雷鳴のあとがする
雷鳴のあとがする
雨の矢じりがする
欲しかった匂いが
輝くラインに乗る
明後日にズレては
上手くいかないと
花を散らしている
液体で重くなった
Tシャツの裾から
雫に変わった液体
雷鳴のあとがする
蛙の叫び声がする
貰った役割の先に
丁寧に頭蓋が乗る
昨日の色が刺さり
パズル化の切れ目
パラパラと落ちる
感情で重くなった
髪の毛の色彩から
白色の湯呑に堕落
雷鳴のあとがする
蛞蝓の道が消える
意気揚々とうねり
白々しい合いの手
明日の準備は万端
何の話かを忘れて
錯覚を待っている
荷物で重くなった
背中の弱い筋肉が
黒朱色になる激痛
雷鳴のあとがする
水溜りに沈み入る
ぬかる靴中を捨て
裸足を取りに行く
今日から終われば
悪戯な自由と接触
むず痒さを感じる
時間で重くなった
地球の中から去る
空気の流れに彗星