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ものはいいよう
会社で契約している農家さんが無農薬林檎を制作しました。
会社をあげて顧客に売り込みましたが、今ひとつ売れ行きはよろしくありません。
生物ですし、早く売りさばかなくてはいけません。
私は馴染み深い固定客にこう言いました。
「○○さん、無農薬林檎はいかがですか?」
その人は言いました。
「あら、余っているのね」
私は真剣に言いました。
「いや、余ってるんじゃないんですよ。私が皆さんの為に取っておいたんですよ」
フロアのみんなが苦笑しています。
「ものは言いようね」
という声も聞こえてきます。
そうそう!ものは言いよう!