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転生先は蛇さんでした。  作者: 時雨並木
国づくり編
25/261

25話 和解

前回助けた少年の村がヤバそうだったので助けに行きました。

……いやトラブル続きやん。



「それで……お話聞いてくれるかい?」


俺は縛り上げたエルフ達に話しかける。

人間達はケルロスとセルに任せることにした。

……だんまりかぁ色々聞きたかったんだけどなぁ。


「何回も言うけど俺は獣王国の者じゃない。そういう国家間のいざこざで困るってんなら問題ないから話してくれないかな?」

「……」


ダメだ……どうしようこのエルフぶん殴りたい。

異世界系のエルフはプライドが高いで有名だけどそれはここでも同じかぁ……。


「はぁ……これから言うのは独り言だからね」


そう言うとエルフは少しこちらを向いた。


「俺はノーチェ・ミルキーウェイ、タラレント中級ダンジョンで遭難してて世界情勢とか色々知らないんだ。今回は君たちが襲ってる側だったから捕まえたけど正直関係ないから解放しようと考えてる」


嘘は言ってない、実際にタラレント居たし。

解放も本気で考えてる。まぁ人間には面子立たないかもだけど、助けてあげたんだからその辺は多めに見てもらおう。

すると1番強かったエルフが口を開いた。


「……俺たちは仲間の報復に来ただけだ、お前たちが敵対しないならこれ以上迷惑は掛けない」


おっ割と聞き分けがいい。


「だが……人間は全員殺させてもらう」


良くなかったわ……。

……奴隷が云々言ってたよな、まぁある程度想像はつく。

王国の貴族とかそこら辺が可愛いエルフを奴隷として捕まえている。

まぁこんなところだろう。


「逆に聞くがここを襲った理由は報復だけか?」

「あぁ、そうだ」


そんな睨まれてもなぁ。


「じゃあここに仲間を連れ去った奴らの関係者はいるのか?」


俺が質問するとエルフたちは黙ってしまった。

やっぱり……ただ人間への報復か。

すると少し小さいエルフの少女が声を上げた。


「だけど私たちの里を襲って母さんたちを連れて行ったのはここの地を治める領主だ!」


……あーそうかさっきセルが言ってたな、貴族が領地を仕切ってるって。


「それで? その領民を殺そうとした訳か」

「そうだ! そいつにも私達と同じ苦しみを味わうといいんだ!」


なるほど……まぁ、言いたいことはわかった。

けど奴隷を作る貴族って大抵はクズだし……ここの領民達も痩せこけてる人達ばっかりだ。


「恐らくだが……それは無駄だと思うぞ」


俺は荒れた村を見回した。


「ここに攻めた時兵士は何人いた」


エルフ達は一瞬不思議そうな顔をしたがすぐに答えた。


「5人だ! 全員殺してやった!」


この村……大きさ的に人口は100人くらいか。

やっぱりそれにしては少なすぎる、しかもあの鎧は随分と使い古されていた。

先程戦っていた人達も私服だったしちらほら農具を持っていた。


「この村は決して小さくは無いそれなのに兵士が5人しか居ないのはなんでだと思う」


俺は先程元気に答えてくれた少女に質問をする。


「それは……たまたま居なかった? とか」

「違う……どうでもいいからだ」

「この村は領主からしたらどうでもいい、ただ金を集める為に必要なだけだからその民なんて関係ないんだ」


それを聞いたエルフ達は少し下を向いた。


「……お前たちの敵はここを治める貴族だろ、この人達は関係ないはずだ」

「けど……」


エルフの少女は何か言いそうになったがすぐに黙ってしまった。

こいつらは家族を仲間を奪われて怒っていただけで根は優しい奴らなのかもしれない。


「私達……自分たち家族を殺されて……奪われて凄く悲しかった、けどそれを同じことをまた」


そう言うとエルフの少女は泣き出してしまった。


「……すまなかった。確かに俺たちは敵を見誤っていたようだ」

「いや謝るのは俺じゃないだろ」


俺は後ろを指した。

ケルロスとセルが生き残った住民を連れて来ていた。

……あの様子だと説得は成功したみたいだな。

その後エルフ達は村の住民達に頭を下げた。

もちろんこれだけで解決するとは思っていない。

だけど。



「ケルロス、クイック」

「どうした?」

「なんでしょ〜?」


俺は一呼吸置いて話し出す。


「しばらく……ここに居ようか」

それを聞いたケルロスとクイックは驚いた顔をしたがすぐに納得して頷いてくれた。

中途半端に手を出しておいてここでさよならはあまりにも無責任だ、最後まで責任持ってこの村の行く末を見届けよう。


「……あの!」


後ろから声を掛けられた、先程のエルフの少女だ。


「さっきはごめんなさい、あと私達を止めてくれてありがとう」


そう言うと少女は深々と頭を下げてエルフ達の元に走っていった。


導く者が発動しました。

----資格を獲得しました。


資格? なんの……資格だよ。

……

だんまりかい!


「全く何がなんだか」


まぁ……今はいいさ、とりあえず村の修復を手伝うか。


「ケルロス、クイック、行くぞ」


3匹は村に向かって歩いていった。


現在のステータス

ノーチェ・ミルキーウェイ

始祖蟒蛇Lv1

耐性

痛覚耐性Lv1、物理攻撃耐性Lv4、精神異常耐性Lv2、魔法攻撃耐性Lv1、状態異常無効Lv10

スキル

総合把握Lv6、錬金術(毒特化)Lv8、心理把握Lv3、鑑定Lv9、拘束Lv9、中型輸送Lv6、隠密Lv5、取引Lv1、探索Lv9、追跡Lv1、操作Lv1、回避Lv5、中速移動Lv5、探索阻害Lv4、悪食Lv4、不死Lv2、分解Lv5、融合Lv5

魔法

回復魔法Lv8、幻影魔法Lv5、破壊魔法Lv8、火炎魔法Lv8、水流魔法Lv10、水斬魔法Lv5、土石魔法Lv6、土流魔法Lv4、闇魔法Lv6

???

計算Lv7、渇望する者Lv8

------

神に出会った者/神を救った者/導く者


ケルロス・ミルキーウェイ

白狼Lv2

耐性

痛覚耐性Lv5、状態異常耐性Lv3、物理攻撃耐性Lv9、魔法攻撃耐性Lv5

スキル

総合把握Lv3、隠蔽Lv8、分身Lv10、探索Lv4、鑑定Lv6、限界突破Lv1、咆哮Lv8、威圧Lv2、要塞Lv2、斬撃Lv9、貫通Lv2、神速Lv2、結界Lv3、孤独Lv1、共鳴Lv1

魔法

風新魔法Lv10、風斬魔法Lv3、光魔法Lv10、神聖魔法Lv1

???

憧れる者Lv1


クイック・ミルキーウェイ

レッドモールLv9

耐性

物理攻撃耐性Lv4

スキル

探索Lv8、隠密Lv3、採掘Lv8、高速移動Lv9、体術Lv2、集中Lv2

魔法

土石魔法Lv10、土流魔法Lv10、土斬魔法Lv10、風斬魔法Lv1

???

食事Lv2

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