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二宮キンコ
新入社員で常に本を読んでいる女の子がいました。
エレベーター内でも、信号待ちをしている間も、コンビニのレジで並んでいる間も、お弁当を食べている間でさえ必ず本を読んでいます。
上司に
「本が彼氏か、本が友達か」
と言われても、コンビニの店員に
「いつもお勉強しているんですねえ」
と言われても、お構いなしです。
みんな陰で
「二宮金次郎かいな」
と言っていました。
ある時その彼女が、私たちにすっと近寄ってこう言いました。
「皆さん、知っていますよ。私に、二宮キンコってあだ名付けているでしょ」
あらァバレちゃっていたの〜?
あははは(* ̄∇ ̄)
いや、とても真似出来ない、太刀打ち出来ないって尊敬の念を込めていたのよ〜!
キンコちゃん(*≧∀≦*)