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第2話 桜の花びらが降る頃に
「その物語は梅雨の時期に始まって、春の時期に終わりを告げる」
「いつでも四季の色と共にあった」
水玉が降ってくるよ
一人ぼっち バス停で待ち続けた
まだこないな
ゆらり ゆらり
緑の降り注ぐ
誘ってるの?
一緒にあそぼうよって
嫌だよ
ここで待っていなくちゃ
紅 降り注ぐ
綺麗だね
ただ眺めて
時間をすごすよ
真っ白なさらさら
私を捕まえようと迫ってくる
逃げ続けても
またあの場所に戻らなくちゃ
桃色のかけら 降り注ぐ頃に
「四季と歩んで、式まであゆんで、死期へと向かう」
「これは、そんな物語」