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悩みを打ち明ける同期
同期が深刻な顔で私の前に座り、こう言います。
「困ったわ」
「どうしたの?」
「うん…」
同期はなかなか言いません。
私はよっぽど何かあったのだろうと思い、彼女が話してくれるのを固唾を飲んで待ちました。
やっと口を開いた同期が言います。
「体重が増えつつあるのよ」
私は椅子から落ちそうになりながら言いました。
「それは、たくさん食べているからでしょ?」
彼女は急に笑いだし
「そうなの。あははは。有難う、もう解決したわ」
と言って、身をよじって笑い続けます。
私は絶句します。
彼女は床にに転がってまだ笑っています。
「私、この会社に入って良かったわ。だっておもながさんに会えたんだもん」
そう言われ、嬉しいような、あきれるような。
はい、二度と浮かび上がってこられないほど撃沈。