第90話 行きますよ魔王城
今日もみんなに旅の話をしていた。今話しているところが、武闘会当たりなのでまだまだ全部話すのに時間がかかりそうだ。
「というわけで、武闘会でソウヤが優勝したわけですよ。」
ヴィルナが話し終えるとカルマンたちが拍手しながら喜んでいた。
「やはり、ソウヤさんたちの話って本当に面白いですよね。そこら辺の本とは格が違いますよね。」
カルマンが興奮気味に話してくる。確かにソウヤたちの旅は少し特殊な内容だから一般的な人は楽しく聞けるだろう。
「まぁ、めんどくさいことがこれからもっとあるだろうけどね。」
魔王軍との戦いが少なくとも8回くらいあるだろう。魔王とは戦ってはならないらしいからね。
食事が終わり各自部屋に戻り、寝る支度していた時ソウヤに電撃走る。
(いや待てよ、今思えば魔王軍に先手を打たれてばっかりだな。明日当たり、一人で攻めてみるかな。楽しくなりそうだ。)
「フフフフフフ…」
「ソ、ソウヤ気持ち悪いよ。」
どうやら、計画していたことが楽しくなってきて不気味な笑い方をしていたようだ。ソウヤは謝ってベッドの中に潜った。
(明日が楽しみだ。)
チュンチュンチュンチュン
ソウヤは、ヴィルナたちが寝ているのをしっかり寝ていることを確認してベッドから出て掃除しているメイドに晩まで戻らないからと伝えると、王都から少し離れたところに出た。
「この辺でいいかな」
ソウヤは、周りに人がいないことを確認すると呼吸を整えた。
「変換武装:大和アーマー」「武装スキル:サーチ」
ソウヤはサーチを最大距離まで伸ばし魔王がいると思われる魔王城を探すことにした。
「見つけた。」
混沌とか終焉などの禍々しい感じの言葉が似合いそうな魔力を感じる場所を発見した。実際、見つけた瞬間体にいやな感じの何かが貫くような感じがした。
(マスター、先程のなにかを調べてみたところ、魔王にエンチャントされていたカウンター魔法でした。現在この世界にある魔法の中で一番確実性のある呪いの魔法でした。)
「マジかよ、もうこれは直々にあってあいさつするしかないな」
ソウヤはいたずらっ子のような笑みを浮かべ、手を前に出し楕円を描くように動かした。
「ディバイン・ゲート」
ソウヤがそうつぶやくと先程ソウヤが書いた楕円の内側の空間がゆがみ始めて空間と空間がくっついた。楕円の向こう側には紫色の雷が落ちており、S級指定されている翼竜が飛び交ってかっている。そこらの冒険者では1秒とこの世にいられないだろう。
「では、乗り込むか。」
ソウヤは、楕円の中に入り込み姿を消した。
魔王城にて
頭には角が生えており、体には呪具装備を纏ってでかい椅子に偉そうに腰かけている。王の間という牢獄にとらわれている。
「なぁ、だれかこの魔王軍の領土に侵入したんだけど、逃げたいなぁなんて。」
魔王は、体をくねくねさせながら護衛に話しかけたが無視されてしまった。そうこの王の間には護衛という名目で魔王を監視しているやつがいる。
「反応くらいしてくれてもいいじゃないか。」
魔王は頬を膨らませて、椅子に座り文句を言っている。
そうだ、いつも毎日そうだった。
現魔王、ガルベート=イルステリア 一応女。俺は生まれた時からほかのやつより魔力の質と量が違った。おかげで、前魔王が引退したときに俺が魔王になることができた。もともと、俺は温厚派よりだったので人間やほかの種族と仲良くしたいので争いはやめようといったのだが幹部のやつらに反抗されて今の状況軟禁状態になった。なんだかいろいろな魔法をかけられたり無駄に強い装備を装備させられたりとめんどくさいこともあった。だから何度か脱走を計画したがすべて失敗した。幹部たちと戦おうと考えたが絶対勝てない。
「さてと、この侵入者はどんな奴なのかな。もしかしたら俺のことつれさらったりしてくれないかな~」
ガルベートは淡い期待を持ちながら、その侵入者のことを待つことにした。
魔王城近くの魔樹海にて
ソウヤは向かってくる魔物を切断したり風穴を開けたりして魔獣の死体を量産していた。
「一人だと周りの心配しなくてもいいから、気が楽だな!」
ソウヤは魔獣の血しぶきや臓物が散る背景とは、アンマッチな笑顔で戦いを楽しんでいた。
ソウヤが楽しんでいるところ、魔王軍の監視部隊と思われる魔族たちが空から降りてきた。
「このあたりから、魔力が検知したのだが、まだ遠くに行ってないはずだ!探し出すぞ!」
どうやら、暴れすぎて魔力を感知されてしまったようだ。そもそも隠密行動自体苦手なんだが。とりあえず今回見つかったらめんどうくさいことになりそうだしやり過ごそう。
ソウヤはこそこそ隠れながら魔王城に向かうことにした。




