11話 罠
転生先は蛇さんでした。を読んで頂いてる皆さん。
大変感謝致します。
毎日アクセス回数を確認する度にもう「うへへへ」と
汚い笑みを浮かべております。
これからもどうぞ転生先は蛇さんでした。をよろしくお願い致します。
前回自分より圧倒的に格上の蛇と対峙……逃げる選択肢を1度は選ぶもケルロスと共に戦うことを決意した2人、勝つことはできるのだろうか。
「ケルロス分身できるか?」
「わかった!」
まず分身で意識を逸らす。
やはり分身体が近付くとそちらに注意が向けられる。
「単純だな!」
破壊魔法! 目
蛇の左目から血が吹き出す。それと同時に少しだけ体がよろけた。何が起こっているかわかっていないようだな。
「よし! 命中した」
しかしこのスキル魔法消費は多いと知っていたがオークよりも持ってかれるとは……相手の強さによって変化するのか。
連発は無理だな。
「風新魔法、ウィンドスピア!」
風の槍か……深く刺さっているようにも見えるが……硬化で防いでいるなあれは。
怯んではいるがダメージがまだまだ足りない。
しかし相手は格上……分身も。
「長くは持たないか」
ケルロスは咄嗟に2体目を近づける。
意識が逸れるそう思ったが今回は違った……俺に向かって突進してくる。
どうやら危険な方がどちらかわかっているらしい。
ただの馬鹿じゃなかったか!
しかしそれは予想していたことだ! 見た目が違うんだそりゃこっちに突っ込んでくるさ……そう考えて。
蛇はその巨体を活かして突進を仕掛ける恐らく硬化を使い威力も上げている、ぶつかれば即死だ。
「だけどやっぱり単細胞だな」
蛇が俺にぶつかった瞬間大きな爆発が起こった。
「ノーチェ!」
ケルロスが慌てる、それはそうだ傍から見れば蛇が俺にぶつかった瞬間炸裂したように見えるのだから。
「ん? 何ケルロス」
「うわぁ! びっくりした!」
俺はケルロスの目の前に土から頭を出した状態で表れた。
「一体なにを?」
「単純さ土石魔法で土人形を作る、さらに幻魔法をかけて限りなく俺に見せる。そして土人形の中には火炎魔法を凝縮させて壊れた瞬間爆発するびっくり人形が出来上がりってわけさ」
威力が大きい分貯めが必要な大炎上を小さくまとめて土人形に込めた、ケルロスがいなければ時間が無くてできない作戦だが、助かった。
「流石にこれは効いたと思うけど」
近距離からの爆発……いなくなる寸前に火炎魔法でさらにも燃やしといた。
土石魔法がLv4になりました。
火炎魔法がLv8になりした。
幻魔法がLv5になりました。
幻魔法が幻影魔法に変更されました。
また上がったか……けど今は喜べないな
……動く何かが見えるってことはそういうことだよな。
まぁ動きも鈍くなってる、それに怪我も多い……しかしまだまだ戦えそうな雰囲気だな。
……正直相当に魔法力を使ってる、結構きついぞこれ。
ケルロスも分身を2連続で使って限界が近いはずだ。
何か……何か決定打になるもの。
「ケルロス……」
俺はひとつだけ作戦を思い付いた。
「……はぁ、おーい! バカ蛇! こっちだ!」
あいつは動きが単調だ、魔法攻撃もあまりしてこない。
そのことから罠を作れば1発だと確信した。
しかし俺は完全にマークされている、いなくなれば警戒される可能性がある、そこでケルロスに罠を仕掛けさせた。
まぁ……罠は単純なものだ、錬金術で俺が大量の刃を設置それをケルロスの隠蔽で隠す。
あとは俺が上手く誘導する。
問題があるとすれば俺が追いつかれそうだってこと。
罠まであと少しなんだ、この速度で突っ込めばさすがのこいつも死ぬはずだ。
血が流れ続ければいつかは死ぬだろ、まぁ要するに失血死狙いって訳だ。
もうほとんど残ってない魔法力を使って長い剣を何本も立ててる、正直これがダメだとあとがない。
「……! ここだぁ!」
集中、回避、中速移動を最大限発揮し隠蔽スキルを使った所を必死で避ける。
もちろんそんなこと知らない蛇は思いっきり刃に串刺しにされてしまった。
「……はぁ死ぬかと思った」
「そうですね……正直ノーチェの回避力がなかったら2人とも心中でしたね」
いやこれと心中は嫌だ。
ステータスを確認したがもう息絶えているようだ。
Lvが上がりました。
その声とともに自分のステータスが上がっていることに気がついた。
まぁ進化より大きな変化は無いがありがたい。
「まぁ……ご飯できて良かったですね」
「あ〜……確かに」
そんな呑気なことを言いつつ串刺しになった蛇を担いで俺たちは森に消えていった。
拠点まで戻った俺たちは蛇を解体し焼いて食べていた。
食感は筋肉質な固めの肉、しかし若干鶏肉のような味がしなくもない?
あとは……パサパサ? なんというかまぁ……オークとどっちか美味いかと聞かれると油がある分オークかなぁという感じだ。
ケルロスは気に入ったみたいだが。
……ケルロスも蛇との戦いで経験値が手に入ったらしい。
とはいえ進化はまだまだみたいだが。
しかしこの森は強い敵が多い。
今回みたいにたまたま倒せればいいがこれが続くとは限らない。
「出るか……」
「? どこ行くんですか?」
あっ、どうやら声に出てしまったらしい。
ケルロスは少し不安そうな顔をしたが直ぐに俺を見て言った。
「ノーチェと一緒ならどこまでも付いていきますよ」
あぁなんていい子、忠犬とはこういう子を示すんだな。
「まぁここの敵はだいぶ強いからね、少し旅に出ようかなと」
「旅ですか?」
ケルロスは外が不安なのだろうか、まぁ無理もないか今しか知らないんだから。
「そう、もっと経験を積むんだ」
そして強くなって……強くなってどうするんだ?
生きる? ……まぁいっかとりあえず
「生き抜くために頑張るぞ〜!」
「おー!」
俺はしっぽを天めがけて高く高く突き立てた。
……
条件……成……………--/*☆<〆|解放
一部……件………達…………☆*~[;^¥+]を保留します。
……ん? 一瞬頭の中でノイズが。
「ノーチェ?」
「えっ? あっ! 何?」
ケルロスが話しかけてくれていたのにボーッとしてしまった。
「まずどこに行くの?」
……そうだなぁ。
「まずはうーん」
正直言ってここがどこかも分からない現状どこに行けばいいのかも分からないんだよなぁ。
「とりあえず適当に行こう!」
「えぇ……」
ケルロスの残念な人……蛇を見る目が少しだけ痛かった。
現在のステータス
ノーチェ・ミルキーウェイ
ポイズンハイスネークLv4
耐性
物理攻撃耐性Lv4、精神異常耐性Lv1、状態異常無効Lv10
スキル
総合把握Lv1、錬金術(毒特化)Lv3、心理把握Lv1、鑑定Lv8、拘束Lv8、中型輸送Lv6、思考Lv1、集中Lv2、隠密Lv4、探索Lv1、回避Lv2、中速移動Lv4、探索阻害Lv4、悪食Lv2分解Lv1、融合Lv1
魔法
回復魔法Lv7、幻影魔法Lv1、破壊魔法Lv7、火炎魔法Lv6、水流魔法Lv6、土石魔法Lv4、闇魔法Lv2
???
欲する者Lv1、???
ケルロス・ミルキーウェイ
ホワイトドックLv5
耐性
痛覚耐性Lv3、毒耐性Lv3、
スキル
隠蔽Lv5、分身Lv7、探索Lv4、鑑定Lv3、強化Lv1、咆哮Lv1、斬撃Lv1
魔法
風新魔法Lv2、光魔法Lv2