172/197
風に飛ばされるブラウス
女性上司からメールが入りました。
「娘の学校にブラウスを届けてから行く」
と書いてあります。
何か、穏やかな気持ちになりました。
「了解です。みんなに伝えておきますね。ブラウスよ、風に飛ばされて娘さんの所へ届け〜って訳が分かりません」
と返信した所、
「あはははははは。そうだと良いわねぇ、おもながさんのそういう所好きよ」
と返してくれました。
穏やかな、平和な会社です。
女性上司が言いました。
「私、化粧品屋とかに買い物に行くと、お嬢さんならこの色が似合いますよって言われるの」
みんな、心の中で五十歳を過ぎてお嬢さんって、と思っていました。
女性上司は言います。
「だけどね、会社ではババアって言われるの。もう嫌になっちゃうわ。お金を使う所ではお嬢さんって言われて、お金を貰う所ではババアだなんて」
みんな笑う訳にいかず、ぐっと堪えていました。
せつないですねぇ(´;ω;`)