表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/28

幕間





 ――男は、学園の屋上でほくそ笑んでいた。

 ようやく見つけたぞ、と。そう小さく呟きながら。

 視線の先には一人の少年がいた。どこにでもいる極めて平凡な少年だ。しかしその見た目に反した力を秘めていること、それを男は知っていた。


「ククク――良いだろう。積年の恨みと共に、まとめて消し去ってくれよう……」


 黒き衣に身を包んだ彼は静かに言う。


「我が編み出した【感情魔法】によって……!」


 そう、地の底から這い出る悪魔のような声を発して。

 そこにあった感情は、憎悪以外の何物でもない。今まで自らを虐げてきた者、そして偶さかの出来事によって祭り上げられた愚か者への黒き思い。

 醜い、あまりにも醜い感情だった。これは、ただの劣等感だ。


 それでも、その感情は何よりも強く燃え上がる。


「待っていろ。待っていろよ、ユリウス。そして――」


 男――黒き始祖は、口角を歪めて最後にこう言った。



「赤き賢者レッド!」――と。


 


久々更新、すみません!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ