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七天刃


―――コンコン


「タツキさーん、起きてるかー?」


 ノックをして俺を呼んでいる声。

 コゼットがやってきたみたいだ。


「ああ、起きてるぞ。三人も起きてるから入って大丈夫だ」


「了解した、では失礼しますねっと」


 ドアを開けてコゼットが入ってくる。

 コゼットを招き入れると、ミラがお茶とお茶菓子を出してきて用意していた。


「昨日約束していた事ですからね。俺が何者なのか、しっかり教えておきましょう!」


 元気よく話し出すコゼット。

 こうしていると只の元気なおっさんにしか見えないのだが、昨日の立ち位置からして相当な権力者なのだろう。

 確か『七天刃』とも呼ばれていた。


「ええと、まず『七天刃』ってのは知ってます?」


「いや、俺はそういうのあまり詳しくないんだ」


「じゃあ説明しましょう!

 『七天刃』とはこのツバキ王国における最強の7人の侍によって構成された組織なんですね。

 つまりは『ツバキ王国』の最高戦力になります」


「マジか、コゼットさんただ者じゃないとは思ってたけどここまでだとは思わなかったよ。

 ってか今さりげなく自慢したな?」


 そう言うとコゼットさんは悪戯そうにニヤッと笑う。


「まあこのメンバーであることは私の誇りでもありますからね。

 第一席から第七席まであって、第一席が最も強くそのあとも基本的に強さ順に並んでいます。

 ちなみに私は第三席ですね」


 これでも強い方なんですよ?と言ってニッと笑ってみせるコゼット。

 どれぐらいな物か見てみたいな。


「なあ、見てみても良いか?」


「ん?ああ、そういえばタツキさんは鑑定持ちでしたね。いいですよ、どうぞ」


 彼の了承を得たので鑑定を掛けてみる。




コゼット・キングズリー 魔人族 38歳 ♂

天職:侍・鍛冶師

Lv.368

HP63000/63000

MP24000/24000

攻撃22000

防御8000

速度45000

魔術18000

スキル:剣術Lv.MAX 身体強化Lv.MAX 鍛冶Lv.MAX 闇魔法Lv.MAX 隠密Lv.MAX 火魔法Lv.MAX 乗馬Lv.MAX 調理Lv.5

称号:剣術の頂



剣術の頂:その道の剣術をスキルを越えて尚極め続ける者に贈られる称号。通常戦闘時の反応速度が2倍に、一定確率でゾーンに入り体感時間が通常の3倍になる。



「..........強いな.....」


「まあ、頑張りましたからね」


 頑張りましたの一言で片づけられるような数値じゃないぞこれ..........。

 今のミラやブランシュより普通に強いじゃないか。

 俺みたいに進化してるわけでもないのにこの数値は凄いな。

 これなら普通にニコラスのダンジョンも攻略出来るだろう。ここで話そうとは思わないが。


「まぁ、私の場合は天職の組み合わせも良かったですからね。おかげでステータスの伸びはかなり良かったですよ」


「ん?そういえば天職についてってあんまり知らなかったな。組み合わせで良くなったりする事ってあるのか」


「おや、天職について知らないんですか?一体何処の田舎の出身なんでしょうか............。常識ですよ?」


「無知で悪かったな.........」


 呆れたように両手を上げるコゼットに少しむかっとした。

 隣でミラが「あちゃ~、教えてなかったぁ」と顔を手で覆って天を見上げる。


「まあまあ、ちゃんと教えますよ。

 まず『天職』というのは皆が生まれつき持っているものだということは知っていますね?」


「ああ、それにステータスの伸びが関係していることも聞いた」


「そこまでは知ってましたか。では、ここから先は職業ごとのステータスの伸びやすさについてですかね。ちょっと待ってて下さい」


 そうするとコゼットは紙を取り出して何か書き始める。

 しばらくするとコゼットはその紙をピラッと此方に渡してきた。

 その紙にはこう書いてあった。






 一般的に当たりと言われる職業


騎士:MP以外の全ステータスが高く伸びる。バランスの取れた職業。『剣術』、『槍術』、『身体強化』の習得と伸びが早くなる。


戦士:HPと攻撃が特に伸びる。他もバランスよく伸びる。『身体強化』の習得と伸びが早くなる。


重戦士:HP、攻撃、防御が特に伸びる。速度は平均と比べると落ちる。『身体強化』の習得と伸びが早くなる。


魔導師:MP、魔術が特に伸びる。攻撃と防御は平均よりも落ちる。いずれかの属性魔法の習得と伸びが早くなる。


侍:攻撃、速度が特に伸びる。他もバランスよく伸びる。『剣術』、『身体強化』の習得と伸びが早くなる。


忍:速度は全職業でもトップクラス。他のステータスもバランスよく伸びる。『暗器術』、『隠密』、のスキルの習得と伸びが早くなる。


暗殺者:速度が良く伸びる。防御は平均よりも落ちるが他はバランスよく伸びる。『暗器術』、『隠密』のスキルの習得と伸びが早くなる。


召喚士:MPが良く伸びる。他のステータスは平均的に伸びる。『召喚魔法』といずれかの属性魔法の習得と伸びが早くなる。


僧侶:MPと魔術が良く伸びる。他のステータスもバランス良く伸びる。『光魔法』の習得と伸びが早くなる。


錬金術師:MPと魔術が良く伸びる。防御は落ちるが他のステータスはバランスよくのびる。『錬金術』の習得と伸びが早くなる。


武道家:HPと攻撃が良く伸びる。MPと魔術は落ちるが他は平均的に伸びる。『拳法』の習得と伸びが早くなる。



 平均レベルの職業


鍛冶師:攻撃がそれなりに良く伸びる。他のステータスはバランスよく伸びる。『鍛冶』スキルの習得と伸びが早くなる。


料理人:HPがそれなりに良く伸びる。他のステータスはバランスよく伸びる。『調理』スキルの習得と伸びが早くなる。


商人:全ステータスが平均的に伸びる。『交渉術』スキルの習得と伸びが早くなる。


弓術士:全ステータスが平均的に伸びる。『弓術』スキルの習得と伸びが早くなる。


テイマー:全ステータスが平均的に伸びる。『テイム』スキルの習得と伸びが早くなる。


農民:全ステータスが平均的に伸びる。特に伸びやすかったり習得しやすいスキルは無い。


狩人:全ステータスが平均的に伸びる。『隠密』スキルの習得と伸びが早くなる。


漁師:全ステータスが平均的に伸びる。『身体強化』スキルの習得と伸びが早くなる。


吟遊詩人:全ステータスが平均的に伸びる。『歌唱』スキルの習得と伸びが早くなる。



 一般にハズレと呼ばれる職業


服職人:防御がかなり落ちる。他の全ステータスが平均的に伸びる。『裁縫』スキルの習得と伸びが早くなる。


軽業師:全ステータスが平均よりかなり落ちる。ほぼ全てのスキルの習得と伸びが早くなる。


村人:全ステータスが平均より落ちる。しかし場合によってはとんでもない強さに成長する者も居る。


薬師:全ステータスが平均より落ちる。『調合』スキルの習得と伸びが早くなる。


占い師:全ステータスが平均より落ちる。『占い』スキルの習得と伸びが早くなる。


画家:全ステータスが平均より落ちる。『画力』スキルの習得と伸びが早くなる。



追記:これはあくまで当たりかハズレかの並びであって、貴重な職とはまた別。

 例えば、当たりの戦士や魔導師なんかは結構な人数の人が持っている。逆にハズレの軽業師や占い師なんかは持ってる人は少ない。

 二つ以上の天職を持っている人は二人に一人ぐらいの割合。







「職業の一覧......」


「ああ、とりあえず特殊なものとか上級職とかは除いて整理してみた。どうかな?大体の予想はついたかな?」


「もしかして、天職の効果は重ね掛けされるのか?」


「そう、その通りだよ。私の場合は『侍』と『鍛冶師』で攻撃が普通の『侍』職よりも伸びたんだよね。まあそこから先はひたすら努力だったけどね」


 コゼットはそう言ってケラケラと笑う。

 ステータス外の力。

 達人の領域にまで達した彼の努力は並々ならぬものだったろう。


「天職とは不思議なものでね、特殊な場合によってはその職業が進化したり新しい職業が追加されたりするらしいよ。そう言うとなんだか『天職』って呼び方は合ってない気もするよね」


 天職って増えたりするのか。

 そういえばミラの力の封印が一段階解けた後、ミラに天職が一つ戻っていた。

 そういったところから察するに天職は無くなる場合も増える場合もあるということだ。


「まあ天職についてはこんな所かな?他に何か聞きたいことはあるかい?」


「いや、大丈夫ですよ」


「そうかい?それじゃあ私の正体も分かったことですし闘技大会の会場まで行かないか?出場登録のこともあるだろうしどうだろうか」


 闘技大会の会場か........。

 今日は出場登録するつもりは無いんだが、下見と言うことでいいかな。


「そうだな、諸事情により今日は出場登録はしないけど下見に行くのは良いな。ミラ達はどうする?」


「んー?僕も行くよー」


「私もついて行きますタツキ様」


「ん!」


 三人ともついてきてくれるみたいだ。


「うん、そういうことみたいだからまた宜しくなコゼット」


「分かった、それじゃあ行こうか!」


 そうして俺たちはコゼットに連れられて町へと出て行った。

王の理不尽な言動についてダメ出しが多かったので、どうしてそういうことになったのか予想し易くなるように色々書き直したり書き足したりしました。

文章力と表現力が無くてすいません。

ちょうどいい感じに情報ばらまけるようになりたいです。

皆さんも、参加をひたすらすすめてくる怪しい王様について色々予想を立ててみて下さいね。

答えは以外と単純だったりします。

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