17話 泣き声
一日に見てくれる方が300人を超えました!今までは100人とかだったんですけどめちゃくちゃ増えて凄く嬉しいです!あといいねが2件になったんですよ!本当に最近は暇があれば確認しかしてません!
見てくれてる人!そしてこれから見てくれる人!ありがとう!
どうも皆さん! 今日も元気なノーチェ・ミルキーウェイです!
現在私たちノーチェ、ケルロス、クイックは大量のトカゲに追われています!
「クイック責任取って倒してこい!」
「行けって言ったのケルロスじゃん!」
「喧嘩してる場合かぁ!」
時は遡ること数十分前。
「そういえばクイックとケルロスはいつの間に話せるようになったの?」
「……あれそういえばなんでだろう」
ケルロスが首を傾げる。
「確かになんかわかるようになりましたね」
クイックも同じく首を傾げていた。
まぁ会話ができるなら意思疎通も取れて戦力アップだしいいことだよね。
「あっこの先はオオトカゲの巣ですよ」
クイックがそう言って少し先を指さす。
「強いのか?」
俺は気になって質問した。
「いや1体1なら余裕で倒せます。まぁ数もさほど居ないでしょう」
「よーし、じゃあクイック行ってこい!」
ケルロスが叫んだ。
「はーい!」
俺が止めに入る前にクイックは巣に突っ込んで行ってしまった。
そして今に至るわけだ。
「大体数は少ないって!」
「多分ですよ!」
ケルロスとクイックは未だに言い争いを辞めない。
「あ〜もう! このままじゃどの道追いつかれる!」
こうなれば仕方ない魔法をぶち込んで倒していくしか無さそうだな!
牛の魔物達の違い集団によるステータスアップも無い様子だし。
「それぞれ魔法放って蹴散らすよ!」
「「了解」」
「水斬魔法! 水切り」
「風新魔法、ウィドウダウン」
「土流魔法! 流れ岩」
どうだ、3つ同時の魔法攻撃は。
水斬魔法がLv2になりました。
今それはいいって!
「ダメだ足音が聞こえる逃げるぞ!」
ケルロスがそう叫びまた逃げ始める。
あの量どうなってんだ!
「これはやばいですね」
「呑気だなおい!」
「なんか解決案ないの!?」
……そうだ!
「ケルロス! 光魔法だ!」
ここは暗い洞窟、いきなり明るい光を見ればトカゲも少しは足を止めるはずだ。
「なるほど!」
「ライト!」
俺とクイックは目を瞑りその光を耐えた。
「よしクイック攻撃だ!」
「流れ岩!」
「水槍!」
巨大な岩と土がトカゲのいるところに流れていく。
トカゲは岩に押しつぶされ、何とか避けた者も俺の発動した水槍により胴体を貫かれる。
しばらくした後トカゲ達は逃げるように去っていった。
Lvが上がりました。
ポイズンハイスネークがLv7になりました。
水斬魔法がLv3になりました。
「ギリギリだけど耐えたな」
正直減った魔法力でどこまで通用するか不安だったがなんとかなったな。
「ふぅ……よしクイックお前の言うことはこれから信じない」
「えぇ……今回はたまたま間違えただけだよ〜」
どうやらケルロスとクイックも仲良くなれたみたいだ。
雨降って地固まるとはこのことだな。
それに食べ物もこれでできたし、しばらくはいけるだろ。
そうして俺たちは何個かの災難には襲われたものの大穴があった場所まで戻ることが出来た。
「ここが……」
化け物蜘蛛と戦ったところだ……。
正直ここには長く居たくない。
それを悟られたのかケルロスが不安そうに声をかけた。
「ノーチェ? 顔色が悪いけど大丈夫か?」
……
「大丈夫、とりあえず上に向かっていこう」
前回は油断していた、探索スキルも発動していなかった。
今回はしっかり探索をしている、大丈夫だ。周りに反応はない。
とはいえこのままここにいては危険なのも事実。
そう思い俺達はいや記憶が残る場所から逃げ出した。
しばらく歩いてからケルロスが歩みを止めた。
「どうした?」
ケルロスは少しだけ黙り口を開いた。
「いや臭いがする」
そう言ってケルロスは鼻をクンクンと動かす。
「どんな?」
俺は静かに近付き聞いてみた。
「何かが腐った臭い」
腐乱臭か……。
死体が腐っている可能性があるとしたらここは誰かの巣、もしくはそのまま放置されたか。……とりあえず確認するしかない。
探索……
生命体反応は一体だけか。
「隠密と隠蔽を使って近付きますか?」
クイックが横から声をかけてきた。
「そうしよう」
返事をするとケルロスが隠蔽をかけ俺とクイックは隠密を重ねがけをする。
声が聞こえた。
……これは人間の声。
総合把握がLv4になりました。
どうやら泣いているようだ。
「どうしますか?」
クイックは臨戦態勢に移りながら聞いてきた。
状況としては腐りかけている死体を横に泣いている人間、長時間居るようには見えないからあの腐り加減はスキルによるものか?
腐敗のスキルでもあるのかねぇ。
とりあえずだ……鑑定。
人間Lv16(見習い魔法使い)
耐性
魔法攻撃耐性Lv1
スキル
探索Lv1
魔法
回復魔法Lv2、水流魔法Lv1
……うわ弱。
測定不能も着いてないし……何よりスキルの数が少ない。
しかし……俺も元人間さすがにこれを殺すのはなぁ。
はぁ……仕方ないここにずっと居てもこいつも死んじまうだろうし。
手っ取り早く原因を取り除くか。
「ノーチェ?」
「渇望する者」
俺は腐った死体を渇望する者で回収することにした。
隠密で姿が見えてないから何をされたかも分からないはずだ。
正直酷く辛いだろうが……まぁこのくらい乗り越えないとこの先生きていけないだろう。
すまないな。
「あれはどうします?」
クイックは少しうずうずした様子で聞いてくる。
もしかして戦闘狂かなこの子。
「あれは放置だいずれ居なくなるだろ」
そう言って俺達はそこから離れることにした。
渇望する者がLv5になりました。
渇望する者のLvが上がりました。
魔力の一部を返還します。
魔力が元に戻りました。
今後渇望する者のLvが上がるとプラスステータスとなります。
……なるほど渇望する者は最初魔力が減る分後で強くしてくれるのか。
まぁ……弱くなるんだそれくらいはしてくれないと困るか。
しかし人って結構Lv上がるんだな。
龍を半分吸収したのと同じくらいLvが上がるなんて……何かカラクリ、もしくは別の条件があるのか?
そんなことを考えているとケルロスが声をかけてきた。
「ノーチェ? あの人間を逃がしたのはなんでだ?」
……元人間だからと言ってもわかって貰えないだろうしなぁ。ただ殺したくなかったっていうのもなんというか。
「あれは俺達に危害を与えるほどの存在じゃなかったってだけさ」
間違ったことは言ってない、食料で狩ってた奴らはあれだけどそれ以外は基本的に戦わざる負えなかった場合ばかりだ、弱いものを潰していく趣味はない。
「……ノーチェは優しいな」
……そう言ったケルロスの顔はなんだか少し寂しそうだった。
現在のステータス
ノーチェ・ミルキーウェイ
ポイズンハイスネークLv9
耐性
物理攻撃耐性Lv4、精神異常耐性Lv2、状態異常無効Lv10
スキル
総合把握Lv2、錬金術(毒特化)Lv8、心理把握Lv1、鑑定Lv9、拘束Lv8、中型輸送Lv6、思考Lv4、集中Lv5、隠密Lv5、探索Lv9、回避Lv4、中速移動Lv5、探索阻害Lv4、悪食Lv4、分解Lv2、融合Lv1
魔法
回復魔法Lv8、幻影魔法Lv5、破壊魔法Lv8、火炎魔法Lv8、水流魔法Lv10、水斬魔法Lv4、土石魔法Lv6、土流魔法Lv4、闇魔法Lv4
???
計算Lv5、渇望する者Lv5、???
ケルロス・ミルキーウェイ
ホワイトドックLv8
耐性
痛覚耐性Lv3、毒耐性Lv3、物理攻撃耐性Lv2
魔法攻撃耐性Lv1
スキル
隠蔽Lv5、分身Lv7、探索Lv4、鑑定Lv6、強化Lv8、咆哮Lv4、斬撃Lv4、貫通Lv2、
魔法
風新魔法Lv10、風斬魔法Lv3、光魔法Lv8
クイック・ミルキーウェイ
レッドモールLv9
耐性
物理攻撃耐性Lv4
スキル
探索Lv8、隠密Lv3、採掘Lv8、高速移動Lv9、体術Lv2、集中Lv2
魔法
土石魔法Lv10、土流魔法Lv10、土斬魔法Lv10