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究極合体!!!

ミジンコって食べれるらしい。

 五日層へはペースを上げて更に三層、つまり六層目まで来ていた。


「魚が増えた.......」


 五層目に入ってから、池などの水辺が増えて水棲のモンスターが殆どになっている。

 先程も2メートルぐらいの大きさのサハギン(名前はデプスサハギングレートという)が二匹同時に襲いかかってきたので暗器術や各種魔法、聖力などを駆使してなんとか倒し切った所だ。

 

 その他にも、水中からいきなり不意打ちを仕掛けてきた『キングシーサーペント』(ランク:A)や、四本足の水陸両棲巨大魚『アリゲイツフィッシュ』(ランク:B+)、毒をまき散らす巨大ウーパールーパーの『ヴェノミノンリザード』(ランクB)等、基本的にB以上で偶にA以上のモンスターが出る危険地帯だった。



 ここでモンスターのランクについて説明しておこう。

 モンスターのランクはF~SSSまで存在する。Fランクは駆け出しの冒険者一人でも十分に倒せるレベルだ。

 だがCにもなると一人前の冒険者が四人で掛かって倒すレベルになり、Aにもなればベテランの冒険者が十人は最低でも必要になる。

 現在確認されているモンスターで最高はSであり、このレベルになると『英雄』とよばれるレベルの冒険者が全力で戦って、勝てるか勝てないかぐらいの強さだ。

 Aランクは5匹いれば、Sランクでは一匹で町一つを簡単に壊滅させる事が出来るとも言われており、討伐隊はベテランを中心に100人単位で組まれる。

 城にいたときに兵士の人達から聞いた話だがこんなところだ。

 ちなみに俺が地底で最初に倒したエルダーマッドウルフはランクC+になる。




 そんなことで、俺はモンスターに見つからないように隠密を常時発動全開にして歩いている。

 なので、モンスターには見つかるはずが無かったのだが............。



 7層へ降りようという所で、どこからともなく巨大なミジンコ達が宙に浮きながら現れて、行く手を遮られた。


「なにっ!!?鑑定!!」




ミジンコファイヤー Lv.40

ランク:C

HP1200/1200

MP500/500

攻撃500

防御500

速度1000

魔術500

スキル:火魔法Lv.7 センサーLv.MAX 合体Lv.-



ミジンコウォーター Lv.40

ランク:C

HP1100/1100

MP500/500

攻撃500

防御500

速度1000

魔術500

スキル:水魔法Lv.7 センサーLv.MAX 合体Lv.-



ミジンコウィンド Lv.40

ランク:C

HP1200/1200

MP450/450

攻撃500

防御500

速度1000

魔術500

スキル:風魔法Lv.8 センサーLv.MAX 合体Lv.-



ミジンコガイア Lv.40

ランク:C

HP1500/1500

MP400/400

攻撃500

防御500

速度500

魔術500

スキル:土魔法Lv.7 センサーLv.MAX 合体Lv-



ミジンコサンダー Lv.40

ランク:C

HP1200/1200

MP600/600

攻撃500

防御500

速度500

魔術800

スキル:雷魔法Lv.8 センサーLv.MAX 合体Lv.-



(なんだこいつ等.............まるで戦隊ヒーローだな)


 次の瞬間、五体のミジンコ達は光を放ちながら一つにまとまっていく!!!!


「ピギョオオオォォォォッッッ!!!!」



ミジンコマスター Lv.40

ランク:A

HP6200/6200

MP2450/2450

攻撃2500

防御2500

速度4000

魔術5000

スキル:火魔法Lv.7 水魔法Lv.7 風魔法Lv.8

土魔法Lv.7 雷魔法Lv.8 センサーLv.MAX 合体解除Lv.-



(究極合体!!!ミジンコマスターーッッッ!!!!)


 完全に戦隊ヒーローだった。


 思わず見続けてしまった。


「何やってんだ俺!!」


「ピギョオォォオオォオオォォ!!!!」


 ミジンコマスターはセンサーを使い、姿の見えないはずの俺に向かって一直線に『ヒートランス』と『フォローウィンド』の合体魔法を放ってくる。

 本来のヒートランスに比べて、風魔法の補助を受けたそれは威力もさながらスピードも凄まじいが身体強化を発動してなんとか避けきる。


「ピ??ピギョオォオオッッ!!!!」


 今度は『スモールウェーブ』と『ボルテックスピア』の合体魔法!!

 点での攻撃になるはずのボルテックスピアはスモールウェーブとの同時発動により凶悪な範囲攻撃と化した。


「コイツ.........出来る..........!!」


 ミジンコのくせに中々どうして頭がいい、だが身体強化をフルに使い、聖力による壁も利用して天歩の真似をして空中に飛び上がった達樹には当たらない。


「ぶった斬ってやる!!!」


 右手にミスリルソード、左手に聖力で丸ノコを作りだし装着してミジンコに突っ込む。

 魔法攻撃中心のミジンコは突然目の前に現れた俺に対応できずに二つの武器に深々と斬りつけられる。


「ピギィィィィィィ!!!!」


 ミジンコマスターが絶叫し、次の瞬間ミジンコが五体に戻る。

 一体――――ミジンコウォーターだけは倒れていたが。


 Cランク四体なら大丈夫、ここからは余裕だった。

 四体になったミジンコ達は数分とたたない内にあっけなく倒れた。


「少しヒヤッとさせられたな.........」


 結果は圧勝だったが、もしあれが近接戦闘も得意だったら結果は違っていただろう。もう少し落ち着いて戦うべきだったかもしれない。

 自分では戦いにも慣れてきたと思っていたがまだまだの様だ。


 達樹は剣を鞘にしまうと7層への階段を降りていった。

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