第六話/だいあもんど、どっぐす
こんにちは。
菊千代です。
今日は、つい先日に行った、牧場の話をしたいと思います。
地球の牧場では牛や羊、馬などが多いでしょうか。
しかし、こちらの世界の牧場では、犬が多いのです。
所謂、乳犬とでも言えばいいのでしょうか。
母乳を大量に出す種の犬が居て、その犬乳を、
我々人類が、口にしているのです。
また、こちらの世界には、地球とは違って、
食肉用の家畜が一切いないのです。
動物性蛋白質は殆ど、人工化されたもので賄っています。
唯一、飲料として動物の母乳が一般的に飲まれていて、
その中でも、犬乳が一番多く、消費されているのです。
というのも、この乳犬、地球の象くらいに、
大きかったりもするので、大量に搾乳も出来るのです。
更に、草食動物の牛等よりも、雑食化した犬の母乳は、
栄養面のバランスも、自在に調節出来るという利点もある。
そのような事情で、こちらの世界の牧場には、
犬が居るのが一般的だった。
そして、こちらの世界の犬には、
もっと、びっくりするような犬も居る。
つい先日、行った牧場に、その犬が居た。
家畜としての犬ではなく、牧場主の方のペットとして、
その犬は、その牧場で、マスコット的な役割をしていた。
そして、その犬は、なんと、全身、
ダイアモンドで出来ていた。
犬の形をしたダイアモンドではない。
ダイアモンドで出来た、正真正銘、生きた犬である。
大きさは、地球の小型犬程だったが、
毛も体も何もかもがダイアモンドで、
話によると、体液もダイアモンドだったりするらしい。
色は透明ではないが、光を反射して、
見た目はダイアモンドにしか見えない。
しかし、触ってみると、その体毛や体の肉は、
とてもダイアモンドとは思えない程、軟らかい。
それでも、ダイアモンドではあるらしい。
地球の常識からは考えられないが、こちらの世界では、
そのような不思議な事が、山のようにあるのです。
今後も少しづつ、そのような事をお伝えしていって、
地球の皆さんに、色んな刺激をお届け出来たら幸いです。
という訳で、また次回を、お楽しみに。