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冬野つぐみのオコシカタ  作者: とは
第一章 木津ヒイラギの起こし方

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忘れ物?

 つぐみにとって昨日は、とても奇妙な日だったと言えるだろう。

 皆と賑やかにご飯を食べ、とても楽しい一日だった。

 だが品子が、車に忘れ物を取りに行くと出て行った十数分後。

 品子は頬が真っ赤に()れた惟之を連れて帰って来たのだ。

 

 忘れ物とは、惟之だったのか。

 決して、そういった驚きではない。

 だがこの状況は、初めて惟之と会った時を思い出す。

 あの時は品子が頬を真っ赤に腫らして、帰って来ていた。

 それが今度は惟之だ。

 あの二人は一体、何をやっているというのだろう。

 

 惟之はとても痛そうではある。

 それなのに、とてもすっきりとした顔をしているのだ。

 かつて品子に渡したように、保冷剤とハンカチの応急セットを彼へと差し出す。

 笑顔でそれを受け取った惟之は、品子と三十分ほど話をして帰っていった。

 

 顔を冷やすといえば、クラムは元気だろうか。

 あの時の彼は、痛そうな怪我をしていた。

 治っているといいとそっと願う。

 連絡先は交換したので知っているが、さすがにこちらから連絡するのは恥ずかしい。


「……いつか連絡が来てくれたら、いいな」


 つぐみの言葉は静かに、夏の夜に解けるように消えていった。

お読みいただきありがとうございます。

次話タイトル「出雲こはね」

名前だけは出ていた出雲さん、やっとの登場回です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何だかんだで仲良く喧嘩している惟之さんと品子先生ですが、惟之さんのための常備品として、保冷剤などは欠かせないのかも? 連絡先を交換しても、自分から電話やメールを出来ない気持ちは、ビビりな自…
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