神眼使いで中二病生活!!
気が付けば青白い光に包まれた空間に俺はいた。
雰囲気、お茶目な女神と思われし人はこういった。
「やーと、力有るものが現れた!よかったわー!……おほんっ、私の精神世界にようこそ、地球の人族よ!これから私が作り出した異世界で住んで頂きたいのですが…………よろしいですか?もちろん、よろしいですね?」
グイグイくる女神は俺の回りをフワフワと浮きながら徘徊する。
プルプルと震える俺……これは…そうっ!自分の夢にも見た!!
「異世界………! やぁったぁ!!!!」
驚く女神を気にせず暴走する俺。
マジか!存在するのか!異世界!! いや、そうなんだ!素となる世界が有るから物語は作られていても可笑しくない! そうか!そうだったのか!!
……といけない! 女神様に返事をしないと!!
「はぁいっ!! いいです! もちろん! 異世界!行きます!」
「えぇ……おほんっ! つきましては、貴方様の個人のステータスを決めさせていただきます。まっ、このようなものになるんですが……」
フムフム…神器や魔剣の贈呈、初期ステータスの上昇、上位職の贈呈、勇者に竜騎士、賢者ねぇ……何かパッとしないな。
あとは、神眼の贈呈………神眼!!? 神眼!!!
「すみません!神眼ってなんですか?」
「あぁ神眼ですね、オススメしますよ!1秒先が見えたりする未来視や相手の動きを止めたり、呪ったりする邪眼等諸々を称して神眼と言うのです」
…神眼凄い! 格好いい!!! なにそれ! すっごいステキ!!!
チートアイテム貰ったり、ただ単に強くなったりするより全然良いよ! 何か特別感がめちゃくちゃするよ!
…我が瞳で呪われよ!! とか何とか言ってみたい!
…………中二病?違う!神眼使いだからな!普通なんだ!
そんな事言っても大丈夫だよね!神眼使いだから!!!
らんらんとした瞳で力強く答える。
「神眼でお願いします!!!」
「わかりました! では、これから贈呈の儀を始めます」
女神がブツブツと何か呪文を唱え出すと、俺の身体は黄金色に輝き出した!そして段々と足元から粒子のように黄金色の光の粉が広がるように身体が消えていく。
……転送されていくその身体、俺の旅が今始まった!!