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転生先は蛇さんでした。  作者: 時雨並木
下克上編
22/261

22話 別れ

今回はだいぶ短いです。

区切りがよくなっちゃったから。

ごめんなさい。

前回初めての人と接触、いや接触というか会話?まぁゴーンと世界について語り合った訳だが。

あれからゴーンは俺の知らない様々な知識を教えてくれた。

6人の王が統治する国がある場所、ここから向かってどこにあるかなど。

魔王に関してはさすがにゴーンも知らないことが多く深いところまでは聞けなかった。

しかし魔王も独自の領地が存在することがわかった。



「今日も色々教えてくれて助かったよ」


俺は本を読みながらゴーンに礼を言う。


「いやぁこっちもシャルの世話に飯を取ってきてくれるとなればもっと礼がしたいくらいだ」


シャルとはあの女の子の名前だ。最初はケルロスも警戒していたが今では背に乗せて騒ぎ回るくらいには信頼出来ているらしい。


「もうここに来て2週間か」


俺は知識を蓄えるためにここにある本を全て読ませて貰っていた、それもあと少しで終わる。

……そろそろ頃合か。

ここで長居もしていられない、ゴーン達には世話になったがそろそろ足を進めるべきだ。

そう考えていると家の扉が開いた。


「ノーチェ、今日の獲物だ」

「ん、ありがとう」


ケルロスは1人で森に行きサクッと獲物を狩ってきてしまう。


ケルロス曰く


「弱すぎて相手にならん」


との事。


いやあの洞窟が化け物だらけだっただけなんだよなぁ。


「ケルロス、そろそろ新しい地に向かおうか」


俺は読んでいる本を閉じてケルロスを見た。


「……そうだな」


ケルロスは少し外を見てから返事をした。

多分、シャルとの出会いの大きいのだろう。

あの子には人が悪い所だけではないとケルロスとクイックに伝える良い機会だと思い少し利用させて貰ったが成果はあったようだ。


俺は耳が萎れているケルロスに近付いて話しかけた。


「まぁ、疲れたらまたここに来るのも悪くないだろ?」


ケルロスはそれを聞いてピクリと体を震わせて静かに頷いた。


「……さてと俺はご飯作ってくるからな、シャルの世話任せたぞ」


ゴーンは何かを察したのか奥に引っ込んでいった。


「行こうか」


俺はそう言って外に出た。


「わぁ〜蛇さんとケルちゃんだ!」


うんうん……えっ!? ケルちゃん!?


「ケルちゃんはやめろと言っただろ」

「えぇ〜ケルロスってなんか可愛くないもん!」


……な、仲良くなってる〜。いや確かにそれは期待してていい事なんだけど、まさかここまでとは。

てか……ケルちゃん人間とお話できるようになったのね。


「クイックは?」

「モグラさんならここにいるよ」


そこには花を大量につけられたクイックがいた。

あらぁ……可愛くなっちゃって。


「ノーチェ……人間の子供半端ないっす」


あーこれは遊び疲れたんだな。


「ケルちゃん! これから海まで探索に行きます!」

「はぁ……仕方ない行くぞ」


そういうとケルロスはシャルを背中に乗せて走り出した。

……置いてかれた。


「クイック大丈夫か?」

「いや、ちょっと疲れました」


いつも元気なクイックがこの疲れよう。あの子すごいな。

今度鑑定しとこ。

そして俺達はケルロスとシャルを待ったが帰ってきたのは日が傾き初めてからだった。



「ケルロス……どこまで行ってたの?」


俺は呆れた声で聞いた。


「向こうの丘まで」


……いや見えねぇよ。

どこまで行ってたんだこの犬。いや狼か。



そしてそれから数日……。


「明日には出るぞ」


俺はケルロスとクイックにそれだけ伝えていた。

それ以上は何も言わない、秘密にしろとも伝えろとも言わない。

ただ明日には居なくなると2人に言った。

ここではいい経験をさせてもらった。俺は知識を2人は人間というものを学ばせてもらった。

もう十分欲しいものは貰うことができた。

その日の夜は食事が少し豪華だった気がした。

太陽の日が少しだけ見えた頃、俺達は静かに家を抜け出した。

結局3人とも何も言わずに。



「おい、あんだけ泊めてやって礼もなしか?」


ゴーンだった……。


「気付いてたのか」

「そりゃなお前はともかくケルロスだったな、しっぽがずっと垂れてた」


ケルロスはそれを聞いてビクッと体を震わせた。


「いや悪いな黙って居なくなって 」


俺は頭を下げる。

ゴーンはその頭にそっと手を乗せた。


「いやシャルに気を使ってくれたんだろ、こっちこそ悪かったな色々世話になった」


ゴーンはそういうとケルロスとクイックも撫でてから俺たちを見て言った。


「楽しかったぜ、また来いよ」


俺達は何も言わずにそのまま去っていった。

多分ケルロスのしっぽはものすごく揺れていた。


現在のステータス

ノーチェ・ミルキーウェイ

始祖蟒蛇Lv1

耐性

痛覚耐性Lv1、物理攻撃耐性Lv4、精神異常耐性Lv2、魔法攻撃耐性Lv1、状態異常無効Lv10

スキル

総合把握Lv6、錬金術(毒特化)Lv8、心理把握Lv3、鑑定Lv9、拘束Lv8、中型輸送Lv6、思考Lv7、集中Lv8、隠密Lv5、取引Lv1、探索Lv9、追跡Lv1、操作Lv1、回避Lv4、中速移動Lv5、探索阻害Lv4、悪食Lv4、不死Lv2、分解Lv4、融合Lv1

魔法

回復魔法Lv8、幻影魔法Lv5、破壊魔法Lv8、火炎魔法Lv8、水流魔法Lv10、水斬魔法Lv5、土石魔法Lv6、土流魔法Lv4、闇魔法Lv5

???

計算Lv7、渇望する者Lv6

------

神に出会った者/神を救った者/導く者


ケルロス・ミルキーウェイ

白狼Lv2

耐性

痛覚耐性Lv5、状態異常耐性Lv3、物理攻撃耐性Lv9、魔法攻撃耐性Lv5

スキル

総合把握Lv3、隠蔽Lv8、分身Lv10、探索Lv4、鑑定Lv6、限界突破Lv1、咆哮Lv8、威圧Lv2、要塞Lv2、斬撃Lv9、貫通Lv2、神速Lv1、結界Lv3、孤独Lv1、共鳴Lv1

魔法

風新魔法Lv10、風斬魔法Lv3、光魔法Lv10、神聖魔法Lv1

???

憧れる者Lv1


クイック・ミルキーウェイ

レッドモールLv9

耐性

物理攻撃耐性Lv4

スキル

探索Lv8、隠密Lv3、採掘Lv8、高速移動Lv9、体術Lv2、集中Lv2

魔法

土石魔法Lv10、土流魔法Lv10、土斬魔法Lv10、風斬魔法Lv1

???

食事Lv2

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