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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

パッと行って、パッと戻って来る勇者

作者: こうはくしらは

君は、深夜テンションを生き残ることができるか?

 ある日、勇者であるぼくは、国王様から城へ来いと言われたので、急いで城へと向かった。


 国王はご老体なので、部屋のベッドに横たわっていた。


「お呼びですか王!」

「早っ! お前に召集の手紙を届けに行ったワシの鳥が帰ってきてないんじゃが?」

「近所なんですから当然ですよ」

「結構な距離のはずじゃが......」

「ところで用件は?」

「うむ......最近、また魔王が力をつけてきてな。魔王の討伐をして欲しいのじゃ」

「わっかりました!」


 ぼくはすぐに準備運動をはじめた。特に、足を重点的に。


「勇者よ、そなたの装備は城の地下室に置いてあr」

「準備終わりました!」

「そうか、では、装備が地下室に......」

「行ってきます!」

「え、ちょっとまっ」


 国王様が小さい声で何か言ってるけど気にしない!

 ぼくは国王様の部屋の窓を開け、そこから大ジャンプして塀の外に出た。


「さて、散歩に行くか!」


 ぼくは勘で魔王城へと向かった。



* * * * *



「うおぉぉぉぉお!!」


 ぼくは地面を這うドラゴンのように、木々をなぎ倒し、道中の魔王軍の遠征部隊を壊滅させ、洞窟に住む伝説のグランドドラゴンを洞窟ごとぶち抜いて進んでいった。

 ぼくは、散歩をしているときに愛用している腕時計を見た。


「クソッ! 城からここまで来るのに5分もかかってしまった! もっと......もっと速く!!」


 気がつくと、ぼくは散歩の時の3倍の速さで走っていた。

 ぼくから発生した衝撃波で木々は吹き飛び、道中の魔王軍の四天王を木っ端微塵にし、不死の山に住む終焉のバニッシュドラゴンを山ごと無に帰して進んでいった。



* * * * *



 魔王城では、パニックが起こっていた。それもそのはず。歴代の勇者よりも速く、当代の勇者がこの魔王城に迫っているというのだ。


「魔王様、四天王がやられました!」

「クソがッ! これから我の作戦が面白くなるというのに!」

「魔王様!」

「えぇい! 今度はなんだ!!」

「勇者とみられる高熱源体を確認! 通常の3倍の速さで接近してきます!」

「なにィ!?」


 次の瞬間、魔王城内での大きな地響きとともに、城が崩れはじめた。



* * * * *



「む、魔王城を発見! このままつっこむ!!」


 ぼくは、魔王城の基礎の部分をねらって、突撃した。

 魔王城は見事に崩れていく。


 そんな中、ガレキの中から声がした。


「おのれ勇者よ、なぜ我の邪魔をする!」


 どうやら魔王だ、なかなかおもしろい質問をするじゃないか。


「答えよう! それは、王に命ぜられたからだ。だから、呪うなら我が国王を呪え!」

「この、不届き物がぁぁ!」


 ぼくは、這いつくばった魔王に一蹴り入れた。そして、魔王は四散した。


「よし、城を出発してから10分! 帰るぞ!」


 ぼくは、城に向かって走り出した。



* * * * *



 ぼくは城に着いた。


「よく帰ったのぅ、勇者よ。まさか30分もたたずに終わるとは」

「はい! ただいま!」

「帰ってきてすぐで悪いのじゃが、どうやらこの辺りの森が全てさら地になってしまったようでな。これはきっと、凶悪なモンスターによるものにちがいない! このモンスターの被害が出る前に討伐してくれぬか?」

「わかりました!」


 例のごとく、ぼくは準備運動をはじめる。


「いてて、ワシもとしかのぅ」


 国王様が肩をさする。


「どうされたのですか?」

「さっきから急に肩が痛みはじめてのぅ」

「魔王の呪いとかじゃないですか?」

「歳よりをからかってはいかんぞ、勇者よ」

「いえ、ぼくが魔王に「呪うなら王を呪え」と言っておきました」

「......え?」

「国王様はぼくに命令を出す立場なので、責任は国王様に負っていただきます! では、モンスター討伐、いってきます!」


 ぼくは勢いよく城をとびだし、さら地になってしまったという森へと向かった。

 モンスターめ、ぼくが行くまでまってろよ!




 勇者がいなくなった部屋で、国王はポツリと呟いた。


「......ワシ、人選を間違えたかのぅ」



勇者の腕時計、絶対に◯-shockでしょこれ。



読んでいただきありがとうございます。

この作品にはブクマと評価ポイントいらないです。(テキトーにかいてるので)

真剣に小説書いてる人のところにブクマとかをつけて応援してあげてください。

この作品がランキングに載ったら逆にまずいって。

真剣に書いてる人に迷惑かけちゃうって。

それでも評価をくれる人には感謝します。


では、ぼくの深夜テンション小説でした。

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