第15話 閑話:なんかやばいのいるって! ★
その時、誰もが空を見上げてあんぐりしていた。何が何だか、分からなかった。
『おい、待て待て待てっ!! 何だよあれは!』
『デカすぎだろ、おい!!』
森の住民が目にしたのは、意味わからん大きさの、なにかであった。
『逃げろ!!』
『言われなくても分かってるわ!!』
『じゃあね〜』
『あっ! 卑怯だぞ!! 俺も連れてけ!』
『妖精族の転移魔法とか、チートだろ!!』
『やはり、白狐族はうるさいですね。それでは〜』
ーーーーシュンッ
・・・ばっしゃーーーん
『うガァァーー?!! ...つっ、冷てぇぇ!』
『おい、びしょ濡れじゃねぇか!!』
『どうなってんだよ!!』
『だから言ったんだ! この前の命令には、ちゃんと理由があるって!!』
『お前が近づいてみようとか言ったんじゃねぇか!!』
『なんだとぉ!?』
『上等だよ! やってや、ろう、か...』
...そこには、再びクソデカい何かが、浮かんでいた。
『......逃げろぉぉ!!!』
『マジでどうなってんだよぉ...』
◇
『王よ、住民から苦情が来ております。何やら、とてつもなく大量の水が、上から降りかかってきた、と』
「...はぁ?」
次はなんだよぉ...
「...もしかして、あの人村の近く?」
『はい、その通りでございます』
「だから、近づくなと命令したというのに...全く。それで、その原因は分かったのですか?」
『いえ、それはまだ調査中で、なんともーー
『失礼します』
ドアの前にいたのは、明るい緑の髪をした、妖精であった。
「おう、妖精族の長、ハイナではないか。どうしたの?」
『それが...前回の会議で任された件が、解決したのでご報告に参りましたっ』
「前回の?...ああ、フェイの件か!! それで、どんなことが分かった?!」
『はい。まず、フェイ様の死因は、やはり他殺だという結論が出ました。とてつもなく高温の炎によって死亡しておりましたが、その前にも、いくつもの切り傷や刺し傷が見つかりました。戦闘ののちに、やられたということです』
他、殺? フェイが、あの、フェイが?
「フェイが何者かに、負けたというのか?」
嘘でしょ? フェイに関しては、唯一のエルフ族である私にすら戦闘の面では叶うほどの力を持っていたのよ?
「それで、その犯人については、分かったのっ?」
『それが、今日の朝までは何も収穫がなかったのですが...先ほど、それが判明致しました』
「先ほど?」
『はい。王は、先のとてつもない魔力を感じたのではないですか?』
先のって、さっきの変てこな魔力量のことかな?
「そりゃ感じたわよ。でも、あれほどの魔力なら、向こうにいる龍のものでしょう?」
『いえ、そうではなかったのです。調査中に、その魔力の魔力の正体と偶然居合わせた妖精がいたのですが、ーーーーそれは、人間の女の子であった、と』
「に、人間っ?! 人間ごときに、あれほどの魔力を持つ者はいるはずないだろう?!」
『それが、どうやら事実のようなのです。他にも、多数の目撃情報が。その女の子で、間違いはないかと』
「だ、だって、えぇ...」
人間族は、この世でも最下位クラスに弱い種族。魔獣達が知能を発達させるようになってから、完全に下位の存在だとあなどっていたのだけれど。
だって、魔力も少ない、感覚も鈍い、あの人間族でしょう?
「でも...そうか。それで、策はあるのですか?」
『はい。それはーー
◇
「分かった、それでいくとしましょう」
『ありがとうございます』
「では、戻ってよいぞ」
『はっ。失礼致します』
ーーふぅ。フェイは、私みたいなエルフとも、なかなか仲良くしてくれていた。感謝もある。
でも、あんなに強いフェイが負けるなんて...本当に一体何が起こっているのかしら?
ちゃんと、この目で確かめないとねっ。
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