7話 初勝利
進化した鬼しかも毒無効に俺と同じ毒使いを会得してしまった。
これで毒も使えないこれからどうすれば……。
って訳で取り敢えず逃げてます。
全力で走ってます。
「無理無理無理無理、あんな化け物勝てる訳ない」
死ぬ、いや本当に死ぬ。
「グォォォォ」
後ろから斬撃が飛んでくる。
周りの木は無惨に切り刻まれ岩は豆腐のように切れていく。
「ちっ逃げられないってことかよ」
結局崖にまで追い詰められて逃げ道を失ってしまった。
どうする、どうする、どうする
退路はない、毒が効かないから毒玉で怯ませることも出来ない。
霧を使っても逃げ道は1つだからバレる。
空は飛べないし、崖の下は相当深い。
この高さじゃ落ちたら死が待ち受けるなんて感覚でわかる。
周りが見えなくなるほどに考えている時だった。
いきなり右の視界が消えてしまった。
「え?」
血、血が、痛い痛い痛い痛い痛い
「アァァァァァァ」
痛い、目が凄く痛い右目が痛い見えない目から何か流れてる。
目は開いてるのに見えない、暗い真っ暗だ。
「なんだ? 何が起きた?」
いくら考えを広げていても敵の攻撃を避け忘れることは無い。
大体あれだけ距離があって届くのか?
斬撃だって当たらない位置で考えてたはずだ。
痛い痛い痛い痛い
「敵を鑑定、なんでどんな攻撃スキルだよ」
ポイズンボアオークLv1
火炎無効Lv10、痛覚無効Lv6、魔攻無効Lv5、
麻痺無効Lv7、毒無効Lv1、毒使いLv1、剣術士Lv2
体術士Lv3、破壊Lv3、貫通Lv4、小速移動Lv7
自動回復Lv3、破壊魔法Lv5、風斬魔法Lv7、炎斬魔法Lv8
気になったのは破壊魔法だった。
破壊魔法、俺は使えなかった魔法だ。
破壊魔法Lv5どんな魔法なんだ。
ダメだ、次の攻撃が来る可能性がある。
クソ!
「毒霧」
視界を遮るだけとなったこの技時間稼ぎにもならないか……。
バラバラバラ
隣にあった石が粉微塵になってなくなった。
確信した、破壊魔法を使ってる。
使用条件は指定したものか?
なら最初に俺自身を指定すれば終わるはずだ。
指定したもの一部ってことか?
「毒糸」
葉っぱの付いた木の枝を取った。
「もし俺の考えが正しいなら……」
ハラハラハラハラ
やはり、葉だけが無くなった。
何となくわかってきた。
しかし指定したものは見えないものでもできるのか?
視界に入ってるから破壊できるのな?
試してみるか……。
「毒霧」
視界は塞いだ、これで殺されたら仕方ない。
覚悟は決めたさぁ……こい!
……破壊魔法は……来ない、やはり視界に入ったものしか壊せないのか。
指定の基準はなんだ?
もっとゆっくり、確実に慎重に見極める必要がある。
「毒糸!」
近くの石と繋ぎ合わせた! ただの拘束だと直ぐに切られちゃうけどこれなら少しだけ時間が稼げる。
そして! 生成……剣!
「ついでにこれもだ」
さぁ剣と枝どっちを破壊する
飛んだ剣は空中でガチャン! と音を立て崩れていった。
それはそうだ強い方を破壊するよな。
やっぱりだ……壊せるのは一つだけひとつしか壊せない。
そして目が見えない状態で何かを指定するとランダムに選ばれるのか。
「勝てる!!」
「毒霧!!」
5秒でいい、少し待ってくれ
「生成!!」
「グォォォォ」
霧がもう晴れて来ている。
「間に合った」
「お前は知らないだろこんなもの」
「グォォォォ」
「さぁ破壊魔法で壊してみろ、これが鏡ってわかるならな」
こいつ程度の知能なら鏡なんて知らないだろう。
結果として鬼は自分と同じものを見てそれを敵と判断した。
「グォォォォ、オォォォォォォ」
「どうした? 腕が無くなったなぁ。」
「グァァァァァ」
「けど鏡の中のヤツの腕ももげてるなぁ頑張れよおい!!」
「グォォォォ」
それからは作業だ。
ただ目の前に現れた自分という怪物を自らの手で破壊していく。
「目が破壊されたか」
これでもう破壊魔法は使えないな。
そこには両腕と片足、両目、片耳他にも何箇所か損傷がある鬼のような何かが立っていた。
「グォ、オォ、アァ」
「どうした、お前は俺たちを殺そうとしたんだ。当然の報いだろ」
「けど先に謝らせてもらう、実験台にするごめんなさい」
「破壊魔法、鼻」
「グォォォォ!!!」
「暴れるな、この崖全体を使って毒糸で拘束してから逃げられないさ……それにもうそんな力ないだろ」
破壊魔法を使用しました。レベルが上がります。
破壊魔法Lv2
「破壊魔法、足」
「ァアァァァァ」
拷問は朝まで続いた。
破壊魔法のレベルが上がりました。
破壊魔法Lv7
ポイズンボアオークが倒れました。
経験値を会得しました。
レベルが上がります。
ポイズンスネークLv7
レベル限界値です。進化しますか?
「あぁ」
進化先を選択してください。
ポイズンハイスネーク
主に毒の攻撃が得意、毒の扱いに長けており恐れられている、魔法力が上がる
ビッグスネーク
主に力の攻撃が得意、尻尾を自在に操り敵を叩き潰す、体力、攻撃力が上がる。
ドラゴンスネーク
主に力と速さの攻撃が得意、ドラゴンに近い生態系になる、空を飛ぶ、攻撃力が非常に上がる。
「ポイズンハイスネークに進化」
毒蛇を極めるか。
ポイズンハイスネークに進化完了
少し大きくなったか、けどサイズ的には1mくらいか?
いや元の世界なら十分大きいけどね。
各スキルのレベルが上がりました。
追加スキルと選択スキルがあります。
現在のステータス
ポイズンハイスネークLv1
言語理解Lv3、言語能力Lv3、状態異常耐性Lv5
状態異常無効Lv8、毒使いLv5、毒生成Lv8、観察眼Lv4
鑑定Lv8、生成Lv5、拘束Lv4、中型輸送Lv6、隠密Lv4
探索Lv1、回避Lv1、小速移動Lv2、探索阻害Lv4
悪食Lv2、回復魔法Lv5、破壊魔法Lv7、火炎魔法Lv6
水流魔法Lv6、土石魔法Lv3、闇魔法Lv2