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過去の邪神達


 時刻は午後7時。

 宿屋『風鈴邸』の一室にてタツキとミラは話し合いをしていた。


「今回の邪神の件。どう思う?」


「どう思うって......あの人間に復活させられたとしか........。タツキは?」


「そこは同感だ。動力源は恐らくミラの力が封じ込められた宝玉だろ?」


「それ以外になさそうだもんね........。でも、死からの復活なんてどうやったら.........」


 死を防ぐ能力を持っているのはニコラスの話していた中では『序列一位』の邪神だけだ。

 他が同系統の能力を持っているとは考えにくい。

 ならばどうやってあの邪神は復活したのだろう?


「まあ、今それを考えてもしょうがないかな?それより他の死亡済みの邪神について情報を共有しておかないかい?」


「そうだな、ミラ頼む」


 お茶を飲んで、お座敷のテーブルに並んだお菓子を食べながらミラは話し始める。


「ラウラプテュティカを含めて、既に死んだはずの邪神は全部で6柱」


「結構居るな」


「こっちの方が減った人数多いけどねぇ..........。

 じゃあ始めようか。

 まず一柱目『ゼラ』。

 バランスの取れたステータスで今の『イタガキ』と似たタイプかな」


「単純に強い相手ってのはやりにくいから復活して欲しくないな」


「そうだねぇ。こいつを倒すのは本当に苦労したよ」


「ミラがやったのか?」


「正確には僕も、かな?勇者二人と僕と神一柱でなんとか倒しきったよ」


「マジか........」


 四対一でほぼ互角とか.........絶対戦いたくねぇ.......。


「まあ、今いる邪神達の中でも上位に入れるぐらいの強さはあったからねぇ。仕方ないかな」


「とんでもないな」


「さて、二柱目『ウジャト』と三柱目『ガダラクヴィア』。

 魔導師タイプの邪神がウジャトで重戦士タイプの邪神がガダラクヴィアだね。

 ウジャトはあらゆる魔法を反射する特殊能力を、ガダラクヴィアはあらゆる物理攻撃を無効化する特殊能力を持ってたよ。

 この二柱はいつも二柱で戦ってたよ。あの連携は本当にやになったね」


「邪神って皆一柱で戦うのかと思ってたよ」


「いや、基本は一柱だよ?この二柱が特殊なだけかな」


「そうかぁ、なら少し安心したかな。続けてくれ」


「四柱目『イコン』。

 天候を操る特殊能力を持ってる。雷の雨とかめんどくさかったかな。でも気をつけていけばそこまで危ない相手じゃなかった」


「意外だな、天候を操るなんてすごい強そうだけどな」


「んー、神レベルになるとそういうのは割と大丈夫になるんだよね。だからあんまり危険じゃないってとこかな?でも、やっぱり普通の人には効いちゃうよね」


「倒すのは他に比べれば簡単だけど、自陣への被害が広がりやすいって感じか。

 嫌な能力だな」


「最後に五柱目『アトラス』です」


「聞いたことあるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」


「うわっっ!!???」


 また知ってるのが出てきてしまった。

 地球から神様来すぎてません?

 いや、アトラスに関しては神様じゃなくて神様の手下の巨人だけどさぁ...........。


「びっくりしたぁ。知ってるのはわかったけどあんまり驚かせないでね」


「ご、ごめん。ちょっと驚いちゃって」


「いいよ。じゃあ続けるね。アトラスはとにかく大きいんだよ。多分全長2キロメートルはある。

 主な攻撃方法は戦鎚での物理攻撃だね。半端じゃない威力してるからまともにぶつからないように戦うのが一番。倒せたのもその時の勇者が強かったお陰かなぁ」


 何か思い出した様で少ししんみりするミラ。

 そっと彼女の頬を撫でる。


「ミラ.........」


「ううん........何でもないよ。話はこれで全部だね。もう邪神を復活させないためにも私の力をとりもどさなきゃ!!」


「ああ、もちろんだミラ。ミラのためなら何百個でも取り戻してみせるさ」


「流石に百個には分かれてないかな~」


 ふふっ、と笑うミラ。

 

 ああ、可愛いなぁ。

 俺も以前じゃ考えられないぐらいの惚気具合だよ。


 だからミラの力を悪用する奴等は許さない。

 見つけ次第殲滅してやる。

 抹殺だこのやろう。


「タツキ、悪い顔してるよ?」


「えっ、あっゴメン」


 ミラが渋い顔をしてそう言ってきた。

 どうやら相当悪い顔をしてたみたいだな俺。


「なぁ、ミラ」


「ん?なあに?」


「好きだ」


「ふふっ、僕もだよタツキ」


 ミラは嬉しそうに笑うと抱きついてくる。


「ねぇ、タツキ?」


「ん?何だ?」


「今、ブランちゃんとクロエちゃんはお風呂に行っていて居ません」


「おう、そうだな」


「................しよ?」


「............はい?」


「問答無用!!!!」


「えっ?!ちょっ!!?うわっ!!!」


 ミラにそのまま押し倒されるタツキ。


「タツキ..............」


「ミラ..............?」


 ミラの顔が近付いてきて、そのまま彼女は俺の唇に自分の唇を重ねる。


「はむっ.........んっ......ちゅっ.......んんっ.......」


 貪るようにキスをするミラ。

 ぴちゃぴちゃと音が漏れる。

 一分間ほどそれを続けるとミラの方から離れる。


「んっ........ぷはぁ....」


「ぷはっ......ミラさん......?無理矢理は良くないと思ッ――」


 更にミラはタツキの着ていたズボンを下ろす。

 そこにはさっきのディープキスで元気になってしまった息子が...................。


 ボロンッ。


 (父上ぇぇ!!!!)

 (息子ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!)


「これは........タツキの凄い.........」


「.............見た事ありますよね?」


「言ってみただけ、エロい?」


「エロい」


 即答。

 腐っても男子高校生であるが故の悲しき(さが)

 だがここで食われるわけにはいかない。

 タツキはいそいそとズボンを履き直そうとする。

 が、


「ダメ、逃がさない」


「はうっ!!??」


 腕を押さえつけて半脱ぎになったミラが息子の所に何もはいていない股間を擦り付ける!!!


 ぬちょっ、ぬちゅっ


「ちょっ、ミラさっ、うあっ」


(うああああああああああああああああ!!!!!!!!!)


「では、いただきます」


 ペロッ、と舌をだして悪戯っぽく笑ってみせるミラ。


 そして腰は下ろされて。


「アーーーーーッッ!!!!!」








 結果。

 三回連続でした。

 タツキは白くなった。

 ミラはツヤツヤになった。

いつも読んで下さりありがとうございます!!


キャラ紹介をはさんで次回から四章に入ります。

ストーリーを纏めたりで少し更新が遅れるかもしれないです。出来るだけ急ぎます。

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