158/197
おかんむり
春先、花粉症の同期が苦しんでいました。
見ているこちらもつらくなる程の苦しみようです。
彼女が言います。
「あーもう!日本中の杉の木を切り倒してやりたいわ!」
日本中の杉の木切り倒したらいいのかねぇ?
忙しく、みんな気が立っていました。
私たち女性社員もする事が多く、どれから手を付けようか迷っていました。
上司が厚顔無恥な顔で言います。
「このデータ、五分以内に落としてくれ」
仕方なく
「はい」
と、答えました。
三分も経たないのに
「おい、まだか」
と、言います。
「はい、今やっています」
と、言ってからつい
「もう」
と、小さく言ってしまいました(>_<)
近くにいた男性社員が苦笑しながら言います。
「おかんむりだ」
別の男性社員が言います。
「おかんむりって何?」
「ぷりぷりしてんの」
「お尻ぷりぷりさせてんの?」
「違うよ〜」
おかんむりって言わないのね。
忙しい中、ひたすら撃沈。