりながら、自分を見ている。ノエルはただ静かに頷いて、カイの手を握った。テーブルに叩きつけて少し赤くなっている手を優しく擦りながら、「ありがとう」とこぼす。
「それでも、私は仲直りしたいんだよ」
「どうして?」
「ん? 家族だからね」
それだけ言ってカイをじっと見つめると、彼女は一拍置いて、ため息を零した。それから自身の右手を握るノエルの両手の上に、左手を重ねる。
「わかった、もう言わない」
「ありがとね」
「まあ~ノエちゃんってそういう人だもんね~」
「まとまったなら行くか、アイコが待ちくたびれるだろう」
手を取り合う二人をルミが抱きしめながら、言った。ノエルとカイは「へへへ」「あはは」と笑い合い、手を離す。それから二人してルミに抱きついてから、三人でエレベーターの前に向かう。
カイは転送装置で、ノエルとルミは影扉で。
最悪、アイコはもういないことも覚悟していたが、意外なことに彼女は転送装置の子機の近くで膝を抱えて座っていた。
「ちゃんと待っててくれたんだね」
声をかけて手を差し伸べると、アイコは「待ってるって言ったからね」と一人で立ち上がる。行き場の失った手をパタパタとさせていると、ルミが代わりに手を取ってニッコリと微笑んだ。
カイはアイコを睨んでいたが、すぐに視線をエレベーターに逸らし、すごいすごいとはしゃいでいる。帰りに、カイにもっと浮遊都市を歩いてもらおうかと思いながら、はしゃぎまわるカイを窘めてエレベーターに乗り込む。
アイコがボタンを操作すると、一瞬の浮遊感を伴いエレベーターが動いた。全面ガラス張りだから、上に進んでいるのがよくわかる。
「あんた、これは平気なの?」
「足がついてれば平気みたい」
「ん? なんの話だ?」
「ウロボロスに来るとき、怖い怖い無理無理ってあたしの腕にしがみついてたのよ。お姉ちゃん怖い! って」
「なにそれかわいいな」
突然恥ずかしいことを暴露され、ノエルは顔を真赤にしながらアイコの肩を思い切り叩いた。アイコが「ごめんごめん」と言って笑っている。
なんだか懐かしい。昔もよくこうやって、揶揄われては肩をバシバシと叩いたものだった。
本当に、もうこっちには戻って来られないのだろうか。叩かれて笑っている幼馴染の笑顔は、あのときのままなのに。
「あ~ノエちゃんが許しちゃうの、なんか納得したわ~」
カイが、エレベーターの壁にもたれかかり、腕組みをしながらうんうんと頷いている。ノエルはそんなカイに向き直り、笑顔で親指を立てた。彼女もぷっと吹き出しながら、親指を立てる。
「ノエル、試しに私をお姉ちゃんと呼んでみてくれないか?」
「ぜっっっっったい! 嫌!」
とんでもないことを真顔で提案したルミの肩を叩きながら、ノエルは顔を真赤にして拒否した。それを見て、アイコとカイが笑っている。
もっとも、アイコはすぐ真顔に戻っていたが。きっと、輪に入って普通に笑い合うということが許せないんだろう。そう思うと、ノエルは泣きそうになった。
エレベーターが止まり、扉が開く。ここは最上階、というよりも屋上のようだった。
扉が完全に開き切ると、眼前に空と巨体が飛び込んできた。
ドラゴンである。緑色の巨大なドラゴンが、横たわってこちらを見ている。彼の目は険しいが、どこか優しいようにも感じた。
彼はノエルを見るなり、身動ぎをして起き上がる。太い足に支えられた胴体は、思っていたよりも大きく、二足で立ち上がる彼の顔は遥か上空にあるように見えた。
「其方が闇の精霊ノエルか……だが二つあるな」
「私の中には光の精霊エラさんの魂もあります」
「エラか……左様であったな」
ドラゴンがゆっくりと目を閉じている。生前、何か関わりがあったのだろう。同じ博多行政区の付近に住む精霊同士、彼女の事件の成り行きも知っているのかもしれない。
『私、ガウディウム苦手だったんだよね』
唐突に、内側からエラの声が聞えた。しっかりと交流があったらしい。
「して、我に力を借りたいのであったな」
「はい、そうです」
「グリムから話は聞いておる。少々、訪問が早かったが」
驚いた。話すら通っていないと思っていたのに、話はもう通っているらしい。じゃあなぜグリムは何も言ってこないのか、という疑念が湧いたが、今は見て見ぬふりをした。
今はただ、目の前のことに集中すべきだと、ガウディウムから放たれる強い気配が言っている。凄まじい覇気だった。
「我が力を得るということは、其方の身に我を宿すということである。理解しておるな?」
「はい、なんとなく、そうなんじゃないかなと」
「理解しておると思うが、他人の魂を内に宿すのは生半可なことではない。故に、其方の覚悟を試させてもらう」
ガウディウムはそう言って、雄々しく羽ばたいた。風に飛ばされそうなほど、力強い羽ばたきだ。実際にカイが飛ばされそうになっていたから、咄嗟に影腕で支える。
飛び上がり、こちらを見下ろすガウディウムを見据えながら、二振りの剣を抜き、構えた。
「覚悟とは力に宿るもの! その覚悟、試させてもらうぞ!」
「気を付けてな、ノエル」
「ありがとう、ルミ、みんな、少し離れて見ててね」
「契約悪魔もそこで見ておれ」
うつろを含めた全員、静かに頷いて下がった。カイはアイコがしっかりと支えている。突風が吹いたとしても、問題はないだろう。
『ああ……だから苦手なのよ』
「エラか! そう嫌がるではない、我とお主の仲であろう!」
『何がよ! 散々私をしばきまわして! ノエル、ボッコボコにしちゃえ!」
エラの声が荒ぶっている。よほど、彼にひどい目にあわされたのだろう。ノエルはエラの声がガウディウムに聞こえていることに驚きながらも、深く息を吸い込んだ。
集中を乱してはいけない。殺し合いではないだろうが、下手をすれば人族なら死んでしまうほどの目にはあわされるだろうという確信があった。
「思い切りやります!」
「では……存分に仕合おうぞ!」
彼の叫びと咆哮を聞いて、ワクワクしている自分がいる。殺し合いではない戦いは元から好きだったが、力を試されるような展開はもっと好きらしい。
そんな自分に思わず笑みを浮かべながら、ノエルは影腕をバネのようにして床を思い切り蹴り上げた。体が宙高く舞い上がり、ガウディウムの眼前に迫る。魔神剣を振り下ろし、彼の腕に防がれる。
だが、高純度の瑪那の刃のおかげか、彼の腕に傷が入る。
「ほう、我の厚い皮膚に傷をつけるか、業物だな」
ニヤリと口角をあげるガウディウムだが、次の瞬間、その口が大きく開いた。ドラゴンのブレスが来る。影腕で彼の足を掴み、スイング。背中に強烈な熱さを覚えながら、勢い任せに跳躍し、今度は尻尾を掴んだ。
また勢い任せに跳躍。氷の柱を出せるだけ出し、彼の背中めがけて放った。同時に、魔神剣の飛ぶ斬撃を放つ。
全てが巨大な背中に着弾。
「ぐっ……! やるな」
ガウディウムがうめき声をあげながら、振り返る。傷つきながらも、彼の顔には満面の笑みが浮かんでいた。
「笑っちゃって、余裕みたいだね」
「其方こそ、笑っておるではないか」
言われて、影腕にぶらさがりながら口元を触る。確かに、口角が上がっていた。ノエルはこの戦いを楽しんでいた。
「これならばどうかな?」
ガウディウムがノエルに向け、翼を羽ばたかせた。強烈な風に吹き飛ばされ、宙をさまよう。回転する視界の中、背中に暗黒物質を生成し、巨大なドラゴンの翼をイメージした。
すると、ノエルの背中から大きな黒い翼が生える。羽ばたかせ、落下を防ぎ、飛び上がる。彼と同じ高度まで飛び上がると、また突風。
だが、違った。風が触れた肌が斬れている。血が出て、じんじんとした熱を帯びた痛みを感じた。風が刃のように、肌を切っているのだ。声を我慢するのに必死になってしまう。
しかし、これなら致命傷にはならない。再生は十分に間に合う。
「真空の刃ね、厄介だわ」
屋上で呟くアイコの声が聞えてきた。
あれは真空状態を作り出す技なのだろう。ただの羽ばたきと同じ動作で異なる技が放たれたのだ。冷や汗が頬を伝う。
どうするべきか考える。風から逃れようと飛び回っても、恐らくは無駄だろう。風が来ると身構えていても、真空の刃が来れば意味がない。
それならば、とノエルは思い切り羽ばたいた。
「突っ切るのみ!」
風魔法を使い勢いをつける。両手をぴったりと体の側面につけ、足をしっかり閉じ、面積を小さくする。風魔法をどんどん使う。肌を斬りつける風の中を勢い任せに進んだ。
目標、目の前。彼の腹を剣で突く。血飛沫が顔とローブを濡らした。引き金を引く。剣から彼の体内に、魔神剣の飛ぶ斬撃が放たれた。うめき声が耳を劈く。
彼の体を蹴り、剣を引き抜き、離れた。
「まだ続ける?」
「いや、ここまでにしよう。これ以上やれば、どちらかが死ぬまで終わらなくなる」
ガウディウムがふう、と息を吐いて元いた位置に戻っていく。翼や足を折りたたむようにして、器用に横たわった。ノエルもまた、着陸し、暗黒物質で生成した翼を消す。
剣をおさめ、一息ついた。
ガウディウムが虚空から巨大な葉巻のようなものを取り出し、小さなブレスで火をつけた。
「ふう、満喫した」
「それはよかったです」
ノエルはその場に座り込み、葉巻を吸うドラゴンの姿を眺めた。ドラゴンが煙草を吸う姿というのは、なんともシュールだ。
気づけば、ルミ達もノエルの近くに来て座っている。さながら青空教室だ。
「さてノエルよ、お主らは我に聞きたいことがあるのだったな」
「はい、レントという魔族の男の子がここに来ませんでしたか?」
ガウディウムは、ぷかぷかと煙をふかした。
「あの男子か……しばし待て」
煙をふかしながら、じっと目を閉じる。気配を探っているのだろう、とノエルは思った。口ぶりからして、来ていたのは間違いない。もしかしたらここに来た後、誰かに攫われでもしたのだろうか、と嫌な予感が頭をよぎる。
しばらくして、ガウディウムはゆっくりと目を開けた。
「今気配を辿ったが、レントとやらは深く暗い場所に閉じ込められ身動きが取れないでおるようだ。これは……地下だな、博多の街の地下におる」
博多の街の地下、と聞いてノエルはがっくりと肩を落とした。アイコが言っていた。博多の街の地下には、四神教の本拠地があるのだと。
嫌な予感が当たり、寒気がする。
「教えていただきありがとうございます」
「うむ、さて……」
彼は葉巻を消し、ノエルの目をじっと見据えた。ノエルもただ黙って見つめ返す。彼の目は、まるで宝石か何かのように綺麗だった。透き通った黄金色をしており、見据えられると妙な気分になってくる。
不安を見透かされているような、寒々とした、だが温かな気分だ。
「これより我は其方の内に入る。心の準備はよいな?」
「覚悟はできてます」
「よかろう」
ごくり、と唾を飲み込む。
ガウディウムの体が、ふわっと浮かび上がり、粒子に還元される。光の粒が一箇所に集まり、浮遊した。キラキラと輝くエメラルドグリーンの丸い玉。これが、ガウディウムの魂なのだろう。とても綺麗だった。
幻想的な光が、胸に飛び込んできた。
ドクン、と心臓が跳ねる。胸から強烈な灼熱感が、じわじわと全身に広がり、全身の毛穴から汗が噴き出る。息を切らしながら、胸をおさえてうずくまった。ルミとカイが心配そうに体を抱えてくれているのがわかり、少しだけ落ち着いてきはしたが、怖い。
自分が溶けてなくなってしまうようで、ひたすらに恐ろしい。たまらずルミの胸に飛び込み、腕を彼女の背に回し、泣き叫んだ。
しばらく、ルミは頭を撫でてくれた。カイは背中を擦ってくれた。
だからか、何分か経って、ようやく落ち着いてきた。痛みはまだ少し残っているような気がするが、もう身を焦がすような感覚はない。
ただ確かに、爽やかで熱い何かが自分の体の中に入り込んだという感覚だけがあった。
「ありがとう、二人とも、落ち着いてきたよ」
しかし、そう言いながらノエルはより力強くルミに抱きついていた。
「なら離れなさいよ」
「もうちょっとだけ……いい?」
「もちろんいいぞ」
「ノエちゃん大丈夫?」
背中から聞こえるカイの弱々しい声に、ノエルは「うん」と頷き、ルミの胸に深く顔を埋める。
なんとも、不思議な感覚だった。自分以外の魂を取り込むというのは、あれほどの苦痛を伴うことなのか、とも思うが、今はただただ温かい。
とはいえ、これをあと何回もやらなければならないのかと思うと、気が遠くなる。残る精霊は、水と土と火の3人だ。今のノエルには、自分自身を含め闇と光、風の精霊がいる。
少ししてルミから離れると、照れくさくて彼女の顔が見られなかった。
大空を見上げ、深呼吸。何に阻まれることもなく、汚されることもなく肺に入り込んでくる空気がとても美味しく思えた。
「さあ、レント君を探しに行こう!」
「わたしは一度帰るよ~、フレちゃん達の様子気になるしね」
「私はこのまま同行するよ、戦力が要るだろうからな」
「二人とも本当にありがとうね」
言いながらエレベーターに乗り込み、一階に降りた。再び転送機の子機を設置して、カイは帰っていく。残された四人は塔を出て、ウロボロスから降りるべく、穴へと向かった。
穴に近づく度にとぼとぼと、歩調が遅くなるノエルの手をルミが握る。手汗をかいていることを気にして握り返せずにいると、彼女は「気にするな」と笑った。
こくりと頷いて握り返すと、アイコが肩を竦める。
「あんたら本当仲がいいわね」
穴に近づき、全員で右手を高く掲げると、ふわりと宙に浮き、穴に吸い込まれるようにしてウロボロスから降りていく。ルミの腕をがっしりと掴んで、離さない。肩に額を擦り付け、近づく地面を涙目で見つめ――。
「ぎゃあああ! やっぱり怖い! 無理無理無理!」
泣き叫んだ。
「もうやだぁ……ルミぃ……」
「か、かわいい……」
「今更だけど、影扉で帰ればよかったわね」
アイコの零した言葉に、ノエルはまた涙を流した。
「なんで今言うのおおおお!」
情けない叫びが、博多の街上空にこだました。
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