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転生先は蛇さんでした。  作者: 時雨並木
革命編
48/261

48話 捜索隊

俺は現在クイックと喧嘩をしています。


「だから! ノーチェがわざわざ行く必要ないでしょ? 使者としてエレナと俺が行ってくるからここに居て!」

「何言ってるの! これから仲良くしましょうってお願いしに行くんだよ! 国の主である俺が行かないでどうするんだよ!」

「相手は小さな村でしょ! わざわざノーチェを危険に晒してまで行かせる必要はない!」


それを見ていたエレナが深いため息を着く。


「あなた達ねぇ子供じゃないんだから……それにクイックも心配ならノーチェと一緒に行けばいいじゃない」

「そんな事最初に言ったよ」

「クイックか俺がこの国に居ないと何かあった時に対処出来ないだろ?」


クイックは俺が心配で色々言ってくれるんだろうけど外交関係を結ぶならその国の主が直接出向かないとかっこが付かない。


「もう! わかったよ! 何かあったら絶対転移で戻るし辛いことがあったらしっかり話すから!」


それ聞いたクイックは小さくため息をついてエレナの肩を叩いた。


「何かあったらすぐに呼べよ」

「安心しなさいクイックがいなくても私だけで充分よ」


あれぇ……なんだろう2人の雰囲気がものすごく怖い。


「ま、まぁクイックの許可も出たし早く行こう!」


俺は少し無理やりにエレナを押して部屋から出ていった。



「さて……それじゃあ行ってくるわね」

「うん! 街のことは任せてよ!」


エリーナが元気よく返事をする。


「いやいいんだけど……フィーも着いてくるの?」

「ん〜……そうだぞ! 最近ノーチェと全然一緒に居ないからな!」


いやけどこんなに密着されるとさすがに色々……。


「フィー……ノーチェに迷惑かけるなよ」

「ふん! クイックの言うことは聞かないもん」


フィーは舌を出して挑発する。


「ノーチェ……フィーをそこに1発ぶん殴るから」

「まぁまぁ」


クイックに殴られたらフィー死んじゃうんじゃないかな。


「ほら茶番も程々に行くわよ」

「え?」


……体が浮いてる。


「エレナぁぁぁぁ!」


エレナは俺とフィーを掴んで空高く飛んで行った。



「下ろしてぇぇぇぇぇ!」


ノーチェの悲痛な叫び声が大地に響きわたる。


「わー! 高い高い!」


フィーは全然平気みたいだけど無理!ほんと怖い!下見たら漏らす自信ある!


「エレナぁぁぁ! 今すぐ下ろしてぇ!」

「いやよ……ノーチェが私の事抱えて神速で走ったこと、まだ忘れてないから」


あっ……そんなこともありましたなぁ。


「ごめんなさい! ほんと悪かったよ! 後で何でもするから下ろしてくださぁぁぁぁい!」

「いーや」


可愛く言ってもダメだよ!

そうするとエレナが速度を上げる。


「さぁ! 行くわよ〜!」

「もう許してぇ……」



「あっ…….あぅ……」


俺は人化を保てず蛇の姿で地面に寝そべっている。


「ノーチェが伸びてるのぞ」


フィーが俺の頭を突っつく。


「仕返しよ仕返し」


エレナはなんだが満足そうだ。


「……はっ! ここは!?」


意識が戻った俺は勢いよく起き上がり周りを確認する。


「あら起きたの?」


いや君が気絶させたんだけどね!


「止まってるってことはここ?」


辺りにはなんも無いけど……。


「この先よ怪鬼は森の中でひっそりと暮らしているわ」


エレナが指した先には小さな森がある。


「なるほど……それじゃあ行こうか」


俺達は森の中に入り怪鬼を探すことにした。



「エレナ〜? この辺りなんだよな。」


かれこれ1時間は歩き回っているが村のようなものは全く見つからない。


「おかしいわねぇ……上空から見たらこの辺にあったはずなんだけど」


エレナも首を傾げている。


「1度上空から確認してみたら?」

「それもそうね……それじゃあ確認してくるからノーチェはフィーと一緒にここで……あれ?」


エレナが不思議そうに辺りを見渡す。


「フィーは?」


……。


「あっ」


フィーが居ない。


「一体どこに行ったんだ?」

「とにかく探しましょう」


俺達は怪鬼探しからフィー探しにやることを変更してさらに2時間探し回った。


「はぁ……はぁ……はぁ……」

「ダメだ……全然居ない」


そろそろ暗くなる……このまま探してても埒が明かない。


「エレナ1度森から」

「おぉ! 見つけた!」


草むらをかき分けて出てきたのはフィーだった。


「フィー!?」

「いやぁ探したぞいつの間にかいなくなってるんだから」


フィーは腕を組みながら呆れた様子で答える。


「いや……迷子になったのはフィーの方でしょ」

「何言ってるんだ? 私は真っ直ぐ歩いてただけだぞ?」

「え?」

「ノーチェとエレナが変な方向に歩いていったんじゃないか?」


この顔……フィーは嘘をついてない。この森……何かがおかしい。


「エレナ……ちょっとそこの枝くれないかな?」

「えっ? あぁうんわかったわ」


俺は渡された枝を少し遠くに投げる。

投げた枝は変な方向に曲がり俺から見て斜め右に落ちていった。


「なっ!」


その様子に驚いたのはエレナだけだった。


「フィーにはどう見えてる?」

「えっ? 真っ直ぐに飛んだ枝が落ちただけだぞ?」


なるほど……動物の勘なのか知らないがフィーには森の影響がないようだ。


「それじゃあフィー俺たちを森の外まで案内してくれ」


俺とエレナはフィーの肩に手を置いて進み出す。


「エレナ……羽が顔に当たってムズムズするんだけど」

「我慢してくれフィー」


しばらく歩いていると外から夕日の光が見えた。


「はぁ〜何とか出られたわね」

「普通に歩いてただけだそ?」

「まぁ……今回はフィーを連れてきて正解だったな」


どうにかして森を抜けたはいいが……怪鬼を見つけることは出来なかった。恐らく幻系の魔法だろうが随分と高位のものだな。


「ここから少し離れた場所に湖があるわそこに向かいましょう」


エレナがそう言って歩き出す。


「湖! 魚取るぞ〜!」


……ふむ、まぁ怪鬼探しは明日にするか。

俺達は森を後にして近くにある湖で休むことにした。



「おぉ〜綺麗だぞここ!」

「私も見つけた時に驚いたわ〜」

「確かに……澄んだ湖だな」


目の前の湖は夜だと言うのに透き通っている。

タラレントで見つけた湖程じゃないが……地上で見た中で1番いい水だなこれは。


「さぁ〜魚取るぞー!」

「程々にしろよな〜」


まぁ狩り尽くすことは無いだろうけど。


「私達も行きましょうか」

「え? エレナも魚取るのか?」


いや……鳥だしな魚くらい取ってもおかしくないか。


「違うわよ……それにフィーだけで充分でしょ」


エレナがクスリと笑う。

……色っぽい。いや待て! 俺は女だ! ん? いや違う! 男じゃん! やばいやばい最近女でいることが多いせいか!? 考え方まで女になって……落ち着け俺……俺は男……俺は男。

背中に柔らかい何かが当たる。


「……すみませんエレナさん何してるんでしょうか」

「ノーチェったら温泉一緒に入ってくれないんだもの……だから裸のお付き合いしましょ」


……よし逃げよう。


「はいストップ、以前着せ替えした時にも逃げたでしょ……ノーチェの考えることなんてわかってるわよ」


体が宙に浮く……。

は、羽が柔らかい! 凄いもふもふしてる!


「ほーらそんな服来てるからすぐに脱がされちゃうわよ〜」

「え?」


って俺いつの間にかすっぽんぽんなんですけどぉ!


「はーい行きますよ〜」


エレナは俺を捕まえた状態で湖に向かっていく。


「ちょ! 待ってエレナ! 離して!」


やばい……エレナの筋力がクイックと大差ねぇ!

俺がバタバタと暴れるとエレナは急に立ち止まった。


「そんなに……私は嫌?」

「嫌じゃないです」


あっ……。

上目遣いは反則だろぉ〜!

その後俺は沢山水浴びした。


現在のステータス

ノーチェ・ミルキーウェイ

始祖蟒蛇Lv8

所持アイテム星紅刀

《耐性》

痛覚耐性Lv2、物理攻撃耐性Lv7、精神異常無効Lv1、魔法攻撃耐性Lv6、状態異常無効Lv10

《スキル》

知り尽くす者、混沌監獄(ユニオンプリズン)研究部屋(マイワールド) 、横溢Lv6、絶無Lv5

《魔法》

回復魔法Lv8、幻影魔法Lv5、破壊魔法Lv8、火炎魔法Lv8、水流魔法Lv10、水斬魔法Lv6、氷結魔法Lv10、土石魔法Lv8、土流魔法Lv6、闇魔法Lv6、深淵魔法Lv10

《???》

謀る者Lv7、強欲

《資格》

導く者

《称号》

神に出会った者/神を救った者


クイック・ミルキーウェイ

赤岩土竜Lv4

《耐性》

物理攻撃耐性Lv6、精神異常耐性Lv4

《スキル》

探索Lv8、隠密Lv7、地面操作Lv4、高速移動Lv9、強化Lv4、回避Lv4、体術Lv4、斬撃Lv5、集中Lv5、追跡Lv4、空間把握Lv6

《魔法》

火炎魔法Lv2、風斬魔法Lv5、土石魔法Lv10、土流魔法Lv10、土斬魔法Lv10、溶岩魔法Lv6

《???》

食事Lv9

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