日々成長。
数年後
「ハァッ!!」
ガキンッ!
「くッ!!まだまだ!炎球!」
「は!!??ちょっ、、いきなり魔法使っ!!??水爆弾」 ボフンッ!
ベルンハルトは慌てた様子で魔法を唱えた。
彼が魔法を打ったことでニヤリと私は笑った。
そしてさらに数年・・・・
「ハァッ!!」
ガキンッ!
「くッ!!まだまだ!炎球!」
「はっ!水球」
魔法と魔法がぶつかり合い辺り一帯に蒸気が立ち込める。
ガキンッッ!!
「この手は何十回と受けてきたからもう効かないよ!ハッ!」
カキンッッ!
「いけると思ったんだけどな~。そんな油断しているうちに土蛇!」
「やっかいなの使うなっての!水爆弾!」
土の蛇が水の爆弾によってかき消される。
ガキンッッ!!
剣と剣が交わる音が鋭く響く。
長く続く鍛錬が終わりを告げようとする。
ベルンハルトが速度を速めた
「エラお嬢様、もうお終いですか?」
余裕そうにニヤリと笑う。
力で押し込まれていく。
「くそ~剣ではベルンには勝てそうにないや、、でも魔法は私の方が上だよ!とどめだ!氷結!」
ベルンの足元を氷で固める。
「うおっ!!??燃。くっそ、、」
ベルンハルトが魔法で抵抗したがその氷は溶けなかった。
「チェックメイトだね、ベルン。魔法使っていいなら私は負けないよ。」
私はニシシ~と笑って言う。
「あと少しまで追い詰めたのにな。この氷溶けないし」
悔しそうにベルンハルトは言った。
「ふふっ、特訓したの。特殊科に進むならこれくらいしないとでしょ?」
そう言って私はニッコリ笑う。
私たちは12歳になった。いよいよこの夏、ヴォルバッハ帝国学園の試験を受ける。
ベルンハルトの兄、エヴァンは卒業後、帝国騎士団への加入の誘いが来たそうだが辺境地の防衛の為その話を蹴ってドレッセル領へ戻ってきている。
エヴァンはより一層、強くなって帰ってきた。稽古を付けてくれたが、全く歯が立たなかった。特殊科に入るにはこんなもんじゃ足りないと私とベルンハルトはより一層鍛錬に励むのであった。この3年間、アレクシス様とエヴァンにそうとうしごかれて受験前までにはエヴァンに一太刀を入れれたのは嬉しかった。
「いよいよ、エラお嬢様とベルンは試験だね。きっと二人なら軽く入学試験合格できるはずだよ。」
エヴァンはそう言って笑う。
「ははは、エヴァン兄さん。それは中々のプレッシャーだよ。」
そう言ってベルンハルトは苦笑する。
「僕が直々に3年間教え込んだんだよ。これで入試落ちてここに戻ってきたらどうなるか分かってるだろ?」
エヴァンがニコっと笑うが全然目が笑っていなかった。
「「あははははh、、、」」
私とベルンハルトは笑うしかなかった。
軽く脅し込みの見送りを受け、私たちは帝都へと向かった。