フィアは俺のマジ女神!!
盗賊の気持ち悪いセクシーシーンを挟んでとうとう着きました!ギルドがあるオドの国!!活気ある街並みの大通りをフィアと一緒に歩く。
あぁ、もう少しでギルドに着いてしまう……フィアお姉様とお別れなんてぇ~~!ぐぬぬ……どうすれば。
そんな事を悶々と考えてると顔が渋い顔をしていたのか、はたまたやけに足取りを遅くしたのがバレたのかフィアが質問してくる。
「なんだ? マサキ、何かギルドに着くのが嫌なのか? 仕事を探しているのだろう」
「……」
俺は話せない、だって一緒に居たいだなんて初対面で無理でしょ!! …や、待てよここまで親切にしてくれるのだ、もしかしたら俺の唯一のプラスステータス『未成年』がフィアお姉様の心を鷲掴み出来るかもしれない!母性をくすぐるように甘えてみれば!!
「ほら、どうした。何か悩んでいるのだろう」
「……もうすぐ、ギルドに着いてお別れなんて寂しいです」
……我ながらきっっっもっ!! きっっしょ!!! 何言ってんだ、こいつ。や、もうとりあえず穴があったら入りたいです、恥ずかしすぎる。
そんな俺の顔が赤く上気しだすとフィアはハハハッと笑い、優しく肩に手を回し、逆の手で頭を撫でてきた。あわわヽ(;´Д`)ノおっぱいが!おっぱいがっ!!!
「そうか、寂しいのか。ならば寂しさが紛れる様にずっと一緒にいようか」
「いいんですか?」
そう言ってフィアの顔を見るように上を向く。なんてイケメンなんだ! フィア姉様!!
「あぁ、約束しよう」
そう言って俺の唇を奪った。
大事な事なので二回言うぞ、そう言って俺の唇を奪ったんだ。
時間にして約3秒、俺のファーストキスはふわふわした厚みのある最高のお姉様の唇に奪われたのだ! そして弾むような張りのあるおっぱいが押し付けられ俺の股関が上気する。
フィア姉様の穴がよろしかったら入れたいです。
唇が離れ、さぁ行くぞと踵を返される。くるっと後ろを向かれ歩く姿を見てから俺も付いていく。
んふぁわおわ~♪ フィア姉様! 一生付いていきますっ!!
そしてとうとう着いた、ギルド! 扉を開けるとゴツい男やら、魔法が使えそうな女やら、いろんな人がいる。すごい人の数と目が合う、緊張しながらもカウンターの女性のところに行く。
「いらっしゃいませ、ギルド登録の方ですか」
「はい」
「では、適正職業を審査しますのでこちらに手をかざして下さい」
俺は言われたまま、占いに使う水晶玉の様な物に手をかざした。
すると、カウンターの女性がムムムッこれはっと何か言っている。ふふ、俺は転生者だ。きっと神眼とは別に秀でた力を持っているだろう……なんて事を考えていると。
「素晴らしいですね! 戦士と火属性の相性がズバ抜けてます!!」
その一言で審査の結果を見ていた周りがおおっ!!と声を発し、辺りが騒然とする。
「戦士と火だってさ」「ズバ抜けてるってそうそう言わないぞこりゃ今後期待できる奴が現れたな」「まるで女神フィアの加護を貰っているみたいだ」
……と辺りはざわざわしている中、カウンターの人からどちらを選びますか? と聞かれる。
自分でも転生者とはいえこの審査の結果に驚いた。神眼しか持ってないはずなのに火属性についてはともかく戦士なんてこんなひょろい身体では出来そうもないのだ。明らかに適正でない気がした。
ここは無難に火属性だろうか、そもそも火属性って何なのだろう。
そんな悩んだ顔をしていたのに気がついたフィア姉様はやはり俺を甘やかしてくれる。
「マサキ、どうかしたのか?」
「鑑定で戦士が出たけれど出来そうもないんです、どうすればいいと思いますか?」
「なんだ、そんな事か。戦士は私がいるから大丈夫だろう。マサキは火属性の相性を極めればいい」
「そもそも火属性の相性ってなんですか?」
「火に触れて操る魔法見たいなものさ、私が教えよう」
「魔法かぁっ! ありがとう!俺、頑張ります」
フィア姉様に言われ安心して火属性を選ぶ。俺は魔法使いとなった。
カウンターの女性は何故か、「あの……はい、火属性ですね。すみませんがどなたと……いえ何でもありません。説明させていただきます」と謎の対応をされて火属性の魔法についての補足をされる。
聞いた話によるとこの地域では火属性の精霊が多く住んでおり故に火属性の魔法が使えるらしい。故に火属性の相性と結果が出されるようだ。しかし、精霊は普通人の目には見えないらしく、それ故に他の地域では他の属性の精霊も存在しその精霊とも相性が良ければ使えるかも知れないので他の地域に行ったらまた、査定をするようにと。
俺は精霊がいることに少し驚いた。まぁ正直、精霊とかそんな事もよくわからない俺は「今度フィア姉様に手取り足取り教えて貰おう♪」とそんな事を思いながら「頑張れよ少年っ!!」とガタイのいい男性に背中を力強く押されギルドの掲示板で初めての仕事を選ぼうとしていたところ……。
「女神フィアの加護持ちがいると聞いたがっ!!!」
と、ものすごい勢いで大声を上げ扉を開けて入ってくる男がいた。