9話 報酬
今回からステータスの書き方を変えました。
よろしくお願いします!
……ふぅここまで来れば。
「さっきのはなんですかね?」
そっかケルロスは知らないのか。
「あれはね」
あれは……。
「欲深い生き物だよ」
「欲深い?」
ケルロスは首を傾げる。
「まぁ近寄らないのが1番さ」
「今日はもう遅いから早く拠点に帰ろうか。」
「はい」
あっそういえばあの鬼……いやオークかあいつの死体はどうするか。
まだあるかな。
「ごめんちょっとだけ出てくるね」
「えー」
ケルロスは尻尾を下に向け顔はシュンとしている。
……
「大丈夫すぐ戻るよ」
「絶対ですからね」
「はいよ」
まぁオークの死体運ぶだけだし。
さてと……小速移動。
まぁ……使わない時よりかは早い!
多分!
小速度移動のLvが3になりました。
まぁ……弱いうちはすぐ上がるよね。
「確か……この辺りに」
周りはもう暗くなっているが蛇だからか目は効く。
「あった」
食い荒らされてないな……それに誰かが来た形跡もなし。
「良かった、悪食ってスキルが使えるか気になってたしな」
中型輸送発動。
「……なるほど」
要するに対象が軽くなって力が強くなるのね。
……いや普通に重いんだけど。
大型移動くらい寄越せや〜!
中型輸送のLvが8になりました。
……終わりかよ!
大型にしろよ!
……。
虚しくなってきた。早くケルロスのところに行こう。
「ただいま〜」
「あっノーチェ! って何その化け物!」
あ〜そっか見ては無いもんね。
「こいつが……俺の倒した獲物さ」
「いやノーチェそれヤバいやつじゃ……」
「ま、まぁ倒してるから」
……実際やばかったけど。
「ノーチェは……いやなんでもないや」
ケルロスはなんだか言いたいことがあったようだが何かを察したのか言うのをやめたようだった。
「とりあえず運ぶところからだね」
「これごとは無理だからなぁ」
自分のスキルや魔法にこれを分解できるものは無いし……。
ナイフでも出すか? けど時間かかるし。
「ウィンド・ナイフ」
……あっバラバラ。
「生きてる獲物なら無理ですけど死んでるならいけます」
強くなったなぁ。
それはそうと気になることがひとつ。
俺は途中から完全アレンジの魔法を使いまくってる。
正確には使えると思えるというか……Lvが上がると
使えると思う魔法が増えるみたいな?
想像した魔法でもこれは無理って勝手に理解できるわけだ。
名前も勝手につけてる。
けどこれは前世の知識などから来るものが多い。
では逆にケルロスはどうやって魔法を使っているんだ?
たしか前はウィンドアップってスキル使っていたはずだ。
英語だよな……どこから?
……なにか規則性や使える技に制限があるのか?
それとも想像力の問題か? じゃあなんで俺の知ってる言語でスキルが出ているんだ。
……この世界は一体なんなんだ。
「ノーチェ……ノーチェ? ……ノーチェ!」
「あっ!? え? 何!?」
目の前には不安そそうな顔で俺を見つめるケルロスがいた。
「大丈夫?なんだか考え事してたみたいだけど」
「あっいや大したことじゃないよ」
……そうだ、今は生きることが先決難しいことは後回しだ。
「で? オークはどこに?」
もう全部運んだよ。
な、なんて頼りになる子……。
目の前似合ったバラバラのオークは確かに消えていた。
「……じゃあ家に入ろうか」
「うん」
……にしてもバラバラにしても多いなぁ。
家の中の一角に肉の塊が散らばっている。
血抜きもしてあるらしくそこまで血は出ていない。
こりゃしばらくご飯には困らないな。
「これどーするの?」
「ん〜まぁオークって詰まるとこ豚でしょ?」
多分! 前世の知識的に!
「え……いやまぁ元を辿ればそうだけど」
ケルロスは少し嫌そうな顔をして聞いてきた。
「た、食べるの?」
「え? そりゃまぁ……うん」
俺は笑顔で答える。
「……見た目結構グロテスクだけど」
「味はわかんないよ」
……
いや俺も食べたい! って訳じゃないけどさ。
「……ノーチェが言うなら食べるよ」
「あ……う、うん」
しかしこれを生で食べるのは少々厳しい。
てなわけで
「火炎魔法、小火炎」
まぁ、これで食べられるくらい火は通るでしょ。
「こんな使い方があるなんて……すごいね」
「ま、まぁね」
ふっ野生の犬ころには想像できまい! ……ってもう仲間なんだから見下すのやめよ……。
「もう食べて平気だと思うよ」
目の前には焼かれた肉見た目的に手とか足は嫌だったのでブロック上になったものをナイフで薄く切り炎で焼いた。
「え? 僕から食べるの!?」
あっ……それはぁまぁ酷な話か。
「……じゃあ」
焼かれた肉を少し切り生成で作ったフォークを器用にしっぽで掴み口に運ぶ。
「ん……ん〜」
「どう?」
ケルロスは不安そうな顔で俺を見つめる。
「まぁ……今まで食べてきた、いやまぁ虫の丸焼きとかだけどさ、それよりマシ」
塩コショウあればなぁ……と思ったがそればかりは仕方ない。
「食べてみなよ」
「あっ……」
……ケルロスは固まってしまった。
あれ?どうしたのかな……そんなに嫌かな?
「あ〜……そんなに嫌なら大丈夫何か違うもの探して……」
「あっいやそうじゃなくて」
? どうしたんだろうなんだか煮え切らない様子だ。
「そのなんて言うか口で食べていいのかなって?」
……あっ! あ〜なるほど! 俺がフォーク使ってたからか!
「あっいやごめんこれは癖というか……」
いやそうだよな野生の時点でまず肉は生だしフォークなんて使わないよね!
……えっと。
「はい」
フォークで柔らかそうな部分をさしてケルロスに差し出す。
「えっと……」
ケルロスは少しだけ不思議そうな顔をしたが直ぐに何をされているのか理解して肉にかぶりついた。
「ん……美味しいよ」
「え? ……あ〜そうかぁそれは良かった」
そうか……焼いた肉って時点で普通は食べれないもんな。
その後はケルロスに食べさせてあげたり自分も食べたりとゆっくりした時間が流れていった。
「もう夜も遅いし寝るよ」
俺はそう言って火炎魔法で作っていた炎を消す。
「はいそれじゃあ」
「うんおやすみ」
暗い闇に蛇と犬は包まれていく。
スキルが一定数集まりました。
スキル整理を取得、これは自動スキルのため許可なしに移行します。
ノーチェ・ミルキーウェイ
ポイズンハイスネークLv1
言語理解Lv3、言語能力Lv3、状態異常耐性Lv5
物理攻撃耐性Lv1、精神異常耐性Lv1、状態異常無効Lv8
毒使いLv5、毒生成Lv8、精神把握Lv1、観察眼Lv4
鑑定Lv8、生成Lv5、拘束Lv8、中型輸送Lv6、思考Lv1
集中Lv1、隠密Lv4、探索Lv1、回避Lv1、俊敏Lv1
小速移動Lv2、探索阻害Lv4、悪食Lv2、回復魔法Lv5
幻魔法Lv2、破壊魔法Lv7、火炎魔法Lv6、水流魔法Lv6
土石魔法Lv3、闇魔法Lv2
貯蓄Lv1
スキルを整理中。
完了
言語理解、言語能力を統合
総合把握を会得。
状態異常無効会得により状態異常耐性を削除
状態異常耐性の経験値を状態異常無効に変換。
毒使い、毒生成、生成を統合
錬金術(毒特化)を会得。
精神把握と観察眼を統合
心理把握を会得。
俊敏を小速移動に合併
中速移動に進化しました。
スキル状態整理。
耐性系統でまとめています。
スキルでまとめています。
魔法でまとめています。
・・・でまとめています。
貯蓄Lvが2になりました。
ノーチェ・ミルキーウェイ
ポイズンハイスネークLv1
耐性
物理攻撃耐性Lv1、精神異常耐性Lv1、状態異常無効Lv10
スキル
総合把握Lv1、錬金術(毒特化)Lv1、心理把握Lv1鑑定Lv8、拘束Lv8、中型輸送Lv6、思考Lv1、集中Lv1、隠密Lv4、探索Lv1、回避Lv1、中速移動Lv2、探索阻害Lv4、悪食Lv2
魔法
回復魔法Lv5、幻魔法Lv2、破壊魔法Lv7、火炎魔法Lv6、水流魔法Lv6、土石魔法Lv3、闇魔法Lv2
???
貯蓄Lv2
ケルロス・ミルキーウェイ
ホワイトドックLv3
痛覚耐性Lv3、毒耐性Lv3、隠蔽Lv4、分身Lv4
探索Lv4、鑑定Lv3、風新魔法Lv2、光魔法Lv2