第67話 移動なう!
ガダダンガダダンガダダンガダダン
「このスピードを出してるのに、お尻が痛くないなんてすごい!なんでなんで?」
「この世にこんなに早く走るものがあるとはびっくりじゃ。」
「たしかにね、見て!外の風景がすぐに流れていっちゃう!」
ヴィルナちゃん、リアン、エルンは、外を見ながらはしゃいでいる。この馬車の大きさは、だいたい軽自動車くらい。ちなみに馬車の揺れないのは車の構造を模したからである。え、なんで俺がそれを知ってるかって?そりゃぁ、元工業高校生ですからね。
「ソウヤすごいね、こういうのを作るなんてこれを売ったらきっと儲けられるよ。」
「いやいや、そんなことしないからね。」
「えー、」
そんな他愛のない話をしながら移動時間を過ごしていると、空が暗くなり月明かりが世界を照らしていた。
「この辺りで野営するか。」
ソウヤがそういい、手を叩くと馬車は減速して止まった。
「今日の晩飯は、私が作らせていただきますね。荷物はどこに入れたんですか?」
エルンがそう言って馬車から出た。
「いや、俺のアイテムボックスに入ってる。」
そういい、アイテムボックスから料理に必要な器具や食材、魔石を出していく。その光景を見ていたエルンは表情が驚きを越して無表情になっていた。
「もう、ソウヤさんが何を言っても驚きません。」
エルンがそんなことを言いなが使う器具を整理していく。
「じゃぁ、私とエルンも手伝うね。」
ヴィルナちゃんとリアンは、エルンの手伝いをするために手を洗っている。ソウヤはその光景をぼーっと見てた。
「いやぁ、もうこの世界に来てしばらく経つけど、未だにこの光景は慣れないな。」
それは、地球にいる時ならば、キャンプなどで火を起こしたり水を出したりするなら一度汲んで来ないといけない。しかし、この世界なら火起こしや水を出すなどをそれぞれ魔石で済ますことができる。
ソウヤたちは、食事をとり、魔石で作った風呂に入り寝ることにした。ちなみに風呂作ったのはソウヤである。ただ、ぼーっと見てただけではないことは知っておいてほしい。
「明日、いよいよ乗り込むんだね。」
ヴィルナちゃんは、少し心配そうな声でいう。
「まぁ、戦うわけじゃないからな。戦うのはあちらから仕掛けた場合だからな。」
明日は敵本陣に乗り込む。俺の仲間に手を出したことを後悔さしてやる。
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空に浮かんでいる月を眺めながらワインを飲んでいる男の元に黒い武装をした忍者のような奴が声をかける。
「アステリア様、例のソウヤというものがこちらに向かって来ているそうです。どうされますか。」
その話をワインを飲みながら聞いており、ワインを飲み干し、声の方向を向きアステリアという男は口を開けた。
「ギルメリック部隊をここに集結させろ。油断したところ狙い殺す。」
「わかりました。」
アステリアは、ニヤッと笑い外の方をまた見た。
「あともう少しで愛しのヴィルナが我が物になる。待っていてくれヴィルナ。邪魔者を消してから君を手に入れるよ。」
はーい、いつも元気なイェータちゃんでーす。
このなんだっけ?アスなんとかっていう奴馬鹿だねぇ。ソウヤくんに喧嘩売るなんて。まぁ、これからどうなるか見ててみよっか!
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