第88話 日常
王城とはやはり自分の権力をアピールするためになかなか派手な装飾がしてある。高そうな絵画や壺、加須良きれないほどの本が置いてある書斎。
ソウヤたちは、カルシテナ王に許可をもらい王城の中を探検さしてもらえることになった。ベルメスとリアンは書斎で獣人族の知識を勉強するとか言って本を読み漁っていた。
「そういえば意外とリアンって勉強好きだよね。」
「そんなこと言ったら、ベルメスもそうじゃない?」
「まぁ、元がリヴァイアサンとベルメテウスダークドラゴンだからな。人族や獣人族とかの歴史とかに興味があるんじゃないか。」
ソウヤたちがそんな話をしていると、外に訓練場のようなものがソウヤの目に映りしかも兵士たちが訓練している。ソウヤは、視点を固定したままうずうずし始めた。なんだろうなとヴィルナとエルンが外を見ると察したようで、「行ってきていいよ」とあきれたように言うと、ソウヤは水をえた魚のように元気よく走り始めた。
「いつも思いますけど、ソウヤって戦闘狂ですよね。」
「何をいまさら、そんなのゴブリンが人間を襲うくらい当然のことですよ。」
走りゆくソウヤの背中をみながら話していた。
ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!
訓練所が近づくにつれて兵士たちの勇ましい声が聞こえてくる。その声が大きく聞こえてくるにつれて、体が戦闘を欲してきている。ソウヤが訓練所の中に入り大きな声で、
「頼もう!!」
と叫ぶと。訓練をしていた兵士と上官っぽい人が一斉にこちらを向いてくる。勢いでやっちゃったけどよくよく考えたら、授業中の教室に「俺も混ぜてー」って叫びながら入るのと同じ感じなんじゃないか。ということは、なんていわれるかもう、予測ができる。上官みたいな人がこちらに近づいてくる、ヤバイ!
「誰かと思ったらクロイソウヤ殿じゃないじゃないですか!ようこそ!ぜひ、ソウヤ殿も我々とともに訓練してもらえないでしょうか!」
あれ?予想していた反応と全然違ったんだけど。まぁまぁ、この反応はこちらとしてはかなり都合のいいけどな。
「お願いします!そのつもりでこちらに来たんですから!」
ソウヤは、そのまま兵士たちの訓練の相手をしていた。かなり時間が経った、さきほどまで、天高く日が昇っていたのに、今じゃ空は赤色に染まり日は沈んでいた。
「ソウヤさんありがとうございました!ソウヤさんと訓練したことほかの人に自慢しよう!」
「マジですごかったです!さすがSSSランクの冒険者は違いますね!」
そんなことを口々に言いながら訓練所から外に出ている。SSSランクになったことがもう広がっているのか、なかなか早いな。
「さぁ戻るとするか。みんな待ってるだろうし。」
ソウヤは、空間魔法で時空に穴をあけて王城に戻った。
ソウヤが戻るとメイドが驚いていた。それはそうだ、空間がゆがんだと思ったらそこに穴が開いてソウヤが出てくるのだから、初めて見る人はだれでも驚くだろう。
「あ、すみません。俺の連れってどこにいますか?」
「え、あ、あ、はい。ソウヤ様のお泊りしている客室に皆さん居ますよ。」
「ありがとうございます。あと、今見たことは忘れてくださいね。」
「へ、はい。」
ソウヤは、メイドにそう言い自分が借りている部屋に向かった。客室に向かう途中に厨房の近くを通るのだがちょうど夕飯の支度をしているのかとてもいいにおいが漂ってくる。そんなにおいをかいでいたからかおなかから食べ物を要求している音がする。
「ソウヤおかえり!」
ヴィルナが扉を開けると同時に抱き着いてきた。
「ただいまー」
ソウヤはヴィルナの頭をわしわしと撫でると。にぱぁと笑顔を作る。これがまたかわいい。妹がいたらこんな感じだろうか。実際自分は、一人っ子だったし兄弟にあこがれを抱いていた。
「ほれほれ、ヴィルナだけはずるいぞ。妾も頼むぞ。」
「私もお願いしたいです…」
「わたしもわたしも~」
ヴィルナが撫でられたのを見ていてうらやましく思ったのかリアン、エルン、ベルメスもソウヤに頭を出して撫でてアピールをしてくる。ソウヤは、みんなの頭を順番に撫でてあげる。
「さてと、主人にもお返しをしてやらんとな、ほれ!」
リアンがソウヤの頭に腕を伸ばしソウヤの頭を自分の胸の中に埋めた。ソウヤはあまりの速さにソウヤは反応することができなかった。
「く、くるし!」
ソウヤは、リアンの胸から逃れようともがくと。
「おう、意外と積極的じゃな~」
ソウヤは、何を言っているかわからなかったが自分の手元をよく見てみるとリアンの巨峰をがっちりわしづかみしていた。リアンはニヤニヤしていて、エルンは顔を手で隠していて、ヴィルナとベルメスは自分の胸を見て悲しげな顔をしていた。
「失礼します。お食事の用意ができました…」
ちょうどいいタイミングでメイドの人が来てしまった。口調は普通なのだが、顔が赤くなっているのを見ると誤解されたなと察することができる。
「すみませんお邪魔しました。」
「お、おい!なんか誤解してるぞ!」
ソウヤが弁解しようとしたが、メイドは足早にどこかに行ってしまった。
「ドンマイじゃ、主人」
リアンが笑いをこらえながらソウヤの肩を叩いてくる。
「と、とりあえず、食堂に行くか…」
とぼとぼと、食堂に向かっていった。




