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空に凄む先輩
その日は午後から急に雨が降り出しました。
私の携帯に産休中の先輩女性からメールが入っています。
「赤ちゃんと共に予防接種受けた。病院を出ようとしたら、凄い雨で、傘も無いし出るに出られない」
と書いてあります。
「しかも、しかもよ!家の外に洗濯物をしこたま干してきちまい、それも心配」
とも書いてあります。
気の毒ですが、私も仕事中だし、その人の家がどこか分からないし、行ってあげる訳にいきません。
「ああっ畜生!べらぼうめい!アチキの洗濯物を濡らすんじゃねえよ!」
と続きます。
「ほーれ、ほれほれ。雨よおやみ!やんでごらん。おやみったらおやみ!と、空に凄んでどうする」
プププと笑いが込み上げます。
「ああもー、朝の苦労が水の泡になったー。早く帰りたい〜」
で、結んでありました。
○○先輩、これからは天気予報をよく見て洗濯物を干してね。
折り畳みの傘も常備してね。
赤ちゃんに風邪引かせる訳にいかないし。
あ、やんできた。
お空さん、○○先輩の願いを聞いてくれて有難う*\(^o^)/