第十三話 十六人家族誕生
真田は、子供の事。板長の家。神田のビルの計画と、忙しい毎日が、続いた。十二月に入り。板長の家が、完成し。引越しが始まった。又、神田のビルも、着工となり。慌しく走り回っていた。そして、十二月二十五日は。引っ越した、板長の家で、クリスマスパーティーをした。二十名程集まった。そして、真田は、二十七日、一人で、アメリカに出発した。リエと先生が、待っていた。
「いらっしゃいませ。」先生が。日本語で、迎えた。
「お世話になります。」真田は、先生と握手した。
「パパ。」リエは。抱きついてきた。
「おー。元気な様。だね。」
「うん。皆で。良くして、くれる。の。」
「どうぞ。」コーヒーを入れてくれた。
「有難う。」真田も、リエが、元気なので、一安心した。
「今日は。パパが来る。と言う。ので、大パーティーを、遣るのよ。歌手も、五人来るの。」
「へえー。それは。楽しみだ。」
「先生が、大変気づかって、居た。わ。」
「うん。有難う。」真田は、リエの話を聞いて、又、お礼を言った。
「うーん。・・・良いの。よ。 」先生も挨拶した。そして。リエと真田は、リエの部屋へ行った。
「綺麗にしている。じゃない。・・・リエ。」
「うん。毎日掃除する。の。午前中は、暇だから。・・・パパ。」リエが。抱きついてきた。二人は。ベッドへ倒れた。久しぶりのリエの肌に。真田は、燃えた。リエの身体も、ピンク色に染まり。熱く燃えている。リエは、何回も、頂点に達している。目には。涙が、滲んでいる。一時間ほど、続いた。そして、シャワーを浴びて、着替えて。下へ下りた。パーティーの用意をして居た。先生が来て。
「もう直ぐ、始まります。ね。」にっこり言った。真田は軽く会釈をした。お客さんも、ぞろぞろ入って来た。六十人ぐらい来る。と言う。
「どうぞ。こちらへ。」迎に来て、二人は、会場に入った。司会者が、バンドたちと、打ち合わせをしている。真田とリエは、中央の席に、案内された。
「目立つね。」
「えー。・・・ここに座った人が、本日の主役。なの。」
「そうか。・・・そう言う意味。か。」司会者が来た。リエと、英語で話している。真田は、成り行きに、任せるしかない。と、思っている。
演奏が始まった。聖者の行進。
幕が開いて、歌手五人が、並んでいた。そして、三人が、続けて歌った。司会者が、リエを、ステージに上げた。マイウエイ。イエスタディー・ワンスモアー。を。メドレーで歌うと言う。真田は、期待と不安で。ドキドキして居た。
「ジャパンシンガー。リエーーー。ヘイー。カモン。」リエが、紹介され。ステージの中央に立って。メロディーが流れ。十五分間の、熱唱が続いた。会場は、割れんばかりの、拍手喝采。真田もびっくりした。僅か三ヶ月で、これほどまでに成長した。先生と、リエの熱意に。真田は、込み上げるものが、有った。嬉しくて、目頭を抑えたのは、何年ぶりか。・・・リエがステージから降りて、真田に抱きついた。会場は、再び拍手で沸いた。先生と司会者が。真田とリエを。ステージの、中央に案内した。
「皆さん。紹介します。ジャパンリエ。ダーリン真田。・・・イン・マイ・ファミリーーーー。」と。先生が、紹介してくれた。真田とリエは、皆さんに頭を下げて。敬意を表した。会場は、拍手喝采で沸いた。そして、招待歌手達が、メドレーで、歌い続けた。食事とドリンクも付いているので、退屈しない。二時間ほどでフィナーレと成った。お客さん達は、それぞれ自由に帰った。
先生と真田達は、応接室でコーヒーを飲みながら、休んで居た。先生がリエに、何か話している。そして、リエは真田に通訳した。
「ハッピーニューイヤーは。ニューヨークのホテルの。スイートルームを。借りて在るので。三十一日の、午後三時まで。ホテルに行きます。・・・だって、パパ。」
「えー。そうですか。有難う御座います。」真田は、先生と握手した。
「じゃ。お休み。」先生は、自分の部屋へ行った。真田達もリエの部屋へ行った。
そして、三十一日の朝。十時ごろから、出かれる、準備をしていた。先生。お手伝いさん二人。真田。リエ。それに、先生の友達と。六人で、ワゴン車で。出た。
ホテルに、十二時頃着いた。まだ早いので、レストランで食事をした。二時頃、ロビーのカウンターで、チェックインを、済ませた。ボーイが来て。部屋へ案内された。
「わー。広いー。」リエは、驚いた。中央に応接兼、リビングルーム。周りに、四部屋。風呂・シャワー・トイレ・洗面所・二箇所。窓からは、夜景が見わたせる。スイートルーム。それぞれ部屋を決めて、荷物を入れた。真田も。
「素晴らしい部屋だ。・・・」外を眺めていた。そして、リビングで、コーヒーを飲みながら、お喋りをしていた。支配人らしい人が来て。今晩の、スケジュールを話していた。先生は、ゲストらしい。女性シンガー功労者として。挨拶だけ、してください。と言われていた。午後六時開演。少し時間が有るので。イベント会場見学に行った。凄い、広い。一千人。収容。全座席指定。一月一日の、正午まで、通して行なう。と言う。大イベントである。
「リエ。サン。来年は。貴方も、此処で歌う。のよ。」先生が行った。
「えー。・・・私が。」
「そうよ。・・・頑張る。のよ。」
「あ。はい。頑張ります。有難う。」先生は、にこ。と。笑った。真田もリエに、ウインクをした。皆は、部屋へ戻り。オープニングまで。待っていた。
インター・ホン。が、鳴った。午後五時。入場開始。皆で会場に入った。案内人が来て。座席に案内された。前から五番目の席だ。先生は、挨拶が有るので、楽屋へ行った。
開会式の音楽が流れ、幕が開いた。拍手喝采。司会者が開会宣言して、先生が出てきて、中央に立った。割れんばかりの、拍手喝采だ。
「ハローっ。・・・皆さんっ。・・・今年は、大変良い年でした。来年も。・・アメリカ音楽が。世界の隅々まで。・・・響くように。頑張りましょう。・・・アイラブユー・ニューヨーク。・・・」
会場は、拍手喝采。暫く続いた。マイウエイから、始まった。会場は、此の儘、明日。一日の使用後まで続くそうだ。真田達は、十時ごろ、部屋に戻り、休憩を取った。翌朝、午前一時に、会場に行き。朝六時に、部屋へ戻って、朝食を取った。ホテル内は、二千人から、三千人が。ごったがいする。程だ。フィナーレを、観るのに。十一時に、会場に入った。ステージの、中央に、先生が居た。聖者の行進で、幕を下ろした。
「はー。・・・・凄い。疲れた。」真田も、流石に疲れた、ようだ。寝室に入って、寝た。夕方、五時ごろ起きた。先生は、まだお休みだ。真田とリエは、レストランに行って。食事をしていた。
「パパ。・・凄かった。ね。」
「あー。流石。アメリカだ。こんなイベントは。俺も、初めてだ。アメリカに住んでいる、エンターティナーが。総出演して。凄い。・・・良い、思い出。だ。」
二人は、部屋へ戻った。先生達が、コーヒーを飲んで、雑談していた。
「真田さん。疲れた、でしょう。」先生が、気使ってくれた。
「あ。・・・はい。疲れました。・・・凄かった。です。・・・先生も、まだまだ。ファンが。多いです。ね。」
「えー。・・・有難う。」先生も、嬉しそうだ。
「今日は、ゆっくり休んで。明日の朝、帰りましょう。」十時ごろ皆。寝た。
次の日。十時。チェックアウトして。ホテルを後にした。買い物した。り。街を、ドライブして。先生の家に着いたのは。三時ごろだ。
真田は、先生達と、観光しながら、六日まで居た。七日目の朝。真田は、皆に空港まで送られた。
「リエ。四月。出産だろう。から。三月にお母さんが、来るように。先生に頼んで、おいたよ。」
「本当。有難う。」リエは、嬉しかった。
「じゃ。元気で。頑張れ。よ。」真田は、リエにキスをして。別れた。リエは、薄っすらと。涙を浮かべて。手を振って居た。
真田は、東京に帰って。エリ。エミ。ミナ達。三人を、虎ノ門に呼んだ。
「パパ。お帰りなさい。・・・明けましておめでとう、御座います。」
「あー。ただいまー。・・・疲れました。」
「リエ。・・・元気だったー。」
「あー。元気だ。電話で話して、いるより。元気だった。よ。すっかり。アメリカ人に。成って、いた。」
「へえー。本当。良かったー。・・・でも皆で行きたかった。ね。」
「うん。でも。・・・行かなくて。良かった。かも。一生懸命。頑張っている、処だから。お前達と会うと。気抜けする。かも。・・・人間。て。そんなもん。だ。でも。歌は。凄い。上手に、成った。まだ三ヶ月。しか。経っていない。のに。・・・びっくりした。よ。」
「やっぱり。親譲り。・・・素質有る。んだよ。・・・パパ。」
「うん。俺も、そう、思った。リエには、言わなかった。けれど。先生も。本気出して。いました。リエは。素晴らしい才能の。持ち主だ。て。」
「へえー。・・・凄い。んだ。」三人は、真田の話に。聞き入って、いた。
「あ。それでリエの、お母さんに、三月にアメリカへ、行ってもらおうと。思って。先生に、頼んできたよ。・・・OKを、頂いた。」
「お母さん達。パパが帰ったら、会いたい。て。言っていました。」
「電話する。・・・明日で。良い。・・何処で。・・・銀座のすし屋で。」
「もしもし。お母さん。私。ミナ。パパが、帰ってきた。の。だから。明日。銀座の、おすし屋さんで。午後二時に。・・・分った。・・・」
「パパ。・・・分った。て。 」
「じゃ。行っています。」そして、次の日。真田は、一時半に、寿司屋へ行った。
「おーす。」
「あ。・・・いらっしゃい。明けましておめでとう御座います。今年も、宜しく。」
「こちらこそ。宜しく。・・・座席空いて、いる。」
「はい。空いています。」
「あー。良かったー。・・・後、四人、来ます。ので。」
「アメリカへ。行っていた。ん、だって。」
「早い。ね。」
「うん。・・・女将さんが。二日に、いらっしゃて。」
「おー。珍しいねっ。・・・一人。で。」
「お客さん連れて。来ました。」親父と。話していた。
「御免下さい。・・・真田さん。見えています。かしら。」
「はい。いらっしゃい。今年も、宜しくお願いします。・・・どうぞ。」座敷へ、 案内した。
「御免下さい。」お母さん達。四人で。
「あ。どうぞ、どうぞ。・・・明けましておめでとう御座います。今年も宜しく御願いします。」
「御目でとう御座います。こちらこそ。宜しく御願いします。」四人で口を揃えて、挨拶した。真田と。対面に座った。
「どうぞ。」真田は、皆に、ワインを注いで上げた。
「本年も。宜しく。・・・乾杯。」乾杯した。刺身が来た。
「あ・・・お父さん達は。」真田は、心配そうに聞いた。
「あー。良いの。良いの。」
「それより。真田さん。・・・家のリエ。どうしていました。」
「はい。とても元気で。すっかり。アメリカ人に、なって。・・・着いた日に、パーティーを、開いてくれまして。ね。六十人程、来てくれて。リエが、メドレーで。五曲歌いましたよ。びっくり。しました。あまりの上手さに。僅か、三ヶ月で。」
「本当。やっぱり、本場の、教え方は。違う。ん。でしょう。ね。」
「リエ。寂しがらなかったー。」
「えー。皆が、良くしてくれて。楽しい。て。」
「良かった。ねー。・・・真田さんの顔も。有る。んでしょう。ね。」
「私の・・・うん。先生が。良い人。なんです。よ。苦労している、人。ですから。」
「でも。八十過ぎ。ですもの。ね。」
「八十・・・三。かな。」
「へえー。そんなに見えない。です。ね。」
「私達も。若く。生きたい。ですね。」
「あ。それから。お母さん。三月に。アメリカへ行って、頂けない、でしょうか。先生には、了解を頂きました。ので。一ヶ月ぐらい。」
「えー。良い。んですか。・・・・行きたい。」
「大丈夫。ですよ。費用は、私が。出します。から。御願いしたい。んです。が。リエ一人じゃ。何かと。大変だと思う。んで。」
「えー。喜んで行きます。」お母さんは、嬉しそうだ。
「だったら。私達も。行きたい。わ。・・・一週間でも。・・・」
「えー。・・・それが。良いわ。ねー。」
「決まり。・・・真田さん。・・・良いでしょう。」
「はー。・・・私は。良いけれど。・・・お父さん達。が。」
「真田さん。お父さん達。は。良いの。・・・はい。決まり。」
お母さん達は。勝手に自分達の事を、決めて居た。
「おまちどうさまー。・・・今日は、特性の。を。」親父が、特性のお寿司を。握ってきた。
「わー。豪華ねー。」
「お正月ですから。どうぞ。食べて下さい。私からの、奢り、です。今年は。良い年に成るように。祈っています。」
「親父、有難う。・・・さ。どうぞ。食べましょう。」
「本当。頂きます。・・・こんなに、食べられます。」わいわいがやがや。食べている。真田は。一人で、ワインを飲んでいる。
「今年は、賑やかに、なります。ね。・・・赤ちゃん。が。」
「本当ねー。」
「リエさん。・・・お母さん。赤ちゃん。連れてきたらー。」
「えー。・・・日本に。」
「そうよ。・・お母さんが、育てて、上げれ、ば。・・・リエさん、だって。歌に。専念できる。し。・・・リエさんと。相談しなさい。よ。」
「そう。ねー。・・・相談してみる。わ。」
「私達も。応援します。よ。・・・・四人。揃う、でしょう。・・・孫達。」
「そうか。・・・それも。良い、考え。かもね。」真田も。成る程。と、思った。
話しは、尽きない。真田たちは。五時ごろ店を出て、別れた。真田は、設計士に、電話を入れた。神田の喫茶店で会った。直ぐ。着工出きる。と。言うので、取り掛かる事に。決めた。四月下旬の。完成予定。そして、真田は、虎ノ門に帰った。ミナが居た。
「お帰り。なさい。」
「お。来ていた。」
「うん。今日は、私。・・・お母さん達。・・・どう、でした。」
「あー。喜んでいた。よ。・・・三月に、四人で行く。て。」
「えー。・・・アメリカ。に。・・・大丈夫。かな。・・・パパ。食事、どうします。」
「あー。食べたくない。ね。・・・コーヒー入れて。よ。」
「はい。・・・私も、食べない。」ミナは、コーヒーを入れてきた。二人は、神田のビルの事など、話していた。十一時を回った。シャワーを浴びて、二人は、寝室へ入った。久しぶりの、セックスに、ミナは、燃えていた。火照った。裸体は、ピンク色に染まっていた。遊びのセックスから、愛のセックスに変わっているのを、真田は、感じていた。朝まで、続いた。次の日、十二時ごろ起きた。コーヒーを飲んで、二人は、応接室で休んで居た。チャイムが鳴った。エリだ。
「はーい。・・・エリ。」
「はーい。・・・私。」エリが、入って来た。お昼の弁当を、買って来た。
「パパ。お早う。・・・はい、お弁当。」
「おー。ちょうど良かった。お腹空かしていた。・・・気が利く。ね。」
エリは、褒められて、嬉しかった。三人で、弁当を食べた。ミナは、実家に帰ってから、赤坂の店に行く。と言って。帰った。真田とエリは、二人になった。
「赤坂の店は。繁盛して、いますか。」
「えー。何時も。満員よ。・・・朝も、弁当作り、手伝っている。の。」
「有難う。女将も喜んで居る。でしょう。・・・美味しい、弁当、です、ね、これは。板長には、感謝するよ。」真田も、喜んでいた。コーヒーを飲みながら、神田のビルの事。など、二時間ぐらい、話していた。
「ねえ。パパ。・・・セックス、したい。・・・」真田も、ふ 。と思った。そういえば、エリ。とは。ご無沙汰。だった。エリは、シャワーを浴びに行った。そして、丸裸で上がってきて。真田の前でポーズを取って、二階に上がった。真田も、答えるように。シャワーを浴びて、二階の寝室へ入った。エリは、仰向けになって、待っていた。二人は。夕方まで、ベッドで過ごした。六時に起きた。
「パパ。・・・夕食どうします。か。・・・」
「あー。外へ行こう。・・・何でも良いよ。エリに任せる。よ。」
「じゃー。・・・フレンチ。」
「うん。・・・フランス料理か・・・よし。帝国ホテルに、行こう。」エリは、嬉しそうに。
「やったー。パパ。・・・行こう。」抱きついて、喜んでいた。二人は、タクシーで帝国ホテルに行った。三時間ぐらい過ごして。帰った。エリは、風呂にお湯を入れた。
「パパ。一緒に入ろう。」二人は、コーヒーを飲みながら、お湯が溜まるのを待っていた。そして。二人で風呂に入り、寝室へ入った。エリは、セックス好きだった、ことを、真田は、思い出した。眠りに入ったのは。朝二時過ぎた。十一時頃、起きて、コーヒーを 飲んでいた。チャイムが鳴った。エミだ。エリが出た。
「はーい。エミ。」エミが、入ってきた。
「はい。・・・お弁当。・・・あー。重た、かった。」エミは、少し汗ばんで居た。女将さんが、用意してくれた。三人で、弁当を食べていた。
「今日のも。美味しいね。」真田も、美味しく、食べていた。
「うん。一個。・・・五千円だ。て。言って、いました。」エリは、コーヒーを飲んで、帰った。
「どうですか。・・・店の、雰囲気、は。」
「えー。チーママが。親切に教えて、くれる、から。大体、覚えた、わ。・・・でも。一寸。ぎこち。無い。て。ミナが、言うの。」
「へえー。・・・何処が。」
「色気が、無い。て。・・・言うの。」
「そうでも、ないでしょう。・・・其処に立って、ごらん。」
「えー。」エミは。立って。ポーズを取った。
「こー。・・・こー。」一回転した。
「うん。・・・少し。猫背。かな。・・・背筋を、延ばせば。・・・大丈夫、だよ。」
「ふうーん。・・・こうー。」エミは、背筋を、延ばした。
「そうそう。・・・其の儘、歩いて。・・・良いじゃ、ない。」
「あー。良かったー。・・・パパ。・・・セックス、したい。」と言って。服を脱いで。シャワーを浴びに、行った。真田も、一緒に入った。真田が、エリのお腹に触った。
「皆、お腹が。大きくなって。・・・この体形も。色っぽくて。なんとも、言えないよ。
エミは。グラマーだから。余計に感じる。よ。」
「うん。・・・時々、動くよ。・・・」二人は。其の儘、寝室へ入った。夕方まで続いた。五時ごろ。起きた。
「パパ。・・・夕食。どう、します。」コーヒーを、飲みながら、話していた。
「あー。エミの、好きなもの。・・・任せる。よ。」
「えー。本当。・・・じゃ。・・・お寿司。」
「じゃー。銀座へ行こうか。」二人は、タクシーで、寿司屋へ行った。
「おーす。」
「らっしゃい。・・・二人。」親父が、出た。二人は、カウンターに、座った。
「親父。この前は、有難う。」
「どう。致しまして。・・・今日は、二人。」エミは、にっこり、挨拶した。
「お姉さん。・・・奥さん。・・・なんて、呼ぼうか。・・・お腹が。ぷく。と。」
親父が。エミの、お腹を、見ていた。
「あら。・・・親父さん。・・・」
「ハハハ。・・・そう言う、時が。有る。んだ。ね。」真田も笑った。二人は、二時間ぐらい居て、虎ノ門に帰った。二人は、コーヒーを飲みながら、世間話をしていた。エミも、最近は、様々な質問をしてくる。これも、赤坂の店での。対応の中から、勉強したもので、真田が、昔。会員クラブで。話したような、内容だ。
何年経っても。経済の中身の基本は。変わらない。遣り方が。変わるだけだ。真田は、其の事は。百も。承知だ。エミも、経済の流れを掴んで居る様に。感じた。
「エミも。大分。勉強しています。ね。・・・其の通りだよ。」真田は、褒めた。エミも。自信を身に付けた様に。話す。真田も、安心した。十時だ。二人は。風呂へ入り、寝室へ 入った。セックスは。朝まで、続いた。
真田も、この三日間は。死ぬ思いだった。年寄り扱いされると思い。必死で頑張った。のである。でも。ぷく。と出た、お腹は。なんとも性欲を、そそる。雰囲気だった。真田も、満足した。
エミが、帰ってから。ぐっすり寝た。目が覚めたら。八時間も寝ていた。土曜日曜は。実家へ帰っている。から。真田は一人だ。この二日間は。ゆっくり休める。こんな日が、続いた。三月になり。お母さん達が、アメリカへ行く日が来た。荷造りをして、荷物は、送った。手ぶらで行くように、真田が。気配ってくれた。
真田と。三人で、成田まで、見送りに行った。お母さん達は。はしゃいで。出かけた。離陸した。真田達は、虎ノ門に帰った。女の子達も、日に日に、お腹が大きくなり。しきりに、産婦人科へ通うようになった。仕事も休み。実家へ帰っていた。お母さん達も。アメリカから帰ってきて。気ぜわしく動いていた。四月になり。三人とも。入院した。真田の家に。アメリカから、電話が入った。リエのお母さんだ。
「もしもし。・・・真田さんですか。・・・リエの母です。・・・男の子が。生まれました。・・・とても、元気、です。」
「はい。・・・そうですか。・・・元気です。か。・・・リエさんは。元気ですか。・・・」
「はい。両方とも。元気です。」
「良かった。です。ね。・・・分りました。・・・有難う。」
四月十日。リエ。男の子、誕生。
真田は、早速。入院している病院に行って。リエのこと。知らせた。皆。大喜びだ。そして。十五日の朝。エリとミナが。陣痛を訴えた。そしてお昼頃。エリが、男の子出産。
ミナも、男の子出産。皆。両方共に。元気だ。
「良かったね。男の子。よ。・・・二人とも。」真田に連絡した。真田は、直ぐ。病院に駆けつけた。
「おー。・・・男の子。です。か。・・・・」真田も、焦っていた。
次の日。エミも、陣痛で。分娩室へ入った。朝。六時。男の子出産。両方共に元気だ。
「えー。全員。男の子じゃないか。」真田は、嬉しかった。お母さん達は。それぞれ。お父さん達に。知らせた。真田も。安心やら。心配やら。頭の中が。混乱していた。
四月十日。リエ。男の子誕生。
四月十五日。エリ。男の子。誕生
四月十五日。ミナ。男の子誕生
四月十六日。エミ。男の子誕生。
真田は、女将に。知らせた。
「母さん。・・・子供が。生まれたよ。・・・・四人とも。男の子。だよ。」
「まあまあ。・・・それは、それは。良かった。事。・・・元気なの。皆さん。」
「あー。皆。元気だ。よ。」真田も、嬉しそうだ。
そして、全員、十日後に退院して、実家に帰った。そして、四月末。神田のビルは、完成した。真田は、連絡を受け、設計士と、竣工検査を行なった。三日、掛かった。そして、引渡し後。建設会社社長と設計士と、三人で、銀座の寿司屋で、完成祝いをした。あまり、大げさにはしなかった。真田は、真理に電話した。
「あ。俺だ。・・・ビルが、完成した。よ。・・・見に来ない。」
「あー。・・・本当。・・・近いうちに、行く。」真理は。電話を切った。嬉しそうだった。真田は。虎ノ門で一人。呆然と。ゆったり過ごして、居た。
「難問は。突破した。・・・」一人。呟いた。
五月十五日。真田に電話が入った。
「パパ。・・・ミナです。・・・明日。皆で、虎ノ門に、行きたい。て 。・・・赤ちゃん連れて。お父さん達も、リエの、お母さんも、昨日。帰ったばかりで、パパに、挨拶に行きたい。て。・・・だから。全員。十五人で。お邪魔したい。て。・・・良い。」ミナからだ。
「あー。良いです。よ。・・・じゃ。用意して、おく。十時ごろまで。」
「真田は、板長に電話を入れて。祝いのお膳。十二人分を。頼んだ。そして、部屋の掃除をした。・・・チャイムが鳴った。真田は。ドアーを開けた。
「お早う御座います。」お母さん達が来た。
「いらっしゃいませ。・・・どうぞ。お入り下さい。」お父さん達も。来た。赤ちゃん達は。静かに、眠っている。
「今日は、日本晴れで。気持ちが、良いです。ね。」応接室の。ガラス戸を全部開けて、外の芝生が。青々と、茂っている。
「此処は、広い庭が有って。・・・素敵ね。」
「まいどー。」板前が。お膳を、運んできた。真田が出た。
「おー。ご苦労さん。・・・中へ入れて。」応接室へ、運んで、お膳を並べた。ミナ達も手伝った。外に居る、お母さん。お父さん達を。ミナが呼んだ。ぞろぞろ入ってきた。
「あらー。凄い。御膳ねー。美味しそうっ。」全員座って。お膳を眺めていた。
真田は。
「本日は、ご家族全員集って頂いて。ご苦労様です。リエさんが、居ないのが、心残りですが。修業の身で仕方有りません。アメリカにも。伝わると思います。
私も、皆さんと、初めて会った時を、思い出しますが。・・・このように、私の願いが。実現しました。・・・本当に。願いが、叶って。とても、嬉しい、限りです。有難うございます。皆さんと、最初に約束した通り。明日にでも、公証役場に行って。資産。財産の登記を。済ませたいと思っています。又、神田のビルも。完成しました。
エリ。ミナの住まいの。 内装は。これから造ります。この一年間。どうなる事かと。心配ばかりしていました。でも、皆さんの御蔭で。このような。結果になり。感謝しています。今日は、ごゆっくり、寛いでください。この料理は。赤坂の板長が。腕を振るって作ったそうですので。食べてください。宜しくお願いします。」
パチパチパチパチ。真田は。目頭を熱くしていた。
「頂き、まーす。」皆で。食べている。真田は。ワインを。お父さん、お母さんたちに。注いで、飲んでいる。
「美味しいね。・・・真田さんと、会ってから。食べた事無い。美味しいもの。いっぱい。ご馳走になって。・・・幸せー。」お母さん達も、嬉しい。
お父さん達も。
「そうですね。銀座のお寿司屋さん。伊豆の魚。山菜。蕎麦。本当です。ご馳走に。成りっぱなしで。有難う御座います。」赤ちゃんは。隣の部屋ですやすや寝ている。ミナが。
「パパ。有難とうー。・・・私達。四人は、真田さん。と言う人に。助けられた形で、会いました。そして、四人は、何と無く好意を、抱き。好きになり。私達の。人生の礎を、築いて、頂きました。この一年間。生きて行く為の。道理。しくみ。様々な。事を、学びました。勿論。お父さん。お母さんにも。学びました。でも。パパの。様々な、経験からの話で。お父さん達とは。違うことも、いろいろ。学びました。又。お父さん、お母さんからは。他人に迷惑を、掛けないで。勉学に、励みなさい。と。育てられました。・・・それが。パパの目に。止められて。父母達にも。感謝して、います。これから、私達四人は、父母。真田パパに。教えられた事を。基本に。四人の子供を。しっかり育てて、行きます。安心してください。お父さん、お母さん。真田パパ。本当に有難う。」三人は。立って。御礼を申し上げた。
「真田さん。・・・本当に有難う御座います。・・・」お母さんたちは。泣いて、喜んでいる。お父さん達も。ミナの、胸を熱くする、ような、言葉に、感心していた。そして、真田も、お父さん達と、注しつ、注され、つ、で。和気あいあいで。和やかな雰囲気になり。ミナ達の。子供の頃など。話し。賑やかに、終わった。
お父さん、お母さんたちは。孫を連れて。帰った。当面は。お母さんたちが。孫の面倒を見る事に成った。其のほうが。お互いの、連携が。うまく行くと。考えたからである。そして、次の日。真田と、四人で。公証役場に行って。真田名義の。財産。資産を全部。エリ。リエ。エミ。ミナ達の、名義に登記した。又、証券。金。プラチナ。現金は。其の儘に成っている。これらは。全部出して。合計を出さないと、分らないからである。時期も六月になり。春めいて、過ごしやすくなり。真田は、孫を連れて。女将の部屋へ行った。
「お早う御座います。」エミが入った。
「お早うー。・・・あらあら。可愛いー。・・・孫達だ。」女将は。嬉し泣き、している。そして。孫を代わる代わる抱いて。居た。
「母さん。・・・可愛いだろう。」
「うん。可愛いー。・・・本当。」
真田達は。二時間ぐらい居て。帰った。彼女たちは。赤ちゃんを、実家に預けて。虎ノ門に来た。午後二時だ。
「ん。・・神田へ行こう。」真田は、三人を連れて。神田のビルに入った。
「わー。広いー。」
「本当。・・・広い。」
「まだ。何も置いてないから。・・・自分で考えた、店舗のプラン。内装。住まいの設計。有る。でしょう。」
「はい。・・・持ってきた。・・・これ。」真田は、見ている。
「先ず。ミナの。・・・良いじゃない。」
「エリの、は。・・・うん。・・・良いでしょう。」真田は、二人が書いた。イラストを見て褒めた。
「うん。これを。設計士に見せて、見積もりを出して。直ぐ。工事に掛からせる。から。
・・・屋上に、芝生を、植えよう。」
「うん。細かいことは。パパに、任せます。」
「うん。・・・それに、地下室を広く、取ってある。から。このビルで使う水は。常時。六トン備蓄するようにして、有る。・・・災害に遭った時。役に立つ、ので。忘れないで覚えて。おくように。」
「えー。六トン。・・・」
「そう。地下室を見れば、分るよ。・・・ここに。保冷設備を、備えた、物入れを造って在るので。お父さん達と、相談して。災害に備えた。食料品を、入れる。」
真田は、皆の安否を気使って、地下室を、丈夫に造っておいた。壁。天井。床の厚さを、一メートルのコンクリートで。造った。シュレッターにも、成る。
「じゃ。帰ろうか。・・・」四人は。虎ノ門に帰った。設計士に電話して、来て頂いた。
「おー。ご苦労さん。・・・この子達が、書いたイラストだ。纏めて、見積もりを、出して、直ぐ工事に掛かって欲しい。
「はい。分りました。」
「何日ぐらいで。・・・工事期間。」
「はい。店舗は、備品を並べるだけだから。・・・八階の住まいは。一ヶ月は、掛かりますが。」
「んー。今月末で。・・・何とか。頑張って、くれ。」
「はい。・・・遣ってみます。」設計士は。帰った。その後。二十日。真田達は、神田の現場に行って、みた。
「おー。・・・大分出来て、いる、じゃないか。」設計士も居た。
「はい。工務店二組。入っています。ので。・・・八階に行って、みますか。」と。皆で、エレベーターで。八階に行った。玄関のドアーが付いて、いた。
「わー。大きいドアーだ。」皆で入った。
「玄関ホール。も、広い。リビングも、広い。寝室八畳。子供室八畳。予備室八畳。クローゼット六畳。洗面。トイレ。浴室。・・広々ね。何処の部屋も。子供と二人で暮らすには。ゆったりです。」
「隣も同じね。」エリとミナは。同じ設計にした。そして、ベランダで、行き来。できるように。成っている。
「この、ベランダから。隣に通じている。」隣の、ミナの家に、行った。
「おーっ。こっちも大分進んでいる。この分じゃ。・・・今月末まで。終わりそうですね。・・・これから。家具屋へ行くから。図面を借りて。行こうか。」
「はい。そうなると思って。大きく書いた図面がありますので。」設計士は。大きく書いた図面を、真田に手渡した。
「おー。・・・流石。・・・これなら分る。」真田達は、図面を持って。銀座のデパートに行った。
「わー。家具。いろいろ有る。ね。」三人とも。家具売り場を、じっくり、見るの。初めてだった。
「二人で、相談して。好きなの。買いなさい。」真田は、後から、付いて歩いて居た。
エリは。コーディネートは。得意の分野だ。図面を見ながら。あーでもない。こーでもない。戸惑いながら。決めている。
リビングセット。テレビ棚ボード。食堂セット。食器棚。ダブルベッド。ジュゥタン。カーテン。等々。細かいものも、揃えた。店員が、計算機をはじき出した。
「有難う御座います。・・・締めて、百十万円です。・・・十万円をサービスさせていただきます。・・・お住まいは。」
「はい。神田です。」
「はい。・・・それは、近いですので。運送料も、サービスさせて、いただきます。・
お届けは。一週間前に。言ってくだされば。有難いですが。」
「はい。分りました。」真田は、口を出さないで。金を出した。百万円。現金で払った。
「ぱぱー。」二人は、びっくり、していた。
「うん。・・・何時も、五百万円は、持っている。よ。」
「えー。何時も。入っている。の。・・・其の鞄。」
「あー。そうだよ。」店員も。びっくり。していた。デパートから。歩いて。寿司屋へ行った。寿司を食べて帰った。そして、七月五日。引越しをする。事にした。
家具は。引越し前に、入れて置いた。お父さん、お母さん達も。手伝ってくれた。エミとリエのお父さんお母さんも来た。荷物は、着る物ぐらいで、何もないから、直ぐ終わった。親達は。びっくりしている。全員、エリの家に集まった。広いリビングなので、皆座れた。
「真田さん。・・・こんなにして、頂いて。」親達は。お礼を、言っていた。
「あー。大丈夫。です。・・・約束した事。ですから。当然です。後は。此処で、仲良く。元気に、暮らして頂ければ。有難いです。」