嘘つきはやめる。でも…
よろしくお願いしますあとて編集します
あしたとか、かきますね
もう嘘はつかない
たった一つの嘘が、こんなに人生を狂わすことになるとは思っても見なかった。
食卓には平凡で、変わらない母の手料理が並ぶ。
「ケンちゃん、最近学校どう?楽しい?」
いつものお決まりの返事を返す。
「別に普通。」
俺には、これ以外に何も言えることがない。
明言は避けて少し現実的に見せる回答は俺には思い浮かばないので、適当に返事をする。
「そう…それならいいのよ。じゃあ、お皿片付けるわね。」
嘘だ。普通の学校生活にいいことなんてひとつも無い。どうしてこうなったんだろう、キノピオそれが俺の名前になっていた。
チャイムが鳴って扉を開けると、地獄が始まる。
「おぉーきのぴおー笑…おはよぉ…!昨日は、またハワイにでも行ってきたのぉ?」
「やめろよww嘘ばれてるぞー」
クラスのくずが道を塞いで、けらけらと笑っている。こんなしょうもない事で面白がれるのが羨ましく思えた。
俺はそんな、やつらを無視して早々と席に着く。
お気に入りの作者の新作ライトノベルを読もうと、カバンを漁るがどこにもそれらしきものは見当たらなかった。
別のある物にきをとららてしまったせいで忘れてきたのだろう。
普通ならこんな時間には友人と話したりするのだろうが、そんな人はいないので本当にすることがなくなってしまった。
しょうがないので、空を眺めてすきな作品のヒロインの事を考えてみる。
あの子がいてくれたら、この学校も楽しいと思えるようになるのだろうな。
「おいおい、なに無視してくれちゃってんの?今日なんか感じ悪くね?気分悪りぃんだけど、うそつきのきのぴおーー」
馴れ馴れしく肩を組まれる。おいおい俺の肩を組んでいいのは、ヒロインの好感度を教えてくれる友人だけだ。
俺が肩にかけた手を振りほどいても、何事も無かったかのようにまた空を眺める。
すると、その態度に酷く気分を害したようで。
「まじ、放課後楽しみにしとけよ?」と耳元で呟いて、舌打ちしながら帰っていった。
俺はこっちのセリフだ、と小さくつぶやいた。
今日はあるものを用意してきてるんだ…
ポケットの中に入れてあるものを強く握りしめた。これにどれほどの力があるのか、試してみよう。
放課後、迎えに来たぞとニタニタとやってきた。
人数はいつもより増えていて、見たこともない人も混じっていた。
俺は腕を引っ張られ、いつもどおり体育館の裏に連れて行かれる。
「今日はなに調子乗ってんだよ。おもちゃのくせに…!」
僕は何を言わずただうつむりている。
その様子を見て、またいじめっ子の怒りは溜まっていった。
「まじ覚悟しろよ。今日は、ヤクザともつながってる先輩を連れてきたからな?」
おれの後ろから、先輩というやつの巨体がぬっとら現れた。
僕は身長だけは自信があるのだが、そいつも僕と同じぐらい大きな体だった。
なかなか、自分ぐらい大きな人と会ったことがなかったので、思わずなめくりらまわすように見てしまった。
いじめっ子達はいくら力が強くとも身長では勝っているというのが俺の誇りだったのに…俺の高いプライドがズタズタだ。
「てめぇなぁにガン飛ばしてんだよ」
その瞬間、右フックが俺の顔面に飛んできた。いつもの事だが、今日はいつにも増していたい。一発で体が吹っ飛ぶ程の威力だ。今回はまじで本当に痛い。
こいつはゴリラか?霊長類最強の力を持っているということを表彰したい。
手を出された、という事はあれを出す出番だろう。
口が緩むのをなんとか抑えて、僕は少し離れたところにある学生カバンに手を伸ばす。
しかし、その学生カバンをモブヤンキーAが踏みつけて。遠くの仲間に放り投げる。
モブBは俺のカバンを漁り、サイフを見つける。
モブはにたにたとしながら、こちらを見てくるので、僕はそいつをできうる限りの力で睨みつける。
しかし、それとは裏腹に心の中ではニヤケが止まらなくなっていた。
奴らはみんなで集まり、僕のサイフの中身を確認する。
「札は…いちーにー…全然入ってねぇなぁ、小銭はぁっと…」
モブの手が止まり、こちらを二度見する。
おっと、見つけた様だ。
「お前、これなんだ…?なんなんだよテメェ!?」
奴らは僕のカバンの中にあった、小さな金属を手に持ってこちらに突きつけてくる。
周りのやつらも、それを見るなり顔色を変える。
俺は精一杯笑みを押し殺して、いかにも悲しそうな顔を装う。
「貰ったんです。じいちゃんに…!!かえせよ!!」
俺のその言葉にざわつき始める。責任の押し付け合いのような視線が、互いに向いている。
しかしそれも一瞬で先輩の方に視線が集まる。先輩は、注目されて誇らしげだ。多分なんでこんなに注目されたのはわかってはいない。
「先輩見てくださいよ、こいつのこれ!」
「はぁっ?なんだそれ笑どうせ嘘なんだろぉ?」
先輩と呼ばれる男がが笑いながら、それを見にいく。
「これ、本物っすか?本物な訳ないっすよね?こんなやつがこんなものを持ってるなんて。」
ヤクザとつながってる先輩とやらは、それをまじまじとみる。すると顔がどんどん青ざめていった。
その姿がとても痛快で、どんなアニメよりも面白く感じた。
「本物だ…」
「え?」
奴らがそれと僕の顔を何度も交互に見る。
「昔一度だけ、見せてもらった事がある。これは本物だ。」
「え、先輩俺どうすれば…」
「こいつは、手を出しちゃいけねぇやつだ…お前ら、よくもこんなことに巻き込んだな。後で覚えておけよ」
そういってそいつは後輩への面子を保ったまま、逃げ去っていった。
置いて行かれたいじめっ子どもは、少し前とは比べ物にならない程の弱気ながらにどうにかプライドを保とうと、覚えておけよとテンプレ台詞を吐き捨てて先輩の後を追っていった。
1人残された僕は、そいつらが見えなくなったのと同時に抑えていた笑いが溢れて、気が狂う程大爆笑した。
さて、僕は人より少々手先が器用なのでフィギュアを作ったりするのだが、その能力を活かしてインターネットで調べた龍國組の代紋のバッジを作ってみたのだ。龍國組ってのは、よくニュースに流れてくる暴力団で強い権力を様々な面で持っている。しかしその正体や団員についても謎が多いという、なんとも厨二心がくすぐられる組織なのだ。
…あんなに色々な人を不幸にしてるなら、僕を不幸から救ってくれたっていいじゃないか。
そして、僕は龍國組の影響力の恩恵をほんの少し分けてもらおうと考えた。
しかし、まさかあんなに信じてもらえるとは思ってなかった。
もしかしたら、本物の龍國組に見せてもバレねぇかもしれねぇなぁ…スカウトとか来たらどうしよう、急に跡取りとしてやっていくとか、まぁ無理か…
僕はそんな事を考えながら、弾んだ心で家に帰った。
翌日学校に行くとクラスの様子はいつもと様子が違っていた。
絡んでくる奴らは僕を見るなり、どこかに行ってしまう。すごいな、龍國組の力。
しかしそれと同時に、僕はクラスメイトから怖がられようになった。1日でこんなにも噂って広がるものなんだなぁと、驚いた。
まぁ、クラスメイトなんて元々関わりがなかったのであまり関係はない。それより僕は奴らに放課後足止めされない事が心底嬉しかった。
今日はやっと人気のフィギュアの抽選を引に行けるのだ。到着したら、売れ切れだったことが何回あっただろうか。ネット検索したら二倍三倍の価格で転売されているその商品を見た時の気持ちはもう味わいたくない。そう考えると怒りの力が湧いてきて、いつもより早く走れる気がした。僕が風の様な速さで走っていると、前から茶髪のやんちゃそうな奴がこちらにぶつかってきた。
僕は軽く謝罪をして、先を急ごうと走り出した。しかし、その男は僕の肩をがしりと掴んだ。
僕は、驚いてそちらを振り返る。
「テメー、ぶつかっておいてその謝罪はどうなのかなぁ?」
僕は、少しめんどくさいことになったと思い再び謝罪の言葉を伝えた。
「ちげぇよ慰謝料だよ、慰謝料。俺は肩痛えんだよ」
フィギュアの抽選券は、この時間も誰かに引かれている。また、前の人で売り切れてしまうのか?ラストワン賞も取れないのか?悔しい、悔しい…
悪魔が囁いた、出しちゃえよ…大丈夫だよバレやしない。
少し悩んだが、前の件で甘い蜜を知ってしまった俺はバレることと、フィギュアが買えないことを秤にかけた。
俺は決めた。
俺はカバンからチンピラ撃退グッズを取り出す。
テレレレーン、その名もヤクザの代紋!!
「あの、もうどっか行ってくれませんか…?早く行かないと、お友達…呼びますよ?」
そいつは顔をしたに向けて足を一歩足を引く。もしかして怖気付いたか?
次の瞬間、みぞおちに痛みが走る。見ると、拳が腹にあった。
俺は崩れ落ち、自慢の撃退グッズは情けなく軽い音を出して地面に落ちる
「調子に乗るなァ餓鬼がヨォ…」
やってしまった、反撃の可能性なんて考えてなかった。
「二度と舐めた口聞くなよ…じゃあ慰謝料わたせな」
いや俺の方が絶慰謝料もらう案件だろこれ…
だが俺は無力だった、フィギュアの抽選につかうはずだった大金が抜き取られていく…
「ハハッこいつガキの割に持ってんじゃねぇかよ…」
屈辱だ、俺の嫁に捧げる為の金がこんなクズ男に…せめて顔だけでも拝んで覚えててやる。
俺は腹を抱えて蹲りながら、そいつの顔を凝視した。
そいつは周りをチラチラ確認しながら俺の金をポケットに、ぐしゃぐしゃに入れ込んでいく。
全部詰め替え終わるとこちらを向いて、近くに落ちた、龍國組の代紋と俺をみる。それからじっくりと周りを見回す。
そして突然、ポケットに手を突っ込んだかと思うと、俺の金とそいつのサイフを投げ捨てた。
何してんだこいつ?
「金はいらねぇー!!どっかいけもう関わんなぁ!!」
そう叫んで、チンピラはどこかに走っていってしまった。
俺はなんとか立て直して、チンピラの向かった先を眺めていた。
いやはやチンピラは謎生物だ、一生かかっても理解できない気がする。俺は、自分の金を回収してフィギュアの抽選を引きに行った。結果は目標だった嫁のウェディング衣装フィギュアに加えて、ラストワン賞もゲットすることができた。これは臨時収入のおかげだ。チンピラもたまには役に立つ。しかし一番貢献してくれたのは龍國組のチンピラ撃退グッズだろう。
龍國組…ありがとう…!ありがとう龍國組。
そう思いながら、俺は嫁を2体抱き抱えながら帰った。
周りの軽蔑の目も嫁がいれば。関係なかった。
いじめっ子の逆襲、チンピラの撃退それに加えて嫁を当てたことで、俺の心は弾んでいた。
いつもは自室へ直帰だが、たまにはと思い母親のいる台所へ挨拶に行ってみようと思った。
「ただいまー何してる?」
何かの激しい物音がする。皿でも割ったのだろうか?いや違う、何の音だ?
「けんちゃん!こないで…こっちに来ないで!ケント!早く逃げてーーーー!」
「え?なにどうしたの、母さんもう来ちゃった…」
母の方を見た。歪んだ母の顔の横には、映画やアニメの中の様な物が押し当てられていた。
その謎の物の引き金の先で、見たこともない男がニヤリと笑っていた。
何だこれは、何が起こっている。
今までの、愉快な気持ちは全て消え去って…混乱だけが残った。
「おう、来たか…おかえりケントクン?」
殴る蹴るの怖さじゃない、声を聞くだけで死の恐怖が体全体を襲ってくる。これは、死ぬ。
「だれ…ですか?」
返事をするのも精一杯だった。
この状況で俺は、何をすればいいのかもわからない。逃げるか?母を置いて。いや、それも…
「俺はよぉ龍國組の日下樹ってもんなんだけどさぁ…お前代紋持ってるらしいなぁ?」
耳を疑った。龍國組?本当にあの龍國組のヤクザがうちにいるの?
俺の憧れの心は砂のようにサラサラと崩れ落ちていった。なんだこれ…?
「だせよ…じゃねぇと、このババアぶち殺すぞ?」
「けんちゃん逃げて!はやく!早く逃げて」
もう母から目を背けたい、しかし目でさえも動かない。俺は逃げていいのか?ここから助かっていいのか?いやだめだ、母を助けないといけない。でも俺は、死にたくない。
「黙れやぁ!ぶち殺されてぇのかババア!」
母は強く目を瞑った。まるで覚悟ができているという表明のようだった。
「わ、わたひます!まってください!」
銃口が俺に向いた。心臓の鼓動は2倍以上になった。
しゃがんで、鞄のチャックを外していく。
銃口の先はおそらくおれの脳天だ。
涙が溢れる。何も見えない見たくない。もう死んでしまいたい。
「実はよぉ…組の親父に隠し子がいるらしくて、そいつをらちってこいって命令されできたんだがよぉ…」
「親父から代紋を授かってて、中学生ぐらいってことしか情報がなかったんだわ。
ひでぇよなぁ…その情報だけで探せだってよ…そこで、君がその情報にばっちり合っていた」
殺される相手から、愚痴を聞かされるってどんな状況なんだこれ…なんて返事すれば怒らせないのだろう。
「ちがう!そんな!けんちゃんは!」
銃口が母の方に向く。鼓動の速さはさらに加速する。
「ばばあ黙れつってんだろが、ぶっ殺すぞ…!」
母の叫び声が、みみをさす…目が、母から離れない。どうにもカバンの方に目線がいかない。涙が激しく流れてそれに合わせるかのように、ヤクザの右手に力が入っていく。
俺の手に冷たいものが触れた。これだ、と俺は確信する。
「…代紋ありました!」
細い目が大きく開いて。ギョロリと視線だけをこちらに移す。
気持ち悪い動きで、鳥肌が立った。
次第にニヤリとした目になって、俺を左手で手招きする。
俺は大きく震える手で、偽物の代紋を日下樹の手に乗せた。
またギョロリと目が代紋の方を向く。
薄ら笑いを浮かべていた日下樹の顔が、どんどん怒り一色になる。
あ、これはしぬ。これは俺殺される。本能的に死を感じた。
「俺はヨォ、嘘つきは嫌いなんだ…イライラして一を殺しちまうから。」
頭が真っ白になって、耳が聞こえなくなって。瞬きも忘れた。
俺の母親が銃で打たれていた。
倒れた母は、こちらに手を伸ばしている。
俺は、その手を取ることもせずただ呆然と眺めた。
ケンちゃん…その声が、何度繰り返される。
これは現実か?夢ではないのか?映画?アニメ?リアル?これが…リアル?ありえない、現実ってもっとつまんなくって、平凡で理不尽で…でもいい事もたまにあって。そんなもんだろ。こんなの現実とは言わないはずだ。現実であっていいわけが無い。
だが、打たれたはずの母の顔は…優しい笑顔だった。
「け、んちゃん…あの、ね…」
日下樹は、眉をひそめて…涙を浮かべるような仕草をする。
「テメェのせいだぞ、テメェが嘘つくからこんな事になったんだ…」
おれの、せい?
母は血を残しながら、俺の方に這いずってくる。そこ顔は、昔の小学生ぐらいの時にみた笑顔と同じだった。いつから母の笑顔をちゃんと正面から見れなくなったんだろう。いつから笑顔を見せなくなったんだろう。2人で笑顔でいることはどうしてなくなってしまったんだろう。
「健ちゃん、ごめんね。もっと、いっぱい…話せばよかたごめんね…ごめんね…ごめ…」
繰り返し聞かされる謝罪の言葉を遮るようにして、発砲音が鳴り響いた。
「黙れつっただろババア!!!」
母からはもう声はしないし、笑顔を向けられることも無い。母はもう動かなくなってしまった。
おれは母に近づこうと駆け寄ろうとする。
しかし、銃口がこちらに向いていることに気づいて動きを止める。
「まぁいいお前は嘘つきだが、かしらの隠し子じゃなかったからころさねぇ。うせろよ、ガキ」
コイツの中の基準は全くわからないが、これは逃げてもいいという事だろうか。
母の亡骸と、ヤクザの拳銃を交互にみて。
覚悟を決める。
僕は、玄関に向かって走り出した。僕はやっぱりクズだ、自分で思ってたよりクズだった。
でも、僕はやり直すんだ。こんなの認めない。認められない…!
あいつらのせいでこんなことになったんだ、復讐してやる。
玄関の扉を勢いよく開ける。
これで助かったんだ。僕を生き延びさせたことを後悔させてやる。あいつらへの復讐を固く誓って扉から外へ踏み込んだ時に、前から来る黒い影に気がついた。しかしそれに気がついた瞬間にはもう、僕の体には鋭く光るナイフが突き刺さっており、じわりじわりと痛みの実感が湧いてきた。
僕は、叫んだ。恥ずかしいとかカッコ悪いとかそんなのは関係なく、情けない声で泣いて叫んだ。
ヤベェこれやばい、ふっつうに人生で1番痛いかもしれん。霊長類最強とは比にならない、文明ってすごい本当に死んじゃう。体が痛みと暑さを訴えてくる、しかし同時に血が抜けていく事で寒さも強くなっている。僕は、その場に蹲るように倒れた。
母はこんな状態ではってむかってきていたのか、僕は血がべったりのついた自分の手をみてそう思った。
「んあ、、先輩ー!間違えて刺しちゃいました!やばいっすか…これ?」
若い男の声が上からしてきた、おそらく俺を刺したヤクザの声だ。しかし驚く程に元気発剌とした様子だったので、本当にコイツは俺を殺そうとした人殺しなのか一瞬わからなくなった。ヤクザってこういう奴のことをいうのだろうか…そんなことを考えている間に、視界が次第に暗く染まっていく。
やがてほぼ完全に暗黒の世界となったが、ヤクザ同士の会話の声だけが明瞭に聞こえた。
「やばいに決まってんだろ、このどあほ!人簡単に殺すんじゃねぇ…せめて確認してからにしろやぁ」
コイツ、自分も簡単に人を殺す癖になにをいってんだ。
「すんませんー!でもコイツ逃げようとしてたんすよ!?やばくないすか?」
「はいはいやべぇなそりゃ…まぁコイツ殺したってどうせただの嘘つきだったから、別にいいか」
頭をけられた。
「ええまじすか!こいつカシラのカクシゴじゃなかったんすかぁ!?あんなにがんばって探したのよによぉ…ひでぇよ。こんな嘘つき死んでよかったっすね!!」
笑い声がきこえてくる。
「ふっ…お前のおかげで機嫌も治ってきたわ、若頭に報告したらお礼に焼肉連れてってやるよ」
「ええ!いいんすか??最高っすね!」
どうしてこんなことになった、どこで間違えた。
なんでこんなことをされなきゃいけない…
「お前が嘘ついたからに決まってんじゃねぇか嘘つき」
俺と最後に目を合わせた、日下樹の目がそういっていた。
薄れゆく世界の中で、俺は自分の人生を眺めていた。いい人生かと言われればそうではないだけど俺のかけがえのない人生だったと今では思う。生きているうちにそう思えたらよかった。
次の人生がもしもあるならば、俺はもう嘘はつきたくない。
赤く染まる世界の中では俺はもう嘘はつかないと、固く拳を握って決めた。
これは本当に嘘ではない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恐らく誤字脱字等々ありますが…なにぶん深夜テンションですのでお許しください。
ストーリーは決めてるのですが、執筆活動が始めてなのと飽き性なのとで、途中でもしかしたら止まることもあるかとは思いますが。
応援していただければやる気が出ますので、何卒よろしくお願いします。
応援されなくとも気分がのればかきます。
今はのってないです。おやすみなさい。
眠いですあとでなおします