第71話 エルン強い!
キィイイイイ
重々しい音を立てながらソウヤたちは扉を開けダンジョンの中に入った。ダンジョンの中は、石レンガで造られていてゲームとかでよく見られる感じのダンジョンだ。とてもテンションが上がるね。
「ダンジョンといえば、ヴィルナちゃんと初めて行ったあのダンジョンはどれくらいのレベルなの?」
「あ〜、懐かしいね。あそこは比較的優しい方だよ。ケロベロスってこのダンジョン的に中ボスあたりじゃない?」
「なるほどねぇ」
「なんじゃ、ここの前にもほかのダンジョンに行ったことあるの。」
「羨ましいですね。」
会話だけを聞いていると、ほのぼのする感じだが実際この光景を見てみるとヴィルナちゃんとリアンは前衛で魔獣をなぎ倒していき、ソウヤとエルンは後衛でヴィルナちゃんとリアンの漏らした魔獣を弓で射抜いていく。ダンジョンの壁にはビチャっと魔獣の血で塗られていく。ソウヤたちの装備にも血がビチャっとこびりついている。
「うぇっ、未だに魔獣の血のにおいが苦手だわ。」
「いや、このにおいが苦手じゃない人なんて人じゃないでしょ。」
「妾は、嫌いではないぞこのにおい。」
「いや、リアンは人じゃないでしょ。」
「そこは言っちゃいけないお約束じゃ。」
そんなこんなとガヤガヤと楽しみながら1から4層までを魔獣を一掃していった。比較的弱い魔獣しかでないからソウヤたちに擦り傷さえつけずに進むことができた。
今ソウヤたちは5層への階段を登っている。
「しかし、1〜4は弱い奴ばかりだったな。」
「そうですね、初心者向けって感じですね。」
「じゃーさ、5層のボスは一人で相手しない?誰がやるか決めて。」
「いいなそれ、」
ソウヤたちは、じゃんけんをし誰がボスとやるかを決めた。
「じゃーんけん、ぽん!」
エルン以外がチョキを出し、エルンが一人勝ちした。
「では、わたしから行きますね。」
ちょうど、でかい扉が見えてきた。ソウヤたちは、エルンの後を歩き戦闘を見ることにした。
「まぁ、エルンのちゃんとした戦力がわかるからいいんじゃないか?」
「そうじゃな。いつも皆で戦っていたからわからなかったが。」
大きい扉を開けると大きな部屋がありそれを囲むように火が灯った。
ブロロロロロロロロロロォ!!!!
部屋の中央に全長3メートルくらいあるアイアンゴーレムがどこから出してるのかわからない声を出し出現した。
「おぉ、初めて実際に見るな。なんかかっこいいな。」
「男の人みんなそういうんですよね〜」
ソウヤたちは自分たちは部屋の隅に座った。
「流れ弾には注意してくださいね!そこらへんは自己責任で!」
「了解。」
お茶いるか?とかソウヤたちはピクニックのような感じになっていた。
「では、行きます!」
その掛け声とともにエルンは腰あたりの弓を手に取りゴーレムに向かい矢を三本連続で放った。
「ブロロロ!!」
攻撃されたアイアンゴーレムは、エルンを狙い突進してくる。
「やっぱり単純な攻撃か。」
エルンは体をユラユラと揺らしていた。エルンはアイアンゴーレムの突進を避けずに当たった
———ように見えたが、エルンの姿はふわっと消えた。
「わぉ、エルンが消えたよ。」
「見事じゃな。あれはスキルかな?」
「あとで教えてもらおうぜ。」
アイアンゴーレムは、確実に当たったと思ったのにエルンの姿が消えたためエルンを捜している。
「これくらいなら余裕だね。」
エルンはアイアンゴーレムの頭上に現れ、アイアンゴーレムの肩に乗り頭の上から矢を放った。その矢は頭から貫ぬき、地面にめり込んだ。
「ブロララァァァァァ………」
アイアンゴーレムは、弱々しく倒れ崩れた。その上にスタッとエルンは着地した。
「やっぱ、このくらいの層だとまだ弱いですね。」
ソウヤたちに向かいエルンはニコッと笑った。ソウヤはケモミミッ娘にそんな仕草をされ一人胸を押さえていた。
「エルンすごいね!あの消える奴なんなの?!」
「あ、それ妾も教えて欲しいのじゃ。」
「あぁ、あれは私のスキルの一つで幻影投影っていうんだけど、獣人族なら練習すれば誰でも使えるんだよ。」
エルンたちはスキルの話で盛り上がっていた。そんな光景を微笑ましく眺めていると、上の方で少し殺気に似た何かが感じたので上の方を見た。この感じは道中でも度々感じていた。
「なんか、さっきから挑発されてんな。殺気だけに。」
エルンたちはスキルの話に夢中なのでダジャレは聞いていなかった。残念!
みんなの神様イェータでーす!
ソウヤを挑発とは死にたがりなやつもいるもんだね!
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