第80話 遊ぼう!
「おいおい、待てよ。なんでこんな部屋が借りれたんだよ…」
ソウヤは、今回借りた部屋を見て驚いていた。元の世界でも見たことないようなでかい部屋、そこそこ広い風呂。どでかいベッドがあった、余裕で5人は寝れるだろう。どれだけお高いんだろうか。
「どう?ソウヤ、すごい部屋だと思わない?最高だよ、もう私たちのためにあるようなもんだよね!」
「ここは、アニマールでも有名な宿ですよ!ご飯もおいしくて、ほかの部屋もきれいなんですよ!」
ヴィルナは、超笑顔で話している。エルンなんか耳と尻尾をぴこぴこと動かしていて面白いから指でつまんでみたら、顔を赤くしてへたり込んでしまった。
「もうみんな寝るか~、明日からこの街の探索でもするか。」
「了解じゃ~」
「おけ~」
リアンとベルメスは返事をした後、そのまま夢の中に突入していった。ヴィルナとエルンも軽く荷物の整理をした後に夢の中に入った。ソウヤは、四人を見てつられるように夢の世界へと誘われた。
ソウヤは太陽も出る前に起きた。まだ、四人は夢の世界に入ったままだ。
(アスト、今日から特訓するぞ。力を100%出せるように頑張りたいからな。)
(わかりました、マスター。全力でサポートさしてもらいます。)
ソウヤは街の外に出て近くの山までやってきた。
「俺の秘めたる力というか、イェータにもらった力をしっかり出し切るために何が必要か…」
(ここに私に任してください。
ゴーレムトレースベルメス)
アストの声とともにソウヤの前にベルメスの姿をしたゴーレムが出現した。しかも、手にはベルエスの武器ベルメールサイスを持っている
(このゴーレムは、ベルメスさんの力と同じです。今日はこれを倒しましょう。)
「待て待て、こんな力お前持ってたの?」
(いえ、これはマスターの力を借りただけです。これは、今まで見てきた人や魔獣と同じ力のゴーレムを使うことができます。)
「まじか、今度使ってみるか。よし、始めるか!」
この日の特訓の爆音や衝撃波は、カルルラで騒ぎになったそうです。
特訓も終わりみんなも起きてきて、朝食を食べているとヴィルナがソウヤの顔を覗き込んできた。
「ソウヤなんか疲れてるの?どうしたの?」
ヴィルナがそういうとエルンもソウヤのかおを覗いてきた。
「本当ですね、疲れてるんですか?」
「いやまぁ、ちょっとな。」
特訓で2,3回死にそうになって倒せたからそりゃ、つかれますわ。ベルメスあいつ俺より強いんじゃない?と思ったほど苦戦した。なかなか一日目からハードな特訓だったわ。
「よし!!街を探検しよう!」
朝食食べ終わると、ヴィルナが手を合わせてみんなに話しかけた。ソウヤを含めた四人もその意見に賛成した。部屋で必要最低限の装備で街に出かけた。
「……………イエェイ!!」
ベルメスがピースサインを作り立ち上がった。それと同時に歓声があがった。ベルメスは観客に向かい手を振っていた。
今、街でたまたま見かけた早食い大会にみんなで参加することにした。合計で10人くらいなんだがベルメスは圧倒的な差を見せつけて勝利した。ソウヤなんかは、はきそうになっている。
「昼飯ついでに早食い大会に出るもんじゃないって」
「主人の胃が小さすぎるんじゃな、胃を広くするんじゃ」
リアンに背中をたたかれて戻ってきそうになったがなんとか持ちこたえた。
ここの街は薬剤師が多い。回復薬や薬草、ポーションなどが売っている。価値も安いものから高級なものまでいろいろなものが売っている。だからなのであろうか、冒険者をよく見かける。冒険者たちの間でも有名なんだろうな。
しばらく歩いていると、いつの間にか街を出ていてとてもきれいな草原にたどり着いた。
「なんだか、いい感じだねここ。お昼寝できそう~」
「ここらで一休みしようか。シートひくぞ」
「そうじゃな」
「こういう公園みると体を動かしたくなるんですよね」
「それわかる~」
エルンの提案の体を動かすというソウヤの言葉をガン無視したことをすることにした。
「じゃぁ“鬼ごっこ”でもするか。」
四人は何のことかわかっていないらしい。この世界には鬼ごっこという遊びはないらしい。ソウヤは四人にどいうものなのかを説明し、やることにした。
「ほれ、じゃんけんするぞ。じゃーんけーんぽん!」
最初の鬼は、ベルメスだ。この時点で嫌な予感はしていた、それは・・・・
「まじかよ、そこまでガチでやることかよ…」
ソウヤは、予想していたから透明化の魔法で姿を消していた。おそらく、一般的な鬼ごっこではないと思う。なんたって、ヴィルナは舞踏神の加護でよかしまくるし、リアンとベルメスは姿が見えなくなるくらいのスピードで走ってるし、エルンもスキルでよかしている。というか、においでソウヤを見つけ追い掛け回している。
「はぁはぁ、もう宿に戻るか」
ソウヤがそういったときにはもうすでに太陽も沈み、月が顔を出していた。ソウヤたちは、宿につき晩飯を食べ、お風呂に入った後、死んだように夢の世界へと突入した。




