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結構今回もローペースにこだわっています。

おっはよう!昨日からうって変わっていい目覚めだ。零がまだ寝ているようだが…あれ?

小さな違和感に俺は昨日教えてもらったライトを弱めに発動する。


すると、そこにいたのは白い肌ではなく、不健康的な青白い肌。全身を駆け巡る青く薄く光る血管。青色の光を放つ毛髪。人間にしては、あまりにも鋭すぎる歯。

驚き、後ずさるとそこにいた少女?は起き上がり、小さくはねると人化と唱え、あの全身真っ白な姿の零が現れた。そして、こっちを見て

「ビックリさせてしまいましたね。私は人間ではないんですよ。もちろん、貴方も」

そう言うとニヤァっと笑い人間化強制解除!と彼女が唱えると、私の体が光り出し慌てふためく。


そして、本来の肌が現れた。私の肌は黒い。そして、背中からは青黒い粉塵がとめどなく吹き出し、歪な翼を構成している。

すると、驚いているのを喜んでいるのか、謎の板を取り出しこう言った。

「貴方は勇者なのです。だから、平和のために戦わないといけません。もうこの世界に魔王はいませんが…」

「え?じゃあ私の使命は…?」

「おや、随分と思考がしっかりと戻られているようで。そうですね、この世界では本来不必要な役職かも知れません。しかし、貴方が大工になろうと思えばなれますし、戦士になろうと思えばなれます。堅く考えなくても大丈夫です。普通に生きれば良いのです。」

「そんなものなんですね…」

「ええ、貴方は今は人間界に向かうことだけを考えていればいいです。後のことは着いてから考えましょう。こんな危険地帯で生き続ける事も可能ですが、豊かな生活ではない。と、貴方は記憶を失う前に言っていました。そして、これに手をかざしてください。貴方の今の真実の姿を映してくれるでしょう」

そして、板を手渡される。

「行きながら道中これを見てください」

すると、それがぽうっと光りステータスを表した。


名もなき勇者

職業:冒険者

攻撃力:約五億(上)

防御力:約十億(中)

魔法力:約五兆(上)

魔法耐性:全属性

魔法属性:全属性

魔法弱点:

素早さ:約三京(上)


大雑把なんだなぁ…。それを零が覗き込み、あ、アップデート来てたんですねと言った。確かに数字が羅列されていても数えるのめんどくさいもんなぁ…。


スキル

魔法の神才:貴方は魔力の流れを目で見ることが出来、思い通りに魔法を操れる。一度見れば魔法をコピーする事も、理解すれば新たな魔法を作る事も可能。

後光:神のような良い印象を相手に与え、何人にも愛される。後光が差して見える。

戦闘の神才:貴方は相手の動きを予測し、避けることが可能。体もどんな状況でも思い通りに動かすことが可能。

支配者:自分を認めたものを支配下に置くことが可能。友好度を見ることが出来る。

英知の結晶:一度知ったものの全ての正しい情報を瞬時に知ることが可能。思考を整理してくれる。

解析:それが何かを一瞬で知ることが可能。自分より強い存在には失敗する事もある。

神速:どれだけ早く走ってもこけない。足を取られない、止まることはない、止められない。自分の意思でしか。

千里眼:全ての一度行ったことのある場所の現状見ることが可能。過去も見ることが出来るが、過去を見る場合は時間制限あり。個室の中を見る事も可能。通った道の十キロ圏内は行ったことになる。


スキルってイメージと違う…本当にスキルじゃん…。もっとファイアーボールとかじゃないのか…。

あ、アップデートしたみたいですね。

そこはなぜ変わったのだろうか…それぐらい覚えとけってことかな。

やっぱり名はないんだな。って言うか勇者役職じゃなくて名前なのね。


やっぱり不便だから名前を付けてもらおうか。

「君が私に名前を付けてくれないかい?」

「え、貴方に私が名前を付けるなんて!!滅相も無い!!」

「君に付けて欲しいんだ」

「そうですか、では貴方はこの世で最も優れた存在なので神。貴方は記憶を失う前に水魔法を極めていたのでここから遠くにある海。そして、首領という意味のドンからとって、海神(ウナガミ)・ドンではどうでしょう?」

凄い強そうな名前だな…名前負けしないように頑張らないと。

「零には上の名前は無いの?」

「私も、過去に心を受け継いだ貴方に人間に合わせて名前を付けてもらいました。私は海雪零という名前です。ここからずっと遠いところでは雪というものが降るらしいのです。その景色を君にもいつか見せてあげたいと、いつも言ってくれていました。」

「そうなんだ、一緒にいつか見ようね」

いつか、そんな場所に私は辿り着けるのだろうか…。

だが、頑張って前へひたすら進まないと、そろそろで聖域と開拓地と呼ばれるまだ人間の到達できる場所へたどり着くのだ。もちろん、その距離は徒歩で数日なんてレベルではつかない。数年かかってしまうだろう。


だから、私はそろそろ飛行魔法を覚えないとという事を零と話していた。

零は使えないらしいので、頑張らねば。そして、我々はその境目、人間界、開拓地合わせて最高の高さの聖山ブラッキンマウンテンを登らないといけない。

そこには、聖山龍や、聖山狼など、侵入を阻むかのように、聖域の中域の様なレベルの敵がそこの頂上付近に現れるそうだ。帰ることを辞めそこから戻らず山を降り人間を喰らうため、依然聖域に誰一人として人が入ってこられないらしい。

でも、万が一に備えて人間化を常時発動しているらしい。モンスタースタイルの時の方が調子は良いらしいが。

ここからまだ見えぬ天を衝く山。楽しみだ。










距離的にはこのお話間で十キロ程は移動しています。

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