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裂かれた縫い目

しかし、平和は長くは続かなかった。


ある日、パッチワーク団のアジトが何者かによって襲撃されたのだ。


「クソッ!誰がやった!」


ジョナサンが叫ぶ。


「ジョナサン!コレを見ろ!」


アーチボルドが瓦礫の中から小さな布切れを見つけもってきた。


それは——赤手のバロンの紋章だった。


その一瞬。ジョナサンの脳裏に最悪の想像が浮かぶ


「バロンが裏切ったのか…?」


ジョナサンの目が険しくなった。


バロンを問い詰めるため、ジョナサンたちは彼の拠点へ向かった。


「バロン!てめえ、やりやがったな!」


だが、バロンもまた、絶望した様子で立ち尽くしていた。周りには瓦礫が広がっている。バロンの顔には汗が滲み恐怖、不安が溢れていた。


「俺じゃねぇ…俺たちも襲われたんだ。奴らだ。

"鉄の爪"の奴らだ...」


「鉄の...爪...」


その名を聞き、ジョナサン、アーチボルドは戦慄した。

鉄の爪は、武力をもってこの荒廃した世界を支配しようとしている勢力だった。


彼らは、パッチワーク団や赤手のバロンを目障りだと判断し、同時に攻撃を仕掛けたのだ。


「これじゃあ、争いは終わらねぇじゃねぇか…」


ジョナサンは悔しげに言った。


タエは静かに言った。


「落ち着いて。落ち着いて縫い合わせれば全てうまくいくわ。パッチワークみたいにね」


鉄の爪との戦いが避けられないものとなった。


だが、タエは決して暴力だけに頼るつもりはない。


「布は、破れることもある。でも、それを縫い直せば、また一つになれるのよ」


タエの言葉に、ジョナサンとアーチボルドは決意を固めた。


「パッチワーク団、全員準備しろ!」


「これはただの戦いじゃねぇ。俺たちの未来を縫い合わせる戦いだ!」


こうして、決戦の幕が開いた——。

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