表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界のイージス~少女の中でコックピット生活〜  作者: 北佳凡人
二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/136

11 陰謀2




 人を寄せ付けまいとするような、野生の巨木と罠のように生い茂る草木。光の届かない原始の森の底。わずかに開けた空間に立つ人影を目指して、闇色の鳥が音もなく降りる。


 人影は周囲に目を向けながら、胸の高さに右の手を上げる。鳥は、出された手を止まり木にする。そのとたん煙になって消え、代わりに、手の中に竹簡が残った。


 人影は、苔むした土の家屋に入ると、その場の一人の前で膝を折る。跪かれた男は、うやうやしく差し出された竹簡を掴み、パカリと広げて読んだ。


「やはりな」

「ギャズモルさま。伯爵さまは、いかにせよと仰せで?」

「シュベーラーさまは、証拠をお求めになられている……」


 僅かな火で影を濃くする家屋の中に、小さなため息が漏れる。証拠とはつまり人間のことだ。呟かれた内容に乗り気でないのは、この場の共通認識らしい。


「はて。殺すのは得意ですが、生かして連れさるのは、ちと難問ですな」

「まあ、そう言うな」


 別の影が、横から問い立てる。


「で、何人連れてけばいいの?」


 ギャズモルは再度竹簡に目をやり、問いへの答えを捜す。


「・・・・・・多いほどいいが、最低でも二人」


ため息がどよめきに変わる。


「うちらの国まで、いったいどれだけかかると思ってんのさ。死なさず届けるなんて無理。それで責任なんか押し付けられるなんて、たまんない!」


 感情に真っ正直すぎる意見を発する人物に、ギャズモルは細い視線を投げる。右手がそっと剣の柄にあてがわれた。


「バイグッドよ。面倒ならば、この場で責任とやらを果たしてやっても良いのだが?」


 バイグッドと呼ばれた女の目が、ギャズモルの顔と剣に当てた手との間を忙しく行き来する。そのやり取りに、最初の人影がため息をつく。


「バイグッドさま。ここはご協力いただきたい。このバーンダルシからもお願い申しあげたく・・・」


バイグッドは、なおも少しばかりためらいを見せてから、諦めるように床に身体を投げ出した。


「わかった、わかったわよ。もう、圧力で脅すの反対ー」


 すねる様に背を向けたバイグッドと、柄にかけた手を離るギャズモル。とりあえず、この場が丸く収まったのを見定めて、バーンダルシも肩の力を抜く。


「うむ。では皆の意見が快くそろったところで、会議といこうか。おお、茶がすっかりぬるくなってるな」


自らの気持ちを切り替えるように、ギャズモルが言葉を続ける。


「申し訳ございません。すぐに淹れ直します」

「ほれ、バイグッドも座れ」

「あぁーあ、ちゃちゃっと終わらせて、とっとと帰りたーい」


大きな切り株のテーブルの上に竹簡を置き地図を広げ、三人は、目的を達するための手はずを決めていくのだった。




これで、二章が終わりました。

三章は活動的になりそうです。


回収できないと困るので、風呂敷は小さくしてます。

それでも、キャラに振り回されている今日この頃・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ