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王墓の異変

改稿:ステータスから運を消去しました。

 二日目、三日目とダンジョンでの訓練は順調に進んでいた。

 だが、初日にあったゴブリンの大量発生を踏まえて、一応二層までにしてそれより深くには潜ってはいけないことになっている。

 四日目、今日もいつも通り4人でダンジョンの魔物を狩っていた。


 今は、ざくざくとヒュージラビットの解体を行いながらリュウガと話している。

 それにしても、向こうの世界ではこんなことやったこと無いのに随分とスイスイ解体できるな.......。


「大分楽に勝てるようになったんじゃないか?今なら正面からぶつかってもゴブリン十数匹ぐらいなら勝てそうだぜ」


「流石にそりゃ慢心ってやつだろ。気を付けて行かないと足元すくわれるぞ?リュウガ」


 リュウガが冗談混じりにそう言ったが、実際俺たちは強くなってきている。

 ちなみに今の俺のステータスはこんな感じだ。



 日向達樹 人族 16才 ♂

 天職:勇者・軽業師

 Lv.6

 HP320/320

 MP200/200

 攻撃120

 防御140

 速度110

 魔術160

 スキル:聖力Lv.3 拳法Lv.4 鑑定Lv.- 痛覚耐性Lv.7 暗器術Lv.3

 称号:勇者・■■■の担い手




 他の勇者に比べたら悲しい感じだが、最初に比べたらかなりマシになった。

 聖力では光の壁を自分の思う形の立体に変形出来るようになった上に、壁も5枚まで同時に扱えるようになった。

 称号にも効果があったらしく。

 鑑定してみると色々わかった。


 勇者:魔王を倒すことの出来る才能を持つ者に贈られる称号。『アイテムボックス』が使用可能になる。言語の壁がなくなる。


 つまり、スキルとは別に能力を貰えるということだ。

 このアイテムボックスも某猫型ロボットのポケットの様にいくらでも物が入る上に食べ物等も入れておくと腐らないので大変重宝している。

 ただ、この能力は自覚しないと使えないようで唯一自覚している俺はアイテムボックスを隠れて使っている。

 わざと広めなかったのは俺の鑑定スキルによるパーティ間等の不和が起こると予想したからだ。

 特に光太なんかは無理にでも俺に鑑定を使わせて強くなろうとするだろう。

 ちなみに........■■■の担い手も調べてみたが文字化けが酷くて読めなかった。

 まぁ、そのうち読めるようになるだろ。


 そんなわけで少しは強くなったので聖力による新しい攻撃手段も手に入れた。

 聖力で作った光の壁を変形させてトラバサミの様にする物や丸ノコの様にしてその場で回転させるものだ。

 トラバサミは普通に上手くいった。

 丸ノコは元々遠距離攻撃として考えていたのだが聖力による移動スピードが遅すぎてそちらは却下になった。

 だが、丸ノコ自体のその場で回転する力は十分あったのでそれを採用した。

 腕に装着すれば正に人間チェーンソーである。

 鮮血を散らして面白いぐらい簡単にゴブリンの首が飛びまくる。

 うむ、悪くない。

 クズスキルだと思ってたけど中々便利だ。

 身に付けて鎧に!!というのも考えて試してみたが普通の壁と大差無かったので却下になった。

 ちなみに他の皆のステータスは俺の倍以上ある。

 圧倒的格差社会である。


 ズルいぞ!ちくしょう!


 と、いうわけで今日も一層でモンスターを狩っていた訳だが



「ん?なんかダンジョンの奥の方、騒がしくねーか?」


 確かにダンジョンの奥から何か聞こえてくる。

 周りにいたパーティも気付いた様でダンジョンの奥に目を向けている。


 暗がりから、何か飛び出した。


「っうぅうう.........ぐっ......だずけっっ......皆が......ドラゴンに........ッッ」


 出てきたのはクラスの男子だった、確か名前は『細田一輝(ほそだ かずき)』。

 クラスでは目立たないタイプの少年で、身長は160センチと小柄で女の子みたいな顔をしている。

 彼は人数合わせで苛めグループ三人のパーティに入って行動していたはずだ。

 見れば彼は腹を押さえている、出血が酷い。


「おいっ!!!気をしっかり持て!!今治療する!!」


 騎士が2人彼に向かって飛び出すと1人は倒れそうになった彼の身体を支え、1人は治癒魔法をかけ始めた。

 じわじわと彼のお腹に出来た傷が治っていく。


「奥で何があった?教えてくれ」


「突然ッ.......ドラゴンが出て来たんだ.......それで.....岡達三人組が殺されて........ぐっうぅぅぅ......」


 周りに居たクラスメイト達の顔が驚愕に変わる。

 クラスメイトが死んだということはもちろんあるが、問題は岡達三人組は性格こそアレだがクラスでは上位に入るだけの強さがあったはずだ。


 それがあっさりと死んだ。

 皆に戦慄が走る。


 騎士の一人がサッと皆に向き直った。


「これから全力でダンジョンの外に向けて走る!皆は離れないように固まって行動してくれ!!」


 彼の言葉で現実へと引き戻された俺たちはパーティ関係なくまとまって走り出す。


 (奥に居る方には騎士が三人向かったけど大丈夫だろうか。)


 2層に行ったパーティは3パーティあった。

 中には光太の居るパーティもあったはずだ。

 曲がりなりにも聖剣の勇者。

 装備も国から貰った一流のものな上に武器は聖剣クラウソラス。

 神装具(アーティファクト)と呼ばれるこの武器は、魔力を流すことで刃の横に更に四本の風の刃が現れる。

 これを装備したコウタは他の勇者とは比べものにならないくらいに強いのだ。

 神装具とそれを扱える者がどれだけ貴重なのか、これだけ見せられれば分かる。


 だからこそ、ここで死んで貰うわけにはいかない。

 簡単に死ぬとは思えないが、危険な状況に有ることは間違いないだろう。

 そして、そんなことを考えていると突然集団がとまった。




 集団の前に、巨大な地竜がまち構えていたかの様に佇んでいた。

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