表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

小国家

少し重い空気の中、家についたところなにやら王族っぽい人が跪いていた。


「先日お誘いした会談でせっかく足をここまでお運び頂いたのに我が王族団の汚点が迷惑をおかけしたようで…」


「あぁ…気にしないでいい、貴方がやったわけではない」


「そうですか…お詫びと言ってはなんですが、西の国を差し上げましょう。前代のせいでめちゃくちゃですが、自然豊かで物資も資源も本来は潤沢です。これで気を沈めて頂けないだろうか」


まぁ、殺してしまったのは俺だし、やってもいいか…政治はよくわからないが先代よりはいくらかマシだろう


「了解した。明日から開拓を開始するとしよう」


すると、先ほどまで死んだ魚のような顔をしていた王族が、少し元気になり失礼します。と言い、帰っていった。


さて、一眠りするとするか


俺は、夕食を食べることなく、深い眠りについた。


「誰もいない…全てを失った…」


「あいつさえいなければ、あいつさえ…」


「しかし、今はまだその時ではない」


…変な夢だった。そんなに憎む相手はいないのだが。

起きると、ルシファーが少し怒った顔で


「しっかり三食食べないと育ち盛りなんですから!!」


と、言われてしまった。

実年齢はわからないが、俺の見た目年齢は15〜18歳と言ったところだろうか。

と言ってもこの世界は実年齢なんて見た目でわかったもんじゃない。


ルシファーだって、見た目は20歳ぐらいだが、実年齢は星が生まれた時とほぼ同じだから百万とか、下手したら億とか超えてるとかどうとかって話だ。

なので、この世界の人間は総じて自分の年齢がよくわかってない人が多い。


まともに誕生日を数えるのは人間族ぐらいなものだ。


例をあげると、ゴブリン族という手先が器用な全身真緑で身長は人より少しでかいぐらいの種族がいる。

その種族では、この技術を習得できたから、成人とか、新たな技術を発明したから長老とかで、誕生日という風習そのものがない。

そもそも、人間族以外は基本出産という形式ではなく…まぁ、この話はどうでもいい。


要するに、俺は別にガキンチョってわけではない。このフォルムだと小さいだけだ。

モンスター化した時はルシファーより大きいし。


「なんかアホな事を考えていましたか?」


「余計なお世話だ」


と、冗談をかわしながら、身支度を整え今日西の国へと旅立とう。

と言っても、ドアを開ければもうそこは西の国だが。


と思いつつドアを開ける。

すると、そこに広がったのは一面の地獄絵図。


串刺しにされた人間や、過重労働で、骨と皮だけになって虚ろな目をして彷徨う少年たちや、女性。

街は破壊の限りを尽くされ、さびれた街。

遠くには王宮らしきものが見えそこだけは異常に綺麗で、とても違和感を感じる。


「これは一刻も早く民衆を救わねば」


そう呟いて、王宮へと瞬間移動する。そこにあった街並みは、地獄絵図が嘘のような煌びやかな住宅街。

しかし、隠しきれないもので貴族は奴隷を引きずり回し、細道には危なそうな人たちがたくさんいる。

それに加え、見世物にされる龍人族や、奴隷マーケットが普通に開店している。


酷い有様だ。


まずはここに理想郷を築かねばなるまい。


まず、俺がおこなったのは、就任式。

そこでのスピーチで俺はこう言った。


「この街は腐りきっている。弱きものを嬲る貴族。地を這う生きた亡者。私は一年以内に、この国を世界最高水準の楽園を築こう」


そう言い終わると、貴族たちは不満気な顔をする者もいれば、おかしいと思っていたのか共感しているような人。明らかな暴動へ出ようとする者。様々だった。


まず、今日やるべき事は一つ。奴隷の解放。

そんな事一日でできるのかって?簡単さ。


町中に一斉にこのような立札が立った。


「本日以降奴隷を所持している者、もしくは奴隷を売っているものは見つけ次第晒し首とする。しかし、しっかりとした労働環境を整え、しっかりと休みを与え、従業員や、従者として扱っているようならば、不問とする。」


そう。やる事は簡単さ。なぜこうなったか考えればわかる。

力による政治だよ。


そして、次に俺は大規模土魔法の魔法陣を空に描き、大城下町を作り上げる。

王宮は盛り上がり、五層ほどのエリアを作った。あの廃墟まで、しっかり細かく街を作ったので、とてつもない集中力と莫大な魔力が必要で、枯渇しかけたがなんとか足りた。

そして、二つ目の立て札を立てる。


「この国は平和と、自由の国とする。この五つのエリアは、居住区。商業区。工業区。政治区。そして、娯楽区とする」


簡単に説明すると、一番広い下のエリアは工業区。次のエリアは物資の搬送の手間を考えて商業区。次は買い物は近くでしたいだろうから居住区。その上は娯楽区。これはてきとうだ。そして狭くてもいいだろって事で政治区。


五つに分けた理由は、他の国に攻められないため、というのもあるが第一の理由は効率化だ。

この国は過重労働させた労働者に長い航路を馬車の要領で引かせるため、本当に非効率極まりなかったし、貧民街の近くに工場があり、これでは心も休まらず、良い働きができないだろう、と思ったからだ。


そして、服などの配布はルシファーに行ってもらった。貧民みんなに同じ服を与えた。濃い青い服で、生地は工場区で働く者のものは厚く、商業区は薄い。

怪我防止だ。商業区は機動力重視だ。そして、これは抗菌作用があり、洗濯しやすい。破れにくい。素晴らしい服だ。まずは身なりからだ。


新しい服は稼いで買ってくれ。さすがに人数が多すぎて1着が限界だ。それに、頑張ろうという気持ちにもなるだろう。

そして、貧民には家を与えた。もちろん、貴族ほど豪華では無いが冷房や、暖房の魔法が組み込まれていて、住みやすさでは勝ると思う。そして、布団はふかふかに。ここ重要。


さて、こんなもんでいいだろう。貧民に零が今日限りの炊き出しをしてもらっている。

そして、その時に働く場所を能力を見て指定する。まぁ、変わりたければ勝手に変われば良い。


そして道具一式はもう土魔法で揃えてある。安心して働いてくれ。

商業区はまだ稼働は先だろうが、工業区は稼働が1日目にして成功した。不具合はなさそうで、今鉄を作ったり、糸を作ったり。素材には事欠かないのは本当のようだ。そして、意外に技術力が高い。王宮へ行った道中の物と精錬度はあまり変わらないできだ。あそこにあるものは一級品なので、これは嬉しい誤算だ。


そして、居住区で奴隷を連れているものがいないか巡回をする。

来た時が嘘のように、平和な街並みだ。まだ、貧民だった人々の頬はこけ落ちているが、すぐに良い方向へと向かうだろう。

さて、これで満足だ。家に帰るとしよう。

そして、工業区から外へ出て、自分の館へ戻ると家の前に変な集団がいた。
















ガッと書きたい事凝縮したのでちょっと忙しい文章になってると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ