妹が露出狂だと言う事実3
変態妹も早3回目。
思えば去年のクリスマスに1回目を掲載し、バカみたいにアクセス数を頂き・・・
今回も変態は頑張ります!
「お兄ちゃん!!」
「ど、どうした? そんな血相を変えて?」
「お兄ちゃん、私ね・・・」
「あ、ああ・・・」
「私・・・」
「・・・(ゴクリっ)」
「・・・今、ノーブラノーパンなんだっ!!」
「・・・・・・」
そう言って今朝、妹は学校へ行った。
今は夏。
前回の露出騒動から、半年近く。
俺、棚橋空也は・・・大学二年になり、妹・・・棚橋奈菜は高校二年になりました。
そして・・・妹の悪性癖は、前回よりさらに悪化していた。
「ノーパンで学校に行くとか、マジ背徳感がハンパないんだよ! すごいんだよ! 革命だよ!」
「いや知らねぇよ痴女」
「廊下を歩くたびにこう・・・きゅっとなると言うか・・・」
「黙れ変態。とにかく黙れ」
「体育の時なんか、もう汗なのか何なのか分らないけどもうビショビショなの!」
「・・・お兄ちゃん、もうなんか泣きたいよ・・・」
とある日曜日。
両親は買い物に出てしまい、俺はリビングで「暇だ暇だ服脱ぎたいぃ~」と言いながらソファーでゴロ寝していた奈菜を捕まえ、二人で今家庭用ゲーム機「うぃい~」の赤ひげカートをプレイしていた。
・・・あのままほっといていたら、間違いなくコイツは町へ繰り出していただろう。
「ってかお前、赤甲羅使い過ぎだ! どんだけアイテム運いいんだよ」
「へっへ~ん、運も実力のうちだよっ!」
オンロードのサーキット、俺の使うネクタイゴリラがトップを独走中・・・なのだが、二位の奈菜・・・紫のノッポが追尾機能の赤甲羅を連射。
俺、全て直撃。
「くそっ・・・また喰らった!」
ヤバいな・・・このままだと奈菜に抜かれる!
「・・・ねぇ、お兄ちゃん」
「なんだよ、次こそは甲羅を避け・・・」
「お兄ちゃんの使うネクタイゴリラって、半ば全裸でカートに乗って、レースしてんだよね?」
「・・・・・・」
・・・これは国民的キャラクター。
・・・そんな。
「このカート、だいたい時速50~60キロくらいで走ってるんでしょ? なんかすごくキュンキュンしそうな・・・」
「・・・奈菜、たぶんゲーム制作スタッフはそんなこと考えて作ったわけではないと思うぞ」
「・・・全裸でレース、しかもネクタイだけ着用とか・・・マニアック!」
「おい、国民的キャラクターをそんな目で見るな!」
「ついで言うと、緑の恐竜も全裸だよね。しかも靴だけ履いてるとか、裸ニーソっぽくて何かエロい!!」
「やめろっ! なんかやめろっ! 全国の緑恐竜ファンが憤慨するぞその発言!」
「・・・でねお兄ちゃん、突然だけど私、好きな人ができたの」
「突然すぎるっ!!」
レースゲームが一段落つき、ちょっと一息ついた時、唐突に妹が、
「同じクラスの男子で、古池君って言うんだけど」
「・・・マジで?」
唐突に・・・フライデー発言。
「マジで。 あれは一昨日、ノーブラノーパンで学校に行ったあの日・・・」
「えっ!? もしかしてコレ、回想入るパターン!?」
一昨日、私はノーブラノーパンで学校へ行った。
学校、つまり制服、すなわちスカート。
そして昼休み、私は購買へ行く途中に階段で転び、そのまま落下。
そしてたまたま階段の下にいた古池君が、運よく私をキャッチ!!
その時、私のスカートがめくれ、古池君にしか見えない角度でまさかのチラリ!!!
さすがに私もこの時は焦ったよ。
けど、古池君は笑顔でそっと私をおろして、一言言って去っていったの。
「・・・いいカタチしてんな、おまえの。すげぇそそられるよ」
「古池君、ただの変態じゃねぇかっ!!」
思わず背筋がぞっとしました。
「ううん。私初めてだった。あんなに下を褒められたの」
「お前も十分変態だっ!」
「古池君の下、ちょっともっこりしていたわ。私を見て興奮したんだよねきっと」
「おい変態痴女、少しは自重を・・・」
「・・・私、古池君のことが・・・」
「おかしい! 変態は変態に恋をするものなのか!?」
「・・・古池君」
「・・・お前、意外とMだな」
「私、ちょっと露出しに外出てくる!!」
「そおおおぉぉぉいっ!!?」
まさかのストレート露出発言。
「だめだ私、古池君の事考えるともう・・・もう・・・あぁんっ、もうダメっ!!」
「早まるな奈菜っ!!」
「だめぇっ!!」
俺の妹、歩く18禁は一糸纏わぬ姿で玄関を飛び出した。
コート一枚すらも羽織らず、マジで生まれたままの姿で、変態は真夏の昼間の町へ・・・って、
「アカ~ンっ!!」
俺は急いで奈菜の服を片手に、奈菜の後を追い、家を飛び出す。
「ってか、好きな人の事を考えると露出したくなる衝動てっ!?」
とにかく俺は、ダッシュで奈菜の後を追った。
俺の妹は変態だ。
痴女だ。
歩く18禁だ。
けど、俺のたった一人の妹であって。
つまりは、ほっとけないのであって。
「奈菜っ!!」
俺は叫んだ。
「少しは自重しろっ!!」
次回、露出妹感動?のフィナーレ!!
掲載時期は未定(目標は年内!)