表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

ギルド

街中に出ると、開拓地とはいえ中心街ということもあり、多くの開拓者と、行商人で賑わっているようだ。

しかし、やはり治安は悪くと言っても聖域程じゃないがスリや、窃盗、食い逃げがよく起こる。

冒険者達は、それを捕まえて生計を立てている、という人も居るらしい。


この世界の冒険者達は皆、冒険者ギルドに入っていて、そこから地区ごとに分かれ、冒険者ギルドキラーストリート支部、の様に分かれるが、実質どこで受けても冒険者ギルドってことで依頼以外は変わりはないらしい。

だから、今からキラーストリート支部に向かっている。昔のものは使えなくなったらしいからな。昔証明書を持っていたらしいが、今無いし。


なんでギルドに入るかっていうと、パーティー機能が便利だし、国と国も行き来しやすいし、何より身文証明書となるので、不法入国者という事がバレない。まぁ、開拓地はそういう所があやふやだからまずここに来たのだが。後、依頼が受けられる様になり、街中での魔法やスキルの使用も許可される。本当は魔法、スキル使用許可試験というのを受けないと一般人は使えないが、C級以上は使えるらしい。力に自信が無い人は皆許可試験というペーパー試験を受ける。


まぁ、こんな世界でも街中で魔法ブッ放すみたいなことは出来ない世知辛い世の中なのよ。

と言う事で着きました冒険者ギルド。

そこは酒場と併設されていて、ザ・ギルドといった感じだ。そして、木のカウンターの向こうには制服を着たヨボヨボのおばあ…お姉さんがいる。

すると、そのお姉さんは

「ギールド〜の受付はあちらじゃけぇのぉ…」

「気をつけてのぉぉ…」

とよぼよぼしている隣から小さな少女が出て来て

「こちらですよ!」

と元気に言い、手を引っ張っていく。その姿を後ろから見ていた零から殺気を感じた気がするが気のせいだろう。


そして、そこには石のカウンターがあり、そこにはわりと若いお姉さんがいた。

「はい!ではこちらから私の作ったワープゲートを通って闘技場へ移動してください。試験を開始しますので」

と言うと、ワープホールが出て来てそこに俺は入っていく。

そこは、遠くに見えていた闘技場で、多くの人が集まっていた。

「さぁーて!!今回の出場者は十名!!今回の試験での決められるランクはAから、Fまで幅広いが、通常はFです!落ちる人もいるので、これは目を離せないぞ!!Sランクを目指したい場合はここでギルド長を認めさせてクレェぇぇ!!!!しかし、このギルド長十年間首を縦に振ったことはないぞ!!!!さらにさらに!この闘技場システムでは勝ち抜き戦から始まるので!!絶対に五人は落ちるぞ!!!!そこからモンスターとの連戦に次ぐ連戦という過酷な試験だぁああああああ!!!!今日ここに待ち望まれているS級冒険者は現れるのか必見だぁああああああ!!!!」

うるせぇ…まぁ、盛り上げてくれているんだ仕方あるまい。

そして、簡単な参加者の紹介だ。全部しっかり聞くのは勘弁だろうからね。


一人目痩せてる人、なんかの拳法の達人らしい、もう既にC級で善行での昇級諦め、これで昇級に来たらしい。

二人目青年、わりとガタイがいい。剣持ってる。

三人目エルフのおっさん、弓持ってる。

四人目ゴツイおっさん、ハンマー持ってる。

五人目強そうな兵士、派遣で人間界中央から来て、実力を民衆に見せるために無理やり出されたらしい。不憫。

六人目強そうな兵士ニ、理由は一緒。

七人目ガリガリの少年、自分を変えにここに来たらしい。

八人目マッチョメン、裸一貫。パンツは入てる。

九人目零、人間モードなので紅一点。

十人目私、一番モブっぽい。

零曰く人間モードは目立たない様になるのでしょうがないのです…って言っていた。零は本人だからそのままの感じで出来ているらしい。

さて、戦闘開始だ。俺の相手は兵士だ。二じゃない方。零の相手は拳法の人。ガリガリの少年はマッチョメンとだ、ご愁傷様だ。


さて、兵士か…気を抜いたら負けるな。ルールは場外に出すか、気絶させる事。魔法の使用は可能。剣も可能だが、刃は魔法で切れないように固められている。

まず、相手に魔法、固定をかける。さすがの兵士も!?と言った様子で固まっている。そして、相手を浮かせる。また!!?と言った表情だ。そしてそのまま場外へポーン!

「決まりましたぁぁぁ!!謎の魔術で兵士場外!!魔法を使えるとは羨ましい限りだぁああああああ!!!!」

「魔法解除術が効かない…だと?何故だったんだ…魔力が大幅に負けた?この私が…」

とブツブツ言ってはる。気にしない。

零の方は相手の拳法は魔闘術と言って、魔法を体に纏い戦う…俺が山を越えるのにやったあれだ…。

あの人がやっていたのは、筋力増強と、受け流しだけだった。しかし、小手先の技術は圧倒的暴力に勝てず、今観客席に頭が刺さっている。

「余裕でしたね!」

オーバーキルだ…

「そうだね」

と言い、次の獣闘試験に入る。ここから出てくるモンスターを一人で全部倒せれば晴れてC級の道が見えてくるという訳だ。

そして、残ったメンバーはエルフ、マッチョメン、兵士二、私、零だ。兵士二は、馬鹿な…と呟いていた。

そして憐れなり、少年。君はよく頑張ったよ初手締め技でおちて終わったが。君の次の挑戦をきっと待ってるぞ。














評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ