旅立ち
短め
「ほっほっほ、遂に出発じゃのぅ。あの頃の儂等を思い出すわい」
ニコラスがいつもの微笑に涙を滲ませて、感慨深そうにそう言った。
今日は遂に地上へと戻る日なのだ。
ミラの調子も全快し(いろいろあった事で予定より早く全快した。ツヤツヤ。)、隠れ家の倉庫で装備もしっかりと整えた。
この一週間も、鍛錬をしない日は一日も無く。
魔物も倒しまくっていたのでレベルもそれなりに上がった。
日向達樹 人族? 16才 ♂
天職:勇者・軽業師
Lv.40
HP470000/470000
MP520000/520000
攻撃102000
防御93000
速度109000
魔術108000
スキル:全属性魔法Lv.7 聖力Lv.MAX 拳法Lv.MAX アクロバットLv.- 身体強化Lv.MAX 暗殺術の極意Lv.- 天歩Lv.- 剣術Lv.MAX 鑑定Lv.- 痛覚耐性Lv.MAX
称号:勇者・神装具の担い手・エースキラー
ブランシュ 神操機 ♀
天職:最上級天使
Lv.35
HP50000/50000
MP69000/69000
攻撃7500
防御7900
速度7800
魔術8100
スキル:聖魔法Lv.MAX 闇魔法Lv.4 天歩Lv.- 剣術Lv.7 槍術Lv.5 弓術Lv.5 斧術Lv.5 自動HP回復Lv.- 解呪Lv.MAX
称号:アトロポスの最高傑作
ミラナディア 神族 ♀ 封印状態
天職:侍・武道家
Lv.999
HP30000/30000
MP40000/40000
攻撃5000
防御9000
速度6000
魔術8500
スキル:聖魔法Lv.MAX 水魔法Lv.MAX 神力Lv.MAX 身体強化Lv.MAX 拳法Lv.MAX
称号:女神・担い手との契約者
(注釈:スキルレベルは10でMAXとする)
ミラだけは変動無しだが、俺とブランシュはそこそこ延びたと思う。
俺も遂に攻撃が10万を越えてうれしい。
ちなみにだがこの攻撃っていうのは自分の出せる最大パワーだと思ってくれればいい。攻撃が強すぎて力加減が出来ないなんてことは無いのだ。腕力に限ったことでもないので覚えておいて欲しい。
それと、先ほどニコラスから追加である装備を貰った。
『外に出てその格好とステータスだと目立ちすぎるからのぅ。これをつけておくのじゃ』
そういって渡されたのは『偽装の腕輪』。名前の通り、腕につけて使用する。
特に魔力を流す必要も無く、付けて機能をONにすれば、装備品を当たり障りの無い物に見せるようにし、ステータスも自在に操れる。
この世界の一般的な冒険者のステータスについてはニコラスに色々教えてもらったから多分大丈夫だ。多分..........。
そんなわけで旅支度を終えた俺たちは、転移陣の上に立っている。
「今まで色々とありがとうございます。お世話になりました、ニコラスさん」
「ホッホッ、いいんじゃよ、儂も久々に色々と楽しませて貰ったわい。儂に息子が出来たような感覚じゃったわい」
「ニコラスさん.......」
「ミラ嬢とブランシュ嬢、絶対に幸せにするんじゃぞ。ほれ、そろそろ発動させるぞい」
「ええ、もちろんです。俺も、そう決意しましたから」
「それなら安心じゃな。それとそうじゃのぅ、大陸の南の端に寄ることがあったら儂に会いに来てくれんかの?精霊郷でお主等を待っておる」
ニカッとニコラスが白い歯を見せて笑う。
だんだんと輝きを増していく魔法陣に視界が覆い尽くされる。
「では、ニコラスさん!行ってきます!!!」
「ホッホッホッ、では良い旅を!!!!」
完全に視界が見えなくなりタツキ達は外の世界へと戻っていった。
誰も居なくなった魔法陣を眺めるニコラス。
その目には感極まったようで、涙が滲んでいる。
「良かったのぅ、アトロポス.........。お主の願いは通じたようじゃぞ..............?」
ニコラスは満足げに微笑むといつも居る自室へと戻っていったのだった。
これにて二章は終了です。
いつも読んで下さりありがとうございます。
キャラ紹介と設定集をはさんで三章にはいります。




