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ハンパじゃねえ!
上司「地方に行くといまだにビーバップハイスクールみたいな格好した若者いるんだよね。あれ、都会じゃ見ないけど」
私「へぇそうなんですか」
上司「それでね、その男の子、リーゼント決めて学ラン決めてエナメルの靴決めているのはいいんだけど、歯が痛いらしくて仲間に歯が痛え歯が痛えって言いながら泣いてんだよ」
私「あら、ま。痛み止めの薬でもあげたら良かったじゃないですか」
上司「そうしてあげたいのはやまやまだったけどね、余計な事して殴られたらかなわないから黙って見てた」
私「まあ、早く歯医者に行けばいいのにねぇ」
上司「うん、ある意味可愛かったよ。ハンパじゃねえ!とか言っちゃって」
私「あはははは、可愛いですねぇハンパじゃねえなんて」
上司「ほんと、あの坊やのお母さんも、可愛いと思っているんだろうなあ」
一同、ほのぼのとするの図。